せかいのうらがわ

君と巡り合えた事を人はキセキと呼ぶのだろう
それでも僕らのこの恋は「運命」と呼ばせてくれよ

実はデュラララ!!ってこんな話だと

2010-05-05 04:48:17 | ネタ張
思ってた。
勘違いっぷりがあまりに面白かったから忘れる前に書いとく。
原作を踏まえた上で全巻ネタバレしつつ私の妄想全開だぜ☆

タイトル【デュラララ!!】
 機関銃の音→パラララのリアル版だと思ってた
 まあどっちかっていうとドゥラララだと思うが
 (本当は作者が思わず口走っただけの言葉)

舞台【少し前のどこかアメリカみたいな国】
 …何処だよ。日本でしかも池袋だっつの。

背景【国と戦う人々の物語】
 …本気で意味がわからん。
 帝国ってどこですか。日本ですか。

他【拳銃いっぱい出てくる】
 でねえよ

竜ヶ峰帝人
 存在を知らなかった。
 でもきっと帝国に敵対するゲリラを人知れず作り上げた少年。
 感情の起伏が薄く隠れ家に篭りっきりで指示を出している。

紀田正臣
 存在をryその2。
 でもきっと帝国に敵対するテロリスト集団を作り上げた少年。
 お調子者で明るいが時折見せる影は過去に起因する(笑)

園原杏里
 存在ryその3。
 でもきっと帝国を外から狙う騎士団を指示する戦女神とか。
 大人しくシスターのような振る舞いだが……実は…(笑)

岸谷新羅
 ryその4。
 街郊外の森に住む闇医者。上記三人達によく協力している。
 性格は至って医者らしく、そしてとんでもない変わり者。

セルティ・ストゥルルソン
 知ってた。よくは知らないけど知ってた。でも誰?
 漆黒の服にヘルメットを被っている女性で新羅の同居人。
 口数は少なく筆談が主。鎧を脱がない為首無しと噂される。

平和島静雄
 勘違い要因。 殺 し 屋 だ と 思 っ て た 
 唯一無比の強さを持った無愛想で冷徹な殺し屋(笑)
 少数精鋭で確実に目標を死に追いや……ぶwwwww←
 折原臨也とは犬猿の仲。常に拳銃を所持している(笑)

折原臨也
 妄想力乙。大体合ってた。
 掴みどころの無い性格をした中立的立場の情報屋。
 帝国にもゲリラにも情報を売り場を引っ掻き回す。
 常に折りたたみナイフを所持している。そこそこ強い。

主要人物だけでいいや。おまけ。

ヴァローナ
 静雄の相棒。身のこなしは軽いが口調は堅苦しく歪。
 二人揃って最強の殺し屋と呼ばれry
 常に拳銃をry



 勘 違 い 乙 ! 

嫌い嫌いうるさいメモ

2010-05-01 23:27:12 | ネタ張
飛べない鳥は空の夢を見るか
「嫌われないから嫌って欲しいの」「好かれないから好かれたいんだ」
そこに愛など在ろうものか
「だって君だけだろう。日常的に人に好かれる俺を"特別に"嫌ってくれるのは君だけだ。もちろん俺は俺を嫌う人間を好きになれる程ビョーキじゃない、俺は君が嫌いだよ。けど、やっぱり苦しくなった時頼りたくなるのは、どうしてか一緒に居るだけで苦しい思いをさせてくる君しか居ないんだ」BoySide
「貴方を殺したい。目玉を焼いて綺麗な鼻を叩き折って口に拳を突き入れて肋骨を粉々にして腕を折って足を潰して腹を潰して心臓を抉ってなるべく無残に私の憎しみが晴れるほど苦しめてから殺してやりたい。そうよ私は貴方の事反吐が出るくらい嫌い。殺してその思いを永遠にしたいだけなの」GirlSide


追記
さよならも要らない
貴方を殺した日
甘やかな殺意
穏やかな殺意
柔らかな狂気
差対(さつい)
狂おしき冷笑
死を待つ出会い
君を待つ死別れ(わかれ)
「おまえがしねばいいんだ」

持つ者と持たざる者

2010-04-11 00:43:10 | 小説
彼女は何も持っていない。
視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚と、名前、戸籍、両親、友達、家、財産、持ち物。それらは全て彼女には"元から備わっていない"ものであり、これから先手に入れられるものでもない。どうやって生きてきたのか、それは俺にとっても彼女にとっても謎であり、とにかくそれから彼女は「過去」を持っていない。つまりは記憶障害だった。
彼女は何でも持っている。
声、服、存在感、生命力、一人で生きられる四肢、生活できるだけの第六感、一般的な教養に、常識的な思考、生活の為の知識。そして今まで生きて来られた運、環境。それらは彼女が"元から持っている"ものであり、これから先失う事も無くかといって成長するでもない。未だ少女である彼女と出会った時から立派な女性となった今ですら彼女の声は変わらず、言語能力も一切発達していない。つまりは、……何なのだろうか。

俺が彼女を訪ねると、まず彼女はいつも同じ角度でお辞儀をする。そして透き通った美しい声で「こんにちは、ごきげんよう」と舌ったらずに微笑むのだ。それから彼女はカオス理論など超越しいつも同じ温度同じ種類同じ濃さのお茶を出し、確かに聞こえないはずの耳でもってして俺の声を聞き、確かに見えないはずの目を以ってしてこちらを眺める。
何故聞こえないと判るのか。それはやむ終えず彼女の耳元で銃を放った時、近くで爆発が起こった時、彼女は自分ですら聞こえない声を聞き取り、よく通る声で返事をするのだ。
何故見えないと判るのか。それは彼女に瞳が無い事に起因する。元々目を包帯で覆っていた彼女に義眼を入れたのは俺で、今は美しい青い玉がこちらを見ていると錯覚させる。
俺がいつものように不思議に思っていると彼女はいつものように首をかしげて「いかがなさいましたの」と流暢に問いかける。何でもないと微笑みを浮かべれば彼女は返事の代わりに微笑んで、そしてまた匂いも味も温度も、存在すらわからないはずの紅茶を喉に押し込みこう言うのだ。

「まだ明かりはついているのかしら、おにいさま」

青い空色の色褪せない玉が窓ガラスの打ち破られた窓の外、暗雲を孕み重く沈む空と町並みは壊され血の海と化した腐敗臭漂う地面を見る。

俺は何でも持っている。
視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚と第六感、名前、戸籍、両親、友達、家、財産、持ち物……それから彼女と話す為の声と、一人で生きていけるだけの四肢。彼女に与える全ては俺のモノで、一つとして彼女のモノであった事は無い。俺は彼女と出会う前もそして今も途切れることなく記憶が続いており、どこまでも何もかも知っている。大地が、空がこうなった理由、絶望と失望を全て。
俺は何にも持っていない。
存在感、生命力、一般的な教養に、常識的な思考、生活の為の知識、それから希望。彼女以外の誰かに助けられ生きていくのがやっとの俺は、生きていく為に不必要なものは全て捨てた。


―――

飽きたんで乙。

哲学的っぽい事言ってみても結局浅いよねっていう強烈な薔薇批判

2010-02-09 05:16:00 | 小説
好奇心は猜疑心の始まりだ。
目の前にある不可思議な出来事に「此は如何様な物か?」と"疑う"という事。不可思議な人物が目の前に現れた時「此は如何様な者か?」と"好奇"の目を向けるという事。
「ココロ」にはそれぞれ侵されたくない領域が必ず在る。どんなに幸福で悩みなどない能天気にしろ思惑の根本には不幸や不安や、他に口外する事が出来ない思いを抱えているもの。その不可侵領域が広ければ其は「孤独」に繋がり、逆に狭ければ「世渡り上手」になると言える。
隠し事が多い奴は嫌われる。俺もそうだ。隠し事が多い奴は嫌いだ。奴らもそうだ。
俺が"奴ら"と関われるのはただ一つ、俺の「不可侵領域」に"奴ら"の「好奇心」が入り込んだ時だけ。入ってしまった走り抜ければいいだけの「不可侵領域」で、走り抜けろと忠告された「ココロの闇」の中で、恐怖を感じず命令に従わず、本人すら認識しない爪の垢ほどの猜疑心が生まれた時だけ。
どちらかと言わずとも俺は不可侵領域が広く、隠し事をするのもされるのも嫌いだった。生憎と俺は気に入らなければ玩具を壊せる"力"を持っていたから、俺の世界を後生大事に守っていくのは簡単だった。勘に障れば脅せばいい。気に入らなければ壊せばいい。此処に来る奴は大抵脆弱で、柔らかい形を保った奴らで、俺と同じ形をして俺と渡り合える暴力を持った奴はほとんど訪れなかった。
俺は例えるなら、そう、まるで。

鴬張りの床を重い足音が響いていく。通常なら5秒とかからず通り抜けられるはずの空間であまりに遅い足音がするのは、時空の歪んだこの場所に夢が漏れ出しいて、極論を言えば心の中を垂れ流しているからだった。
心の時間はあまりに早い。対して"奴ら"は心を持つにも係わらず酷く愚鈍で他からの干渉に弱い。とはいえ、幾らなんでも眠っていた所に心を中で軋んだ音で劈かれ土足で踏み荒らされて良い心地はしない。慣れていなければ確実に気が狂っているほどだ。
音がどこよりも強くなり"奴"の気配がどこよりも近付いた途端、その拷問は唐突に終わった。頭の中を鳴り響く鶯の断末魔のような酷い音を耳に残したまま立ち上がれば、未だ眠気と気だるさを訴える身体を引き摺り"見えるものの在りもしない障子に向かって全身の力を込め殴りかかった。
「っ、!!」
軽いわけでもない無骨な拳が、硬く武骨な生暖かい手に受け止められる。白い形を保っていた幻が蜃気楼の様に消えるとそこには、"奴ら"のうち強い方の見知らぬ"同じ形を持った者"が立っていた。見開かれる細い目を睨みつけ、収まりのつかない怒りを更に拳へ乗せ押してやる。
「…初対面で殴りかかるとは、一体どういった了見だ?」
拳を手の平で押さえ、精悍な顔立ちを不快感に歪めて悠々と"奴"は言う。
一言で言えば気に入らなかった、何もかもが。不可侵領域に猜疑心を以って立ち止まり、悪びれもない様子に心底腹が立った。残念なことに俺は"奴ら"の畏怖だとか悲観だとかそういった負の感情を好きだったせいで、とにかくそういった輩とはあまりに相性が悪いのだ。
好奇心と嫌悪感を込めた精一杯の暴力を僅かな"ぶれ"もなく受け止められ、挙句の果てに腕を引き寄せ全ての力を殺した勢いで臭いのない畳に引き倒される。体格は互角、力も互角、ただ技量が圧倒的に負けていた。成す術もなく"同じ形をした者"に腹の上を許す。
「他人の中身(こころ)踏み荒らしといてそれかよ。『走り抜けろ』って店主サマに言われたのを忘れたのか?この"うつけ"野郎」
憎々しい。憎悪に眉が引きつり視線には嫌悪が混じり口許は屈辱に歪んだ。寝てばかりいる身体はすっかり鈍り、両手を開放されたとしても再度殴りかかるほどの体力もなくなっていたようで、数歩歩いただけだというのに前身に鉛を付けられたかのよう。精一杯の反抗心から上体を軽く起こして襟ぐりを掴み上げると、そいつの体は流石に存在しているからには重量に耐え切れないのか前屈みになる。
「それは悪かったな。だがお前みたいな化け物と違って人間様には限界があるんだ」
同じ形を持っているにしては長い髪が、小川のせせらぎを彷彿とさせる微かな音を立てて零れ落ちた。切れ長の目には蔑みが浮かび、口許は嘲りに歪んでいるようにしか見えない。精悍な顔立ちをしていると思ったのはそもそもの間違いで、本来のこいつの顔はこうであるのかとすら思えてくるほど様になっていて、またそれが苛立たしい。馬鹿にしたはずが馬鹿に仕返されるなんて間抜けなことがあってたまるものかと歯噛みする、どうにもこいつ、殴ってやらなければ気がすまない程だった。

―――

秋田県…

ちなみにこいつは「眠れる悪夢」とかの悪魔。
対"違う形をした柔らかいモノ"(=女)ではバリバリの鬼畜なくせに、
対"同じ形をしたモノ"(=男)ではもうやたらめったら弱っちい。
強さで言えば平均的な男>悪魔>内気気味な女性といったかんじ。
(悪魔は勝気な女性が嫌いなので手を出したりしないためこの図。
男相手だと壊そうとしても壊れないと認識しているので容赦ない。
…が、ただし弱いので逆にやっつけられる事もある。凄く悔しがる)
マニアックな話をすると女相手に鬼畜攻め男相手に強気受け(ry


前も書いたけど昔俺ソフトすぎる薔薇ジャンルやってたんだ。
薔薇が何のことかわからない貴方はそのままで居て。
わかっちゃったら生暖かい目でみてやって。
(でも貴方が思ってるのとはきっと全然違う)

ほんと何が何やらわからんくらいソフトやつだったのね。
「好き」とか「くんずほぐれつしてえ」とか一切なし。
ただ「傍に居たい」「手ぇ繋いでたい」みたいな感じので、
ちゅーとかくんずほぐれつとか雰囲気すらないやつ。

でもそのぬるま湯みたいな感じが好きで、っていうかもう
自分の妄想する世界に酔ってたよねって思う。


なんか薔薇小説の鉄則みたいな本があって、その中に
「Not ERO=Not Love」ってな一文(要約)があるらしいが、
そういうこっちゃないだろうよと主張してみる。

確かに読者が求めてんのはそれなのかもしんないけど、
さすがにERO=愛ってわけでもないだろうと思うわけさ。

元々俺が薔薇ジャンルに一切興味のない奴だというのもある。
同性同士の恋愛までは好きにしてくれと思うんだけども、
さすがにEROまで来ると冷めた目になってしまう系だしな。
(でもヤマシタトモコさんの作品とか結構好みです。
欲しいけど買うの恥ずかしいよ…周りの目コワーイ…)


あ、で、何が言いたいのかって言うとブームサイネーン。
あのね、それはね、一昔前に流行ったものなんだ(TOG)

まあ、とにかく健全なWEB漫画呼んでたら思い出したってだけ。
なんかLoveとかEROとかは嫌だけど、「やりすぎた友情」はイイ。
それは男女間のジャンルでもなかなか好きなんだけどね。

けどね。


俺リアルでは「やりすぎた友情」見たくねーよ。
さすがにビクッてなるわ。人間としての本能が逃げるわ。
そんなこんなでノンケですよ主張。がちでのんけのんけ。

どうでもいい感想

2010-02-08 00:29:26 | ネタ張
そういえばかなり前にテイルズオブグレイセス買ったよ。
ソフィ4、ラムダ3、アスベル2、パスカル・マリク・コーネル1って感じだった。

そして私はシェリアが大嫌いだった。
あの人なんか勘に障るんだ…シャーリィみたい(´д`)

でも学校行って戻ってきて、グレイセスサイト見てたらやっと好きになれた。

一つ言える事は私は一見普通に見える頭の病気な奴人生達観しちゃってるおっさんが好きってことだ。

まさかマリシェリに嵌るとは思わないさ。

あとパスマリかわいい。ていうかパスカルかわいい。
マリクの声優さん攻略本で大きい字で書いてたもんね、パスカルの声優さんに向けて。

付き合いたい(ハート)

…綺麗な字で何を書いているの?


個人的にCPはアスソフィ、ヒュパス、マリシェリがいい。
……リチャアスなんて邪道だ。リチャードどう考えてもアレだけど(笑)

あとアスベルの息子(仮)の服よく見たら蝶々のブローチついてた。
EDイラストからしてシェリアの子供なのかなあ…でもシェリアのとちょっと違う。
何らかの出来事によってアスベルの手に渡ったシェリアのブローチ破損
 →修理後保管されそのまま息子へ が理想

迷子の種っていうのがあの…彼の事なのかそれとも種のことなのかきになる。
個人的には「彼」のことがいいなあ。更生した彼がみんなの星に…感動。
でも滅ぶって言われてましたけどいいのかな…ソロモス超がんばれ的な。



【おこぼれ夢的な妄想話】
ラムダのお世話してたヒューマノイドとか居ればいいのにと思う。
妄想話な上オリキャラが居て適当もいいところなので無視するといいと思う。

眠るラムダが無意識にアスベルの精神領域を侵食
 →危険を察知したソフィがみんなに知らせてくれる
 →シェリア「アスベルが…アスベルが…嫌ぁぁあっ」
 →ヒューバート「兄さんが死ななくて済む方法(ry」
 →マリク「(とりあえず安静にしとけ的なアレ)」
 →パスカル「てかフォドラ行けばいんじゃね」
~そしてフォドラへ~
パスカル「コーネル研究所いこか。もうあのなんか作ろ」
 →動力切れ
 →\(^O^)/
 →そして目覚めるラムダ
 →ラムダ「もういい我が消えれば(ry」
 →そしてぶちぎれるアスベル
 →綺麗なスザク「ふざけるな!俺はお前にふじこふじこ!」
 →ソフィ「おちつけつ」
 →マリク「おちつけつ」
 →パスカル「どんまい」
 →ヒューバート「ふじこふじこ!」
ドキッモンスターだらけのコーネル研究所★ ~スライムも居るよ!~編
 →なんかあの…積み木あったとこ行かね?的な
 →そして積み木
 →ラムダ「これは…」
 →そしてアスベルの脳内を駆け巡るめくるめく追憶
~ヒューマノイドの乱~
 →何誰「…標的確認……排除」
 →突然襲われるシェリア
 →みんなでヒューマノイドが落ち着くまでフルボッコタイム
 →ぐったりするヒューマノイド
 →ソフィ「この子…どうしたんだろう。凄く怒っていた。また起きたら、きっと私達を襲う…」
 →マリク「可哀想だが致し方無い、殺すべき」
 →突然全てを知るアスベルが近付きラムダに訊いてみる
 →アスベル「知り合いじゃね?」
 →ラムダ「まじヤベェってこれ俺の知り合いだって何してたんだって」
パスカル様は最高
 →ソフィのラムダへの記憶を直した装置に突っ込み修理完了
 →何誰「……ラ、ムダ…」
 →ずっと何誰のターン
 →突然目カッと開いてキンキン声
 →何誰「ラムダを返して、ラムダを連れて行かないで!」
 →何誰「ラムダ、コーネル博士、どこ…!?」
ねむい
 →なんかあってラムダはアスベルから離れ何誰の中へ
 →アスベル助かったよわーい
 →HAPPY END

おわり。まじねむい。

2.耽溺バイブル

2010-02-05 20:49:30 | お題
彼は、神様など居るものか、と笑うのが癖だった。
かけっこがビリだった時も、給食に嫌いなものが出た時も、テストで赤点を取った時も、料理が失敗した時も、ペットの猫が死んでしまった時にも。とにかく何かにつけて、本当に些細なことですら彼は簡単に神様のせいにした。悪いことがあると彼は神に救いを求めるのではなく、天に向かって唾を吐くかのようにこう言うのだ。
「神様なんざ居ねえよ、居るなら相当の意地悪野郎だな」
子供の頃はそれこそ可愛らしい言葉でだだを捏ねるように言っていたのだけれど、高校を出て大学に入る頃になると完璧に不良になってしまった彼は口が悪い。空中に固定された足を睨みつけている瞳に一瞥をくれて、口汚い言葉をあまり言わせないよう唇で唇を塞ぐ、なんてベタなことをしてみた。すると彼はあからさまに顔を顰めるのだから、本当に一体私達は何だというのだろうか。
「バイクで雨の日に飛ばして怪我をするのは自分のせいよ」
「るせえ」
彼が再度自分は悪くないとでも言うように吐き捨てたので、腹の上に聖書のカバーをした白紙の本を投げてやる。足が固定されているせいで避けられなかった彼は、カエルが潰れたような醜い声を出して恨めしそうにこちらを睨む。ざまあみなさい、と視線で嘲笑えば大きな舌打ちが聞こえた。
静かな病室内に、白紙の聖書を捲る音が響く。ぱらぱらと、ぱらぱらと、雨のように響く。そのうち彼は近くの棚に置いてあったペンを手に取ってそこへ何かを書き始めた。つい右上がりの無骨な字で埋め尽くされていく綺麗な紙を覗き込んでいると、片手で頭を叩かれる。
「…なによ、一体何を書いているの?」
「聖典」
小さく紡がれ始めたその物語――というよりも、彼の"思想"を綴る文字は細かく二段に別れまさに聖典と言ったように見えた。基本的に彼は無口だ。あまりに顔が真面目すぎてこれ以上話しかけてもきっと答えは返って来ないと諦めて性懲りもなく言葉の羅列でしかないつまらない聖典を覗いていると、ふと彼の物語に"私"と"彼"の名前が連なっているのに気付いた。目を丸くして彼の目線と合わせると、悪戯っ子のようないじめっこのような、とにかく意地の曲がった笑みで返された。応えるようにキスをして、私はまたくすりと笑う。
「貴方が神様になったら、貴方も"居ない"から消えてしまうわね」

―――
(耽溺バイブル)


帰って来たら書きかけのやつ放置してありました。悲しい。
よくわからんので適当に終わらせておきました。昔の私ごめん。
あと本当に神様なんて居ないんだ…私が頑張っても報われない…。

って思ってる時点で私は神の存在を信じている。
否定するにはまず存在していないといけないから。


理念にしろ概念にしろ妄想・空想にしろ存在していると思っている。
そんなかんじの話が書きたかったんですよわけわからんね、うん。


あと二つ前のやつほんと眠かったんです意味わかんない…。
文字通り「(水に)溺れている愛」って意味ですよ…
最後の愛ってなんだ頭が切ない。あと俺の寮潰れる切ない。




PS.特に関係ない話
壁井ユカコさんの「カスタム・チャイルド-罪と罰-」が超シュールだた。
明るくて楽しくてけれどやっぱり人並みに怒ってぶつかって喧嘩して、
そして「どこかが決定的にズレている」っていうところが中毒。

あの人の小説に出てくる男の子となら結婚したっていいと思う。
「(漫画のキャラ)様ぁぁ!vvvv」っていう人怖いと思うけども
でも俺も似たようなものだもんな。春川って絶叫したものな。うん。

春川とか由起とか春野とか結婚したい好きだ…うん……。

1.密室クライ

2009-12-31 15:07:23 | お題
「チープなホラー映画みたいだわ」
夜のネオンが通り過ぎていく窓を手の甲で苛立ったように叩いて、彼女が心底不愉快そうに言った。それにまた多少の苛立ちを感じたおれはアクセルを強く踏み込んで、唾を吐きかけるように彼女の方へ吹いて見せる。咳き込むそいつを見て優越に唇を吊り上げると向けていた唇を噛まれた、動揺からぶれたハンドルを咄嗟に引き戻して舌打ちする。
「ただの高速じゃねえか」
彼女のか細い手で鬱陶しそうに手で払いのけられる煙を一分ほど眺めてから、今更といったふうに口を開いてやった。なんてことはない、高い壁の向こうに見え隠れするネオンは別にゾンビの目やら火の玉やらといったものではなく、ただ電子の通った人工物の灯りだ。そこから化け物が生まれるわけでもなし、鉄の箱が行き来するコンクリの橋の上はいつも通り稼動している。だというのにこの女は一体なんだというのだ。おれに見えず彼女に見える何かが存在しているのだとしたら、おれは今すぐ車のドアを開け放ち彼女を突き落とすに違いない。例えその様を指して"化け物"だと呼ぶにしてもだ。
「そうね。でも暗いわ」
「夜だからな」
鼻先でちらちら揺れる煙草の火が、おれの嘲りで一際赤く笑った。真正面を向いていた彼女は真顔でこちらを振り向くと、さも嬉しそうに満面の笑みを顔中に貼り付ける。ぎょっとして火を落しそうになったおれは咄嗟に灰皿へ押し付けて、まだ苦味の残る紫煙交じりの息を吐いて何かおぞましい物でも見るかのように彼女へ視線をやった。それでもまだ畏怖の対象となっている彼女はにこにこと機嫌よさげにしている。
「窓、開けちゃいけないでしょう。怖い映画なら私達、このまま酸素が無くなって死んじゃうわ」
「そう簡単に死ぬかよ、バカかお前は。一生寝てろ」
浅い息を強く吐いて、説明の付けられないけれど確かであることを堂々と言い放つ。何故息苦しくならないのかなど知ったことじゃないが、それでは彼女は付け上がるだろう。そうされても困るだけなので車を端へ寄せて窓を開けると、排気ガスの独特の臭いが鼻をついた。助手席へ視線をやると彼女はもう寝ている。今更夢だったようなそんな気がして、また酷く気疲れる。一体何故おれはこんなトチ狂った女と付き合っているのだったか。
「…此処でおれたちがイチャついたら、チェーンソー持った男が押し入ってきたりするかもな」
不穏な言葉を残した割にはあまりに安らか過ぎる寝顔に、ささやかな仕返しとして呟いてみた。そんなことよりとにかく窓を開けられては彼女の思うとおりまんまと死ぬ可能性がある。もしも目が覚めたとして絶対に開けられないよう、チャイルドロックをかけてやった。

―――
(密室クライ)
配布元//少年はにびいろをした不可避の幻を見る(閉鎖)


だから大晦日に書く話じゃねえ。

暗いけどcryじゃない。何がcryなのかわかんない。
"堀さんと宮村くん"ってweb漫画に出てくる、なんか
ロッカーの話みたいな雰囲気にしたかったんだけど。
無理だった。なんか昨日の二人になっちった。

二人に特定の名前は無いです。
「おれ」の一人称で変な「彼女」との話ってだけ。
ていうかお腹すいた眠い。辛抱たまらん…。

溺愛

2009-12-30 22:35:49 | 小説
目が覚めた瞬間そこは水の中だった。
水の中なので当然空気はなくて、驚きの声は独特の響きを残し透明な泡になって頭上へと消えていく。正確な距離はわからないがとにかく遠くに、水面が光を反射してちらちらと光るのが見える。それを見ながら漠然とああ、自分は溺れているのだな、と自覚した。
足元には何やら鎖が絡みついていて、その鎖の先は暗いくらい海底に沈んでしまっている。止めている息は苦しくならないが、逃げられないのだと自覚すると途端に心に重く圧し掛かる。水圧で心臓が押されて、僅かな空気の泡で蓋をして水がそれを強く押し込んだ天然の耳栓からおれの重いおもい鼓動が聞こえた。縁日で見た太古のような、おもい重い響きを持ったそれは生きていると感じさせると同時におれは今からじわじわと死んでいくのだ、とどうしようもなく思わせる。いっそ心臓だけ切り取ってこの海の底に沈んでしまえばいいのだと薄く自嘲した。
「あなたいま死にたいとかんがえたでしょう」
隣に居た彼女が腕に絡みついて、酷く馬鹿にしくさった様子で言った。篭って聞こえづらい声はブラウン管の中でシュノーケルを銜えて潜っているダイバーを連想させて、どこか現実味の無いようなものに思えた。
水の流れで張り付いたり浮いたりするおれの気に入りのTシャツと彼女の薄桃色のワンピースを見ながらおれは一体どうして彼女がここに居るのかな、と考える。水に煽られても崩れもしない化粧を見つめていると、気付いたらしい彼女が形の良い唇をこれまた綺麗に吊り上げて美しく笑った。彼女の白く伸びる足の先を見てなるほどそういうことかと一人頷く。なんてことはない、彼女もおれと同じように溺れているのだ。彼女がワンピースと同じ薄桃色のパンプスで鈍色のそれを蹴ると、水の中で尚重量を失わない鉄の輪が揺られて軽い音を立てたような気がした。
「苦しくはないのか?」
わざわざ問いかけたことで、水母のように口から大きな泡が吐き出されて仄かに息苦しいような気がしてたまらず片手で喉を押さえた。水にすっかり体温を持っていかれた身体は頭の天辺から足の先まで冷たかったが、何分手のひらも冷え切っていたせいかほとんど感じない。唾を飲み込むと、喉仏が手のひらで大袈裟に上下した。
「水の中で苦しくないというのなら、それは人ではなく魚かもしくは何かそういった類の生き物に違いない。もしも魚になれず死ぬとしたって、私は人でありたいと願うわ」
彼女は息継ぎが必要なはずの長い科白を、特別息が長いわけでもないというのに一息で言い切った。確かに銀色の腹を曝け出して水面へ漂うよりは、醜く膨張した身体でもおれとして死に、拾い上げられて人並みに死にたいと思った。そう考えている間は、都合よく足に繋がれた鎖はないもののようになってくれる。
鼻に残った息がこぽりと零れてはどんどん上へ昇って、おれたちの二度と上ることのできない水面で弾けて消えたのが微かに見えた。微笑みを浮かべた彼女の顔色が心なしか青白いような気がして、思わずおれは彼女の首を絞める。
上手く力の入らないおれの無骨な手より、彼女の首は少しばかり温かかった。きょとんとして彼女は何かを言おうとしたが細かい泡がいくつか溢れただけで、何か言葉を発したような気配はしない。絞めていると思っているのはおれだけで、彼女は首に触れられているといったような平然とした顔をしておれを見ていた。
彼女のように長く話したわけではないおれの肺にはまだ空気が在ったが、身体も華奢で些かお喋りな彼女の肺にはもう空気はないのだな、と漠然と感じた。ここは水の中で、おれたちは溺れている。空気がなくなるということは死を意味していて、焦ったおれは何かを言わなくてはと口を開いた。
「苦しくはないのか?」
おれは以前からどうしようもなく彼女のことが好きで、確か数日前に恋人というものになったような気がするのだが、苦しくてよく回らない頭では先ほどの言葉を繰り返すのが精一杯だったらしい。残り少ない貴重な空気で、たった一人の大事な女性に何を言っているのだ、とおれが顔を顰めると、彼女はまたひどく馬鹿にしくさった表情で笑って何かを言おうとしたので、おれは咄嗟に彼女の首を引き寄せて全部の息をくれてやった。
「ばかね苦しいわよ」
おれの二酸化炭素を吸い込んで、彼女は笑った。律儀に何かを返そうとしたおれの肺には空気が残っていなくて、おれは彼女が以前へたくそと笑い飛ばしたへたくそな笑みを浮かべて、魚になりたくないと言った人魚みたいな彼女の背を抱き締める。気に入りのTシャツが無残に握り締められて彼女の冷たい唇が触れたので、おれは今更鎖を恨めしく思い、彼女の鎖を思い切り蹴り飛ばしてやった。

―――
(溺愛)

初音ミク『二息歩行』→sm8061508
二番を聞いていたら突然思いついた。

溺愛は本来の意味じゃなく、
「溺れる中の最後の愛」という意味。
意味不明なのは仕様ですごめんなさい。
あと夢の中なので長く喋れます。
意味不明なのは仕様ですごめんなさい。

人間は溺れると窒息して脳死するまでの時間と、
肺に水が入ってしまうことでの苦しみがあるので
溺死は焼死と同じくらい辛いといわれています。
皆さん水辺には充分に注意して年明けしてください。

年末に書く話じゃないごめんなさい。

それにしても今日の夢が初夢じゃなくて良かったという話。


(※水母…くらげ)

ark

2009-12-30 17:46:29 | ネタ張
「禁断の海馬に手を加えて、驕れる無能な神にでもなった心算なの....」

初めて聞いたけどこの台詞のところがとても好きだ。
というかこの台詞自体も好き。


今RPGツクールで一生懸命作ってるゲームに出てくる、
「アーノルド」って奴のことを思い出してみたり。

アーノルドは「神」です。宗教の神。
人の形をした、吸血鬼という種族と同じ術を使う、神です。
妻が居て娘が居て誰かを愛し憎み殺す、感情豊かな神です。
(でも妻は死んでいて娘も死んでいることになっている。
家族の存在を知るのはたった一握りの人間たちだけ)

この世界というか、そこらへん一帯はずっと夜なのです。
だから日の光を取り戻したい人がたくさん居る。
そんな時アーノルドが「俺なら取り戻せる」と言って
あれよあれよという間に神様になったというわけです。

でもアーノルドに日の光を取り戻す力はありません。
でも彼に「は」。死んだ妻と彼の娘にはあります。
まさに「驕れる無能な神」。ちょっと思い出した。

キャラを作るときの鉄則みたいな

2009-12-27 14:02:29 | ネタ張
まず、本人は他人の考えがわからないということを念頭に置いた上で、そのキャラの世界観のみで構成されたSSが書けるくらいにはキャラ付けをしっかりしなきゃいけない、と想った。それだけ。