「おおしたさん」のブログです

2005年6月に始めたこのブログ、鍼灸院をやってた頃のことを含め、今も気ままに書いています。

スピや占いにはまりそそのかされる不思議

2024年03月28日 | 考えていることとか思っていることとか

魚座は感性が鋭く、感覚で行動する人が多い星座です。また、場の空気を読むことが得意な反面、自分の意思を強く相手に伝えることが苦手といった一面があります。


患者さんとスピリチュアルの話になりました。「あっ、大下さん、スピ嫌いでしたね」と前置きされつつ、かくかくしかじか「先日枕元に友達が来て、何事かと思ったら、なんだか交通事故で死んじゃってたみたいで。今朝その連絡があったんだけど、旅立つ前にうちのところに来てくれるって、なんだか嬉しいよね」みたいな話を面白おかしく伝えてくれました。あっ、これを書きながら、占い師の言うがままにしていたら結婚できたとか、良い仕事を見つけてもらったとか、そんな話も思い出しちゃった。不安な時代だからこそこういうのが一層必要なのでしょうね。星占いにタロット、手相、顔相、四柱推命、姓名判断、九星気学、算命学、風水、易、おみくじ等々。いつの間にか売れっ子占い師になり、先日5つ目のマンションを購入したとホクホク顔で話をする方もいたりします。そういう人が私に集まるの、そんな話が嫌じゃないのがね、わかるんだろうなぁ。

そんな感じ。でも、この界隈が近づいてくるのを許しても、こちらからは近づかない。近づかないけど、心配が過ぎる時は、つい神社に足が向いてたりする自分もいたりして。もちろん人やネットの言葉を妄信できる年齢ではないので、自分なりの願掛けで終始する感じ。確かに統計論だという観点から占いを正当化しようとする人もいるし、人間関係の在り方を星座や血液型で判断する人も多くいます。でも言われるがままにやって、目先の成功を手に入れたとか、男女の関係が深まっただとか、そんな表面的なクソみたいな話なんてどうでもいい。だから占いに前のめりになっている人を見ると、どうしても距離を置いてしまうのです。こちらからは。

ところで私の星座は魚座。たまたま検索した上記サイトに「魚座は感性が鋭く、感覚で行動する人が多い星座です。また、場の空気を読むことが得意な反面、自分の意思を強く相手に伝えることが苦手といった一面があります」とありました。当たっていると言えば当たっているし、そうでないと言えばそうでない。こういう時は裏返しに見るようにしています。例えば「魚座は感性が鈍く、理性で行動する人が多い星座です。また、場の空気を読むことが不得意な反面、自分の意思を強く相手に伝えることは得意だといった一面があります」といった感じで。後者も自分に十分当てはまる感じがします。だから占いをクソだと思ってしまうのです。

だいたいにおいて、どの占いも先ずは自分の感性をくすぐるような言葉を羅列しますよね。そして落とす。それから最後に提案、みたいな感じでしょうか。魚座はよく芸術家肌なんて言われるけど、んなことは全くない。私に関しては一ミリもありません。確かに本や音楽は好きだけど、芸術家とは自ら生み出す人のこと。私の作り出すものなんて、しょうもないものでしかないので、芸術家肌といった感性をくすぐりそうな言葉を言われてもね、陶酔できるわけがない。実際占い師に褒めてもらったら、自分の中に当たっているものを探します。そして言葉巧みに誘導されて、結局その煽りに丸め込まれてしまうのです。私だってそう、必ず丸め込まれてしまうことでしょう。だから端から近づかない。そんな感じに身構えて、そして斜に構えている私だから「当たっているでしょ」と言われても、もじもじするしかないのです。

とはいえ陰陽五行論を駆使して治療にあたる鍼灸師の端くれとして、患者の前向きさを引き出すために、五行的性格やら体質体調のこれからの変遷、だから今の辛さはこれから治るための大切な一歩、みたいな話とともに、陰陽五行陰謀論を利用させてもらったりもします。そう考えると、私が一番この話の風上に置けない人物かもしれません。そんな私なので占いを無碍に否定することはしないけど、自分への戒めとしても、やはり一定の距離を置いてしまうのです。あと、浄土真宗を学ぶようになり、この宗教の「現世祈祷やまじない、占い等を迷信することなかれ」みたいな感じも相まって、ますます距離を置くようになっています。でも占い界隈スピ界隈、聞くのは好きです。是非是非話をしてください。ということで、私はこんな感じなので、斜に構えているのだけはお忘れ無きよう、よろしくお願いします。


【2024年2月に書いたブログより】
何を持ってしての本物かはさておき、何を持ってしての運不運なのか。だいいち運の良し悪しを誰が決めるのか。占いを統計学だと宣う人も多くいるが、その結果をジャッジするのは自分だけだ。目の前に横たわり続ける、世間一般には「不幸」と言われるもののオンパレードも、実は自らを形成する上でとても大切な事象になるかもしれない。


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