
●よくペン芯の素材として、エボナイト製とプラスチック製がある、と2つに分けた話がされます。
プラスチックは製造法や分子構造や特性の違う種類がたくさんありますが、ペン芯の 「プラスチック製」 って各社同じ樹脂なのでしょうか。
●プロフィット21のペン芯はいわゆるプラスチック製らしい、表面で全ての光を反射する光沢の、黒い樹脂です。
一方手元にあるパイロットカスタムのペン芯。新品の購入時には表面に何か粉をふいている風。うっすらと光が透けて、当たった光が内部でも拡散反射しています。
もともと透明な同じプラスチック樹脂を、セーラーは濃く黒く着色し、パイロットは透明度を残して薄く青く着色している、という印象とはどうも違います。 表面の質感がそもそも違う感じ。セーラーのペン芯樹脂の硬度が高そうな感じなのに対して、パイロットのペン芯は少ししっとりとして軟らかく吸水性がありそう。 特に新品時は青っぽい羊羹(ようかん) 風に見えます。
●写真は両者のペン芯です。
パイロットのペン芯はインクに染まっていますが、光にかざすと、僅かに青く光が透けて見えます。
やっぱりセーラーとパイロットそれぞれのペン芯は、樹脂への着色が違うのではなくて、樹脂の素材分類自体が違う感じです。
もしくは、セーラーは樹脂を最後に磨き仕上げしていて、パイロットは造りっぱなし仕上げなのか。
それとも、セーラーのペン芯はプラモデルの部品のように型で作られ、パイロットのペン芯は製造に切削工程が含まれている感じ。
●爪楊枝を濡らしてペン芯の先っちょの三角形の斜面に水滴を置くことを各3回やってみました。セーラーでは表面張力で丘状に盛り上がって留まるのに、パイロットではじわっと流れて広がって吸入穴に入ったりします。 おそらく汚れ具合( 拭き具合 ) の違いが原因ですが、樹脂表面の特性も違うのかも知れません。
●パイロット社に問い合わせても、ペン芯の素材が何かは教えてはくれないでしょうし、そんなことで広報の手を煩わせると、「万年筆オタクがまた訳の分らんことにこだわっている」 と、メーカーから嫌われちゃいそうです。
気になって眠れないわけでもないので 「メーカーによってなんかペン芯の質感が違うね」 ということで、とりあえずおしまいにします。
プラスチックは製造法や分子構造や特性の違う種類がたくさんありますが、ペン芯の 「プラスチック製」 って各社同じ樹脂なのでしょうか。
●プロフィット21のペン芯はいわゆるプラスチック製らしい、表面で全ての光を反射する光沢の、黒い樹脂です。
一方手元にあるパイロットカスタムのペン芯。新品の購入時には表面に何か粉をふいている風。うっすらと光が透けて、当たった光が内部でも拡散反射しています。
もともと透明な同じプラスチック樹脂を、セーラーは濃く黒く着色し、パイロットは透明度を残して薄く青く着色している、という印象とはどうも違います。 表面の質感がそもそも違う感じ。セーラーのペン芯樹脂の硬度が高そうな感じなのに対して、パイロットのペン芯は少ししっとりとして軟らかく吸水性がありそう。 特に新品時は青っぽい羊羹(ようかん) 風に見えます。
●写真は両者のペン芯です。
パイロットのペン芯はインクに染まっていますが、光にかざすと、僅かに青く光が透けて見えます。
やっぱりセーラーとパイロットそれぞれのペン芯は、樹脂への着色が違うのではなくて、樹脂の素材分類自体が違う感じです。
もしくは、セーラーは樹脂を最後に磨き仕上げしていて、パイロットは造りっぱなし仕上げなのか。
それとも、セーラーのペン芯はプラモデルの部品のように型で作られ、パイロットのペン芯は製造に切削工程が含まれている感じ。
●爪楊枝を濡らしてペン芯の先っちょの三角形の斜面に水滴を置くことを各3回やってみました。セーラーでは表面張力で丘状に盛り上がって留まるのに、パイロットではじわっと流れて広がって吸入穴に入ったりします。 おそらく汚れ具合( 拭き具合 ) の違いが原因ですが、樹脂表面の特性も違うのかも知れません。
●パイロット社に問い合わせても、ペン芯の素材が何かは教えてはくれないでしょうし、そんなことで広報の手を煩わせると、「万年筆オタクがまた訳の分らんことにこだわっている」 と、メーカーから嫌われちゃいそうです。
気になって眠れないわけでもないので 「メーカーによってなんかペン芯の質感が違うね」 ということで、とりあえずおしまいにします。
パイロットの万年筆は「グランセ」しか持っていないんですが、ペン芯については全く同感です。初めて見たときは「なんだこりゃ?」と思ったものです。
私の「グランセ」には、セーラーのレッドブラウンを入れていますが、光にかざすとわずかに赤黒く見えるような気がします。何となくなんですが、インクとペン芯がよく馴染んでいるかのような雰囲気に思えてきます。なんなのでしょうね?
コメント有難うございます!
ペン芯の材料となる樹脂には幾つか選択肢が
あるのではないかなあ、という気がしています。
過去には青色ダイオードみたいな色のペン芯もあったようです。
http://fish.miracle.ne.jp/mail4dl/05-topic-news/Doun-07a4.htm
プラスチックって木材のように腐らず
光で劣化するくらいで、薬品とは反応せず永久不変
で土に帰らないイメージがありますが、種類によって
薬品と反応する特性を持つものもあるようです。酸に弱い樹脂もあるようですし。
たとえば軸に使われる PMMA アクリル樹脂はベンゼンやシンナーに弱いそうで。
素人考えですが、ペン芯の樹脂が長い間にインクと "馴染む" ことだってあるかもしれないぞ、
と思います。
射出加工する際かした後かわかりませんがパイロットのはインクのなじみがいいようにわざと荒くしてあるとか
あとはパイロットは2つの部品を組み合わせてあるんですよね
大きいガワとなるパーツと内側のおそらく空気用の溝となる細いパーツ
サイエンスチャンネルというサイトのザ・メイキングというコーナーに万年筆の作り方という映像がありパイロットの製造工程が見られるので未見でしたら是非見てみてください
結構なところまで見せてくれてますよ
●そうですね、インクと接するのは体積ではなくて表面だけですもんね。
石材では、切りっ放し、バーナー仕上げ、ビシャン仕上げ、本磨き仕上げ、等で濡れ具合や耐久性( 表面に染み込んだ水が冬場に凍ると劣化する ) なその性質がかなり変わってきます。
と書いて。万年筆が凍ったらインクが膨張してペン芯の溝が広がったりするでしょうか。凍結フロー改善法。
●教えて頂いたサイト、参考になります。感謝。