「おおしたさん」のブログです

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糖尿病……肥満よりも考えないといけないこと

2006年03月24日 | 健康

糖尿病って??

ブドウ糖を細胞内へ取り込むのに必要なインスリンが足りない(働かない)ことで血液中のブドウ糖が多くなってしまう病気です。

 

日本の糖尿病患者は急増しています。

  • 30年前………1/700人(人口の0.15%)
  • 今……………1/20人(人口の5%)
  • 40歳以上で…1/11人(人口の9%)

糖尿病の患者数は今や約700万人、予備軍を含めると1400万人にも達します。

 

ただ、

大食漢や、肥満することがだけで糖尿病になることはなさそうです。

 

糖尿病といえば肥満を考える方は多いですし、問題因子の一つだという認識は必要です。

この場合、糖尿病だけでなく、肥満、高血圧、高脂血症等の生活習慣病を、それぞれが独立した別の病気として捉えないようにしたほうが良いようです。

最近はこの肥満……特に内臓に脂肪が蓄積した肥満(内臓脂肪型肥満といいます)……が生活習慣病の原因因子であることがわかってきました。
この内臓脂肪型肥満によって、さまざまな病気が引き起こされやすくなった状態を『メタボリック・シンドローム』といいます。

 

「メタボリック・シンドローム-2型糖尿病と心血管病の架け橋」によると

 

「日本では欧米ほど肥満のタイプが内臓脂肪型に移行していないため,むしろ必須因子とはなっていない糖代謝,脂質代謝,高血糖などの因子が重複したケースを重視すべきかもしれない。」

とのことです。肥満といってもそれが内臓脂肪型に移るかが問題のようです。ですから肥満目に見える肥満そのものを敵対視するのはどうかと思うのですが……。

 

「実際の内臓脂肪の量との相関ではウエスト周囲径のほうがBMIより相関度は高い」

女性,特に若い世代ではウエスト径と内臓脂肪の相関度は必ずしも高くないそうです。ちまたでよく目にするBMI(=体重(kg)/(身長(m)x身長(m)…22が最も適切な数値)よりも内臓脂肪蓄積量を重視して、肥満と糖尿病、血管病について話しているところが新鮮です。

 

「メタボリック・シンドローム-2型糖尿病と心血管病の架け橋」
松澤佑次, 山田信博
住友病院, 筑波大学
Medicament News, (1842) : 10, 2005.

 

心の安らぎを失い、生活に休息が得られない時、糖尿病になってしま

東京大学医学部付属病院分院心療内科の久保木富房教授らの研究によると、糖尿病患者の6割近くの人が発症前に転勤や転職など環境の変化を経験し、仕事や家庭の問題、家族の問題、家族の病気や死亡など精神的ストレスを受けていたそうです。

抑うつ状態は糖尿病治療のためのインシュリンの作用を妨げるとされており、糖尿病症状が悪化しかねません。

 

ですから休息は大切です。

 

その他…

血液の中にあるブドウ糖を細胞に取り込むためにはインスリンが必要ですが、筋肉細胞と脳細胞だけはインスリンが必要ありません。

ですからインスリンの働きが落ちていても身体を動かすことでブドウ糖は筋肉中に取り込まれるので血糖値が高い人に運動が勧められます。

 

ということで

適度な運動と心を安らかに保つことが糖尿病にならない一番の道 

です。

ですから、ちょっとづつ改善していきましょうね。

参考 高田明和先生のもろもろの著者より

 


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