「高齢者の筋トレで意識を変える」でパワーリハビリの話を書きましたが…
「あのリハビリも難しいところがあり、一歩間違えると高齢者に「無理強い」する事になる可能性がある。私たちのように介護の必要のない者でも走ったり運動する事は面倒なのに、高齢者で介護の必要な方すべての人が前向きにできるわけがない。周りにいるスタッフがががんばればがんばるほど本人の自主性という芽をつんでしまう場合もあるから、なかなか難しいのが現実……」
という指摘を知り合いからもらいました。
確かによいと分かっていてもなかなかできないのは老若男女皆同じです。
パワーリハビリで自立の芽を育もうとしているのに、強制的なものになっては本末転倒ですね。
「病気直しは癖なおし」…生活習慣を変えるって、例えば箸を左手で使えるようになる練習をするようなもので、本当に大変な事です。
そう…毎日習慣になっていることを変えるのは本当に大変です。
じゃあどうすればいいんだろう??
毎日の生活の中に「動き」を組み込んで、それを楽しく続けるというのが手っ取り早いでしょうね。ホーム等では難しいですが、私たち鍼灸師は1人対1人の治療のなかで、日常生活に組み込むとよい運動を一緒に考える事ができます。
もちろん鍼灸師として最も効果のあるお灸の場所もお教えします。
経絡治療から言えば、鍼を通して気の流れが変われば、勝手に体をよい方向に持って行ってくれるので、特に家で何かする必用はありません。
気をつけることといえば、痛みのでる姿勢をしないこと。「もう治ったかな…」と、何度も痛い動きをして確かめる人がいますが、痛い動きを再現すればするほど治りは遅くなります。
「痛い場所が痛い」という当たり前の側面だけではなく、痛い場所はよくなっているのに「痛い場所を脳が勝手に痛いと思っているだけ」の場合もあります。
いずれにせよその痛みを散らし、「脳が痛みを覚えている」状態からロックを解除しないとなかなか痛みはとれません。
「痛い」状態が長く続いている場合、体が本来もっている生命統制機構がうまく働いていないのかもしれません。体はいやな状態を嫌うので少しずつでもよい方向に向かうはずですが、なかなか治らない状態が続く場合、一人で悩んでないで専門家に尋ねてみるとよいと思います。
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