マンション管理のお勉強日記+スピリチュアルなブログ:飯田史彦教授 江原啓之氏 坂本政道氏等の精神世界の書籍を読んで

先立った最愛の彼女といつか必ず逢いたい…彼女が枕元に置いて逝った江原啓之氏の書籍…Spiritualな世界の存在を信じて

「酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者」有意義でした。

2013年04月02日 23時51分38秒 | □【資格試験】独学の部屋
2日間の講習の後、1時間の修了試験を受けて
修了できました。






実際に酸素の濃度測定や硫化水素の測定を
機器を用いて行ったので勉強になりました。

機器は、酸素ではちゃんと、20.93%(約21%)
辺りを指していまして、息を吹きかけると、
13.8~14.2%位まで下がりました。

ちなみに、空気中には、酸素約21%、窒素約78%(78.03%)
その他約1%(二酸化炭素0.03%他)となって
います。


「酸素欠乏(酸欠)」というのは、空気中の酸素
濃度が16%以下となった際に、「酸欠」と言われます。

脈拍がドキドキと速くなったり、呼吸が苦しくて
呼吸数が増加したり、14%以下になってくると、酩酊
状態や意識もうろうとなり、10%~6%にまで下がる
と、嘔吐、動けず叫べず、チアノーゼ(唇が青くなり)
出て、6%以下になると、しっしんやけいれん、そして
更に下がると、即死だそうです。

4%以下で、「一呼吸」すると一発で即死です。
脳に酸素がいかないからだそうです。

ちなみに、0%に近い状態の
酸欠空気(酸欠状態になっている場所の空気)の所へ
息を止めて入り、苦しくなり、1呼吸だけと吸っても
即死だそうです。

鉄製タンク内を長期間密閉していたら、鉄が錆びて
酸化し、→酸化する際に酸素を取込→酸欠状態の場所
となるのは、分かっていましたが、
食物の貯蔵庫(特に熟成させるバナナの貯蔵庫)など
は、食物自身が呼吸するので、その中が酸欠状態に
なりそこへ踏み込んで即死する事故が、昔多かった
ことから法整備も進んだそうです。

・・・

酸素の無い空気?

酸素が無い空気って吸い込めるの?

と思いますよね。
普通に、息をするように吸えます。

しかし、吸った空気に酸素が無ければ→即死します。
脳がダメージを受けたり死ぬため、逃げようと思って
も身体が動かなかったり、脳が死んで→身体も動か
ないということになります。

怖いですよね。

特に酸欠で怖いなぁと思ったのが、工事をしてて、
酸欠状態のタンクに穴を開けてしまい、そこから
酸欠空気が噴出し顔にかかったり、長く使わないため
にタンク内で火災が起ってはいけないと、窒素を詰め
込んで封印していたところ、何らかの原因で、噴出
して顔にかかった場合です。

だいたいの人は、わぁ!と驚き、一呼吸くらいは
顔に噴出して当たっている状態で呼吸をしてしまう
と思います。

しかし、それで酸素濃度が0%に近い酸欠空気で
したらそれだけで、即死だそうです。

周りにたっぷり酸素の含んだ空気があっても、
「噴出した酸欠空気を吸うと、それで死亡」
恐ろしいですよね。

近くで穴を掘る工事(圧気工法)で作業していて、
隣のビルの地下トイレが酸欠となり、トイレで死亡者
が出たというのもあるそうです。

作業中に、酸欠空気が作業の穴から出ないように外
から圧を掛けて空気を送り込み続ける→土の中を通
って、酸欠空気が、他のところから漏れ出てくる。
又は、圧を地下に掛けたため土地の中に含まれる鉄と
水とが混ざり、鉄分を含んだ水が地下室に出てきて、
水の中の酸素や地下室の空気の中の酸素と反応して、
地下室が酸欠状態になるなど、色々あるそうです。

・・・

硫化水素はもっと怖い話でした。

100万分の10
「10ppm」以下でないと作業をしてはならない
ことに安衛法でなっています。

ちなみに、労働安全衛生法は、特別刑法なのだそう
です。
ですから、作業主任者は、保護具の点検や酸素・
硫化水素の濃度測定、その他監視などで業務を怠り、
事故が起こると業務上過失致死で逮捕されます。
作業主任者本人が死亡しましても、被疑者死亡のまま
逮捕(死んでも罪は残る)です。

こちらは、臭いがあります。
「卵の腐ったような臭い」というのが硫化水素の臭い
です。

どんなところで発生するのか。
これは意外と身近で、要は「汚い」ところに発生する
ガスです。

し尿処理施設やし尿貯留槽内、腐泥、そして私達が
毎日流す下水道などです。

微生物による腐敗や分解(動植物の蛋白質、蛋白質や
アミノ酸)そして酸素を嫌う硫酸還元菌が作用して
硫化水素が発生します。

腐った物やし尿を貯めて、蓋をしておくと、硫化水素
は自然と出来るということですね。

この硫化水素も、700ppm以上の濃度のものを一呼吸
吸うと一発で即死します。

腐泥・・・泥の中には鉄が含まれています。それが酸化
して硫化水素を発生させるのですが・・・
この仕組みが数年前問題になった自殺問題に関わって
いるそうです。

海水利用の施設も硫化水素絡みの事故が多いそうです。
貝類・海藻・プランクトンなどが付着して、死に腐敗し、
蛋白質が分解され硫酸還元菌が出来て硫化水素が発生
するそうです。

特に、微生物絡みは、「生物そのものが呼吸」するので
密封されていると、生物の呼吸で酸欠状態となり、さら
に酸素が無くなると腐って腐敗して硫化水素を発生させ
るという2重の危険性があります。
酸欠と硫化水素は両方同時に学ぶのが良いと感じました。

ちなみに作業場所に関して、
第一種酸素欠乏危険作業場所=酸素欠乏危険作業主任者資格
第二種酸素欠乏危険作業場所=酸欠・硫化水素危険作業主任
者の資格
の有資格者を設置しないと作業を行えません。

・・・

あと、怖いなぁと思ったのが、
作業主任者は測定、点検、監視、労働者を指揮とある
のですが、測定時に穴を覗き込んで、そこから
吹き出ている酸欠空気(臭い無し)や硫化水素(高濃度)
を吸って、即死、あるいは意識が無くなりタンク内や
穴に落ちそして死亡などがあることです。
ですから、覗き込んだりしては駄目ということです。
十分に換気して横から濃度測定器の入れることですね。



酸素欠乏・硫化水素作業主任者修了試験についてですが、
試験時間は1時間

H25.3
酸素欠乏症、硫化水素中毒及び救急そ生・・・四者択一5問
酸欠・硫化水素の発生原因及び防止措置・・・四者択一5問
保護具・・・○×方式10問
関係法令・・・四者択一5問

合計25問
全体で60%以上の正解、各問で4割以上の正解率
で合格となり資格が取れると試験前に説明がありました。

国家資格ですから、横を見たり私語は駄目、カンニングを
見つけたら即退場、携帯は電源を切ってと案内していました。

遅い人でも30分で全員答案用紙(マークシート)の提出が
終わるそうです。

<感想>
甲種防火管理者の講習での資格取得と比べて、
試験時間はきちんと試験会場のようにやっていました。

甲種防火管理者は、試験に出る箇所をストレートに
伝えてくれていたのに比べ、酸欠・硫化水素作業主任者は
確かに試験に出る箇所でしたが、複合的な問い方の
中で「講師が言っていたところだな」と思ったのち
に正誤を選ぶ際は、「考える」ことも必要な問題でした。

甲種防火管理者の場合、講師の方が出るといった箇所は
「その箇所のみそのまま出題」という感じでしたが、酸欠・
硫化水素作業主任者は、出たり出なかったり、そして
選択する際には、考えることが必要でした。

決定的な違いですが、甲種防火管理者は試験のようです
が「考査」なので、成績が悪くても修了証(資格)は貰え
ます。私が受けたときには○×方式で10問。
酸欠・硫化水素作業主任者は全体の合格割合と各科目の
合格割合の総合で合否を決めるもので、試験官も試験と
いっていたように、不合格もあるということで大きく違い
があると思いました。

ちなみに、不合格の場合のみ個人宛に通知が行き、どの
問題が間違っていたのかを知らせてくれるそうです。

合格の場合は、会社を通しての申込なら会社宛に合格の
通知が行くそうです。(来ました)

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