国産定番万年筆 最弱インプレ

実用上十分、ほとんど最強と考える実売1~2万円の国産万年筆をレポート。カスタムパーツ製作も左下BOOKMARKで紹介中。

[ 105 - 地方伝統工芸は続くか ]

2009年10月06日 | カスタム化
●かぶら蒸し と チタニウム青焼軸です。


■ある方から尋ねられました。

★Q1:やま本漆器店の関係者なのか?

★Q2:試作開発費は共同で負担しているのか?

★Q3:当ブログの管理者はなぜ、個人で開発したチタン軸を、やま本漆器店から ( 漆器ではない万年筆用品なのに ) 発売するのか?



■基本的には、みなさんが英会話や水泳教室やバイクに年間数十万円を投じるのと同じで、それが趣味で面白いと感じるから、です。

★A1:関係者ではありません。
親しく付き合っていますが漆器店の関係者ではありません。給料やバイト代その他金銭は受け取っていません。 逆に試作品木胎を勝手に特注しての持ち込みその他 ~全てを数えてはいませんが~ むしろ喜んでいろいろと支出しています。例えば持ち込んで( 連休以後も )店頭に置かせてもらっている、観光客寄せアイキャッチ目的の古代出雲大社復元模型
http://fish.miracle.ne.jp/mail4dl/01-concept/iztaisya.htm
は材料と工具で10万円以上かかっていますが製作経費を請求したこともありません。またこの春に某国産高級車の木目調内装パネルの漆塗パーツ試作で同店が新聞等で紹介されましたが、そのパネルは筆者が部品購入したうえで持ち込んで漆器店側に提案しています。 『 提案したことが八雲塗りの知名度向上と売上増につながると、嬉しくて身悶えしてしまう 』 という妙な体質なので、進んでやらせていただいているのです。

★A2:なにも負担してもらっていません。
万年筆替え軸開発はこの4年ほどコツコツ続けてきました。真鍮、アルミ、ステンレス、シルバー925、チタン、キャップ、リング、などなど。万年筆替軸開発費も、チタン軸を収めるロゴ入りアルミケース製作費も、紙製化粧箱製作費も、やま本漆器店には負担してもらっていません。
 試作開発に取り組んで分かったのは、制作費を支払って造ってみる大半は工学におけるマ-フィ-の法則に支配されていて、きっと問題のある失敗作になる、ということです。 試作開発を発案した筆者自身は失敗作に払った金額に納得するとしても、もしだれかを誘って 「 一緒に開発しよう 」 と試作費を折半してもらった場合にその方も納得してくださるかは分かりません。 失敗が1回ならまだしも、何回も何回も失敗ロットを製作して何年もが過ぎていき、ダンボールが積み重なっていくと、関係性がどうなっていくか。
※ちなみに筆者が工学におけるマーフィーの法則を始めて知ったのはJPホーガンの「星を継ぐもの」だったか「造物主の掟」だったかで20余年前、拡張版ではなくシンプルに 『 うまくいかなくなる可能性のあることは 必ずうまくいかなくなる 』 だけでした。
http://ameblo.jp/tujigiri/entry-10002401470.html

★A3:大した理由はありません。
八雲塗はわがまちの文化・伝統工芸です。でも100円均一にさえ "漆器もどき椀" が並ぶ現代に、まじめに仕事をして上質な漆を用いたそれなりの漆器に、相応の代金を支払ってくださるお客さまは減っています。私の立場からすると、これが趣味でなくて商売であれば開発したチタン軸は独自ドメインでも取って自分で直販すればよく、やま本漆器店から販売する必要性は特にありません。下記でもゴニョゴニョ論じていますが、地方の伝統工芸を応援する ( 商品の多角化、もしくは万年筆関係への深化 ) ために、窓口になっていただいています。
http://fish.miracle.ne.jp/mail4dl/yamamoto/Y-04.htm
http://fish.miracle.ne.jp/mail4dl/05-topic-news/AB7-02.htm

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