せかいのうらがわ

君と巡り合えた事を人はキセキと呼ぶのだろう
それでも僕らのこの恋は「運命」と呼ばせてくれよ

ダウト And フェイク

2007-12-21 21:00:34 | 小説
「チェックメイト。」

その時は結構簡単に訪れた。普段おっとりとしたレヌ=ブランがやはり寝ぼけ眼のまま進路を塞ぎ、メアリが回避路を塞いで、ディーがダムを打ち破って逃れる術を塞いだ。リオンはソリエが抑えて。今まで10959戦中5478勝5477敗。つかず離れず、常にどちらかがリードしそして追い返してきた。

「…終わりだね、レヌ=ルージュ。さあ、降参したまえ」

ソリエが大分威張りくさった調子で言う。けれどこんなに簡単にいくものか。いや、そんなはずはない。ならば今までこんなに苦戦することはなかったはずだ、出は何故?

気付いた時には、もう遅かった。

「ッ、メアリ!!」
「―――ッ!?」

目の前に鮮血が舞う。咄嗟に叫んだディーの声は掠れて空を劈いた、メアリが、傾く。絶望した私の目の前に立ちはだかってレヌ=ルージュはなんと言うだろう、賭けてもいい。その艶やかな声で嬲るように言うのだ。私に赤い赤い血のついた銃を向けて。

「チェックメイト」

赤のキングは、クイーンだったのだ。

―――
(嘘と偽り)
そしてまた世界は廻る

そういえば訂正、メアリは黒のビショップでした。
ディーはポーンですが端っこまで行ったのでクイーンに。
視点はアリスですがメアリ死に過ぎ(爆笑)
まあ特攻員だからね、仕方ないさふっ…(何)