「おおしたさん」のブログです

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喘息と腎気の関係について

2013年08月09日 | 東洋医学、東洋思想

暑い日が続きますが、いちょう並木の木陰は風が気持ちよく涼しく感じますね。

じっとしてると蚊がやってきて大変ですが、それでも気持ちは落ち着きます。

都会にこんなところがあるだなんて、チョット嬉しいですね

 

先日買った施灸用線香。

いつも茶色いのを使っているのですが、紫の方は扱いやすいのかと鍼灸師の友人に散々聞いてしまいました。

…はたと思ったのですが、1束200円しないんです。

ひとりどっちがいいかって大騒ぎしてホントに恥ずかしいなぁ…私…


ということで本題に。

毎年何度かおとずれる夜間息が吸えなくなる病気。結構きついんです。横になると息ができないし、座ってると眠れないし…

これってやっぱり「肺」の問題だと思います?


肺だけじゃなくって他の経絡も考えてみましょう。

この場合は腎との関係かな??


肺と腎の関係はすなわち「気」と「水」

呼吸は肺経が関係してますが、それには腎経の納気作用の補助が必要なんです。

特に吸気は「腎中の精気」がちゃんとしてて初めて深~く吸い込む事ができるんです。


※納気とは呼吸時の吸気のこと。ここでの気は呼吸で得られた清気のことで、納気の作用によりこの清気を肺から腎へ送ります。納気の作用が弱くなると当然深く吸い込めなくなります。

※精気とは身体が先天的に持っている成長・発育のための生命エネルギーのこと。成長や生殖能力・老化は精気の増減に関係します。


そう…私が4月頃に患った、夜中に息ができなくなるのがまさにそれ。「腎中の精気」との関係なんです。

呼吸に関係するからって「肺虚」や「肺実」から診てしまいがちだけど、私の場合は腎を補って心窩部のつかえが取れ、それでよくなるんです。


腎の話をすれば…


腎は下へ引き寄せる作用を持ってます。

気だけでなく血や水もこの作用によって下に集まります。

 

あと、腎は蒸化といって、水を気化する作用も持ってます。

この「蒸化作用」と肺のもつ「宣発作用」「粛降作用」が相まって水液代謝がスムーズにいくわけですが、互いにその力が弱くなり疾病が進むと両者ともますますその力が弱くなり、水液代謝に障害が起きて喘息が激しくなり、横になれないとか水腫がひどくなるといった症状があらわれます。

 

※「宣発」とは宣布と発散のこと。「広く行き渡らせる」とか「発散させる」ということで、肺の気化作用により体内の濁気を排出したり、脾によって運ばれた津液や水穀の精微を全身に散布するとか、衛気を宣発することにより、皮膚の肌理である腠理の開閉を調節し、津液を汗として体外に排出するとかいった作用があります。

※「粛降」は下降するという意味を持ち、肺気を腎に降ろしたり、 痰を吐き出すことで呼吸器の通りをきれいにする作用のことをいいます。

 

呼吸に問題があるからといって肺だけに焦点を絞らないようにしないとね。五臓の生理をも一度紐解いてそのバランスに注視するといろんな事が見えてきますよ~


ではでは今日もすでに暑い一日になっておりますが、身体にはくれぐれも気をつけてすごしましょうね。


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