「おおしたさん」のブログです

思っていることや考えていることを、気ままに書いています。

【逆子】(139人目)逆子のまま37週5日帝王切開にてご出産(初診32週日)

2019年10月13日 | 患者さんからのお便り
台風一過、今朝の外苑いちょう並木は銀杏がたくさん落ちていました。
被害にあわれた方々の早期の復旧を祈っています。


今回は逆子治療で5回来院していただいた方からの出産の報告です。
頭位にはならなかったので、逆子という治療目的を果たすことはできなかったのですが、治療を続ける中で、妊娠出産について考えを深めることができたとの事。
最終的に「良いお産」ができたとの心持ちに至ってもらえ、嬉しい限りです。

もちろん自然分娩してみたかったなあという心残りはありますが、先生にいろいろお話を伺うなかで考えを深めることができ、後悔のない、いいお産ができたと思います。
今となっては毎日の体操やお灸も、手術台の上で感じたことも、すべてよい思い出です。
本当にありがとうございました。

【初診】 
2019年7月●日(32週5日) 37週5日、帝王切開にて元気なお子さんを出産。
治療回数5回(36週4日まで治療)
【年齢】 
28歳(初産婦) 
【職業】
会社員

おおした先生
お忙しいところ失礼します。
先月お世話になりました、( ^∀^)です。

ご報告が遅くなってしまいましたが、結局逆子は直らず、9月●日に帝王切開で出産しました。
そして本日、無事に母子ともに退院できることになりました。

直前はお腹を切ることよりも赤ちゃんの小ささのほうが心配で、前日のエコーでも2000gあるとは思うけど誤差はあるからと、もしかしたら数日NICU・GCUに入院する可能性もあると言われ不安だったのですが、出てきてみたら229●g! ほかには何も問題なく元気いっぱいで、ひと晩GCUに入ったあとはすぐに普通の新生児扱いになりました。

生まれたとき、へその緒が首に二重に巻きついていたようなので、逆子が直らなかったのはお腹のなかで元気に動き回りすぎたせいかなあと、思っています。

わたしの術後の経過も順調です。
ちなみに手術中は、下半身麻酔が多少効きすぎて胸が苦しくゼイゼイハアハア、これも立派なお産だなあと感じました(笑)。
もちろん自然分娩してみたかったなあという心残りはありますが、先生にいろいろお話を伺うなかで考えを深めることができ、後悔のない、いいお産ができたと思います。
今となっては毎日の体操やお灸も、手術台の上で感じたことも、すべてよい思い出です。
本当にありがとうございました。

また今後、不調やトラブルが出てきた際には、ぜひご相談させていただけますと幸いです。

秋の気配を感じる今日この頃ですが、まだまだ残暑も続きそうですね。
どうぞご自愛ください。

( ^∀^)さん
大下です

ご出産
お め で と う ご ざ い ま す !!

母子ともに無事に退院できたとお聞きし、安心しました(^。^)

写真もありがとうございます。
とってもかわいい!!
自分だけの宝物スペースにこっそりと入れておきますね!!

それにしても、ただ目を閉じているだけなのに、神々しいほどの可愛さ!
「生きているだけですごい事なんだよ!」って私に語りかけてくれているみたい。
涙腺弱くなり過ぎた私です、写真だけで涙目になってしまいます。
生まれたての赤ちゃん、そこにいるだけでパワーすご過ぎです。

33wの健診で推定児体重1,600g、その後の赤ちゃんの体重の推移、小さめということで心配だったかもしれません。
でも一晩GCUで様子をみただけで、通常通りの退院とのこと。
この子は絶対に何かに守られてますね。

確実に、、

本当によかったです。

赤ちゃん生まれて2週間、そろそろお疲れモードに突入??
術後の経過が良いみたいなのは何よりですが、周りを頼りまくって子育てしてくださいね。

追伸;このメールですが、お名前や数字を伏せてブログに掲載させてもらうことはできませんでしょうか?もちろん写真の掲載なんて絶対にしません。
帝王切開やお子さんが小さめだということで心配になっておられる方の気持ちにとても寄り添えるものと思うのです。
よろしくお願いします!

大下先生

おっしゃっていただいた通り、確かに寝不足の疲れもありますが、可愛い仕草や表情を見るたびに、癒され、パワーが湧いてきます!
本当に、赤ちゃんの持つ力は偉大ですね。
泣かれてウンザリしそうになったときは、今だけのこの時期を楽しまなきゃ損だなと思って、前向きにやっていきたいと思っています。

ブログへの掲載の件、もちろん大丈夫です。
わたしの体験が少しでもお役に立てたら何よりです。

そういえば以前、逆子は元気いっぱいな子が多いとおっしゃっていましたが、本当にその通りかもしれません。
なぜか我が子、おくるみを嫌がって、手足を激しくバタバタさせて抵抗します。
おくるみが嫌いな赤ちゃんなんているんでしょうか・・・(笑)
産まれたては小さくて儚くて、想像より大人しい子だなと感じたのに、あっという間におてんば娘になりそうな予感です。
体重増加も著しく、プクプクしてきて、もう産まれたときの小ささが恋しいです(笑)。
( ^∀^)


【考察】
この方ですが、34週までお仕事をされておられました。
編集関係のお仕事で、始業は遅いのですが終業が遅くなりがちとのこと。
ですから就寝時間は1時半頃でした。

お仕事と逆子の関係ですが、デスクワークが続いている方は逆子率高くなるような気がします。
中でもデスクワークで終わる時間が遅くなりがちのお仕事だと、逆子率はかなり高くなるような感じがします。
実際この方を含めて3名の同僚が同時期にご出産する予定とのこと。そしてその3人全員が逆子とのこと。

※ ちなみに同僚のふたりは結局逆子が直り、自然分娩で出産したようです。ふたりとも、お灸が効いたと言っていました^^

これまで色々な方を治療して、就寝時間が2時や3時になる方はなかなか頭位になってくれない感じがしておりますが、お仕事等の関係で、その時間を変更することができない方も多いですよね。
そのような方は起床時まで部屋を真っ暗にしてもらうよう指導しています。
これは体内時計と関係するメラトニンと関係します。
メラトニンは朝網膜に光刺激を受けて十数時間後に多く分泌されると言われています。
それが眠りと関係し、眠りの質を向上する。
ですからご自身の就寝時間が遅い方は、起床まで部屋を暗くするという事を試してもらいたいと思っています。

睡眠はとても大切です。
しっかり眠れている方は安産が多いように思います。

睡眠は神の掟
2012年12月23日 | 安産・逆子

この方が医師に言われた事で面白いと思ったのが「糖質の摂り過ぎは逆子になりやすい」ということ。
これは知りませんでした。
調べてみたいと思います。

※ 砂糖は体を冷やす作用があるから、結局お灸をするのと一緒で、冷え対策なのかもしれません。

そのほか、ご自身もしくはご兄弟に逆子で生まれた方がいたら、逆子になりやすいと言います。
この方は逆子で生まれてはいませんが、お母さまに尋ねてみると、お母さまの御姉妹(4人)のうち3人が妊娠時に逆子を経験されていました。

このような因子も関係があるかもしれませんね。

そういえばこんな論文を見つけました。
お父さんが逆子で生まれた場合についてです。

Maternal and paternal contribution to intergenerational recurrence of breech delivery: population based cohort study

•ノルウェーで1967年から2004年の間の出生数(220万例)を調べて、二世代に渡って「逆子」で生まれてきた人の数を調査したところ、親が逆子だったら、生まれてくる赤ちゃんも逆子になる確率は2.2倍になると書いてあります。

この研究の興味深い点は、父親が逆子であった場合も同等の確率で遺伝するのではないか、という事。
この2.2倍をどのように考えたらいいのかはわからないのですが、父親が逆子で生まれても逆子で生まれる率は高くなるとの事でした。

逆子治療を開始してよく動くようになり、それで頭位になったとおっしゃる方は多いですが、もちろん全員が頭位になるというわけではありません。
また、頭位であったとしても5人に1人は帝王切開で出産しているのが現状ですし、たとえ経膣分娩ができたとしても、満足いくお産だったと思えない方もおられます。

※ 20歳代では10%台の帝王切開率ですが35歳以上の初産婦で30%以上が帝王切開になるとのこと。ですから頭位になってからどう過ごすかも大切のように思います。

私のお産は最前だった!
納得できる出産だった!

と振り返ることができるようになるために、逆子治療を通じて安産にも繋がるような工夫も提案しています。
妊娠後期に逆子ちゃんへの眼差しが変わると、頭位になるならないにかかわらず、産後の子育てにもとても良い影響を与えます。
逆子治療から子育てにも思いを馳せてみる。

そんは話も織り交ぜながら治療を組み立てるようにしています。






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1 コメント

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Unknown (ひらぎ)
2019-10-18 22:14:57
逆子、帝王切開率は結構多いのですね。
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