遥か彼方へ

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アカヤシオの西上州・笠丸山に登る

2023年04月13日 | 山旅

4月11日(火)

 

笠丸山はアカヤシオの山

 

~・~・~・~

 

 

 

▲ 笠丸山登山口の駐車場での朝。

昨日は道の駅小菅から移動、秩父市経由で国道299号を4時間余かけて午後2時頃に到着していた。

7時半頃に出発。

 

 

▲ 現在地の駐車場から、時計回りに登ることに。たいていの方は、逆の反時計回りで周るが。

時計回りの方が、上りは急登だが下りは傾斜が緩く、この方が楽だと考えたため(正解)。

 

まずは、住居附(すもうづく)集落を通り抜ける。

 

▲ うむむ・・ これはミツバツツジが径の両脇を埋め尽くす。

 

 

 

▲ ミツバツツジ

 

 

 

▲ 桜も混じっていて、これは桃源郷の面持ちだ。

 

 

 

▲ 10分ほどで、径の右側に笠丸山登山道入口が。

「山頂へ約2K」との表示だから、そう長い行程ではないはずだ。

 

 

▲ 杉林の尾根を登っていく。

始めは緩やかだが、その後それなりの急坂が頂上まで一貫して続く。

 

 

▲ 初めは両脇にずっと、アセビの植生が続いたが、花は終わっていた。

そのかわりに、まもなくアカヤシオ 赤八汐 がポツポツと現れてきた。

 

 

▲ 頂上近くになると山道はさらに傾斜を増して、岩道になってきた。

 

 

 

▲ 笠丸山山頂 (東峰)1165m

このあとの西峰のほうが若干高いのだが1189m、西峰は三角点のみで「山頂」表示は無かった。

おそらく、西峰は頂上エリアが狭く危険なことから、西峰を「山頂」としたものとボクは勝手に考えている。

 

 

▲ ここにも周りはアカヤシオ。

 

 

 

▲ 展望は、西峰に比べれば落ちる。

 

 

 

▲ サクラの花を大型にしたようなアカヤシオ。

ミツバツツジが、鮮明な色なのに対しアカヤシオは薄みがかかっている。

 

 

▲ 頂上エリアを若干下って、次は東峰へ向かおう。

 

 

 

▲ 当峰への山道は、岩稜線になり細い。

ほんの少し足を踏み外せば、真っ逆さまに転落するスポットもあった。

 

 

▲ アレを越えるのかよ?!

やめてけれッ。

恥ずかしながら岩の上を這いつくばって、前進する。周りに誰もいなくて良かった。これが前後に他の登山者が居れば、順番等で気が散って危険。

 

 

▲ 西峰に着いた。三角点がある。1189m。

両サイドは切り立っていて、立っているのがイヤだ(笑)。

しかし、展望はパノラマになる。

 

▲ 左から・・同定はあとでしよう。

 

 

▲ 正面のギザギザ山は分かる。両神山だ。

 

もう高所恐怖症のボクは早くこんな所は立ち去りたい(笑)。

 

▲ 西峰からは、ここから降りる。

前に見えるロープを伝って。

 

 

▲ 伝って降りて、上を見上げる。

かなり長い傾斜だ。

昨日のレポでは、ここで女性たちの渋滞が発生したと書いてあった。登る人、降りる人がいればなおさら順番待ちになろう。今日は時間的に早いから、一組のご夫婦とすれ違っただけだった。

 

 

▲ 下山のほうがアカヤシオは多いように見えた。

 

 

 

▲ 両脇の傾斜にもアカヤシオが続く。

 

 

▲ のどかなもんだ。

なんでこんな山の中に、アカヤシオが咲き誇るのだろう。

 

 

▲ ま、いいや。八汐のごとく押し寄せる赤い情熱と、理解しておこう。

 

 

 

▲ こんな大きな岩の横を通り抜けて。

 

 

 

▲ 地蔵峠と名付けられた節目まで下りてきた。

ちんこい地蔵様が大木の根元にあって。

 

 

▲ オマエはなんの安寧を護ってくれるのだろう。

登山者の安全だよな。ありがとうよ。

 

下山近くになると、花が出てくる。

 

 

 

 

 

▲ この赤茶の蕾を持つ花は、ずっと繁茂していた。

咲いたらきれいだろうな。

ハシリドコロ です。(ハナネコさんからご教示)

 

▲ ?? (笑)

 

 

 

▲ 駐車場のすぐそばの、もう一つの登山口へ戻ってきた。

 

12時前で、駐車場は満杯だ。

▲ 一応コースタイムは、どちらから回っても2時間半ほどだが、ボクみたいに岩稜で匍匐前進(ほふくぜんしん)したり、アカヤシオとゆっくり語りあっている者は4時間も掛かる。

これで、いいのだ。

 

▲ おにぎりセットをリュックに入れていったが、まだ昼には早く山では食べず。

クルマの中でのランチとなった。

その後は、いつもの珈琲&ケーキ タイムで。

ケーキは生チョコタルトで濃厚。珈琲も濃い目に大目にした。

この後は、また国道299号で3時間ほど走行して、夕食前には自宅に帰るからな。

 

 

▲ 傾斜は下りのほうが、はるかに緩くて、膝には優しく正解だった。

 

 

ここは、群馬県上野の山の中だ。周りには登ったことのある懐かしい山々が位置している。

国道299号をこのまま、西に進めば十国峠を経て、佐久に出る。

 

3泊4日花山旅 総走行距離 305km

 

 



4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
アカヤシオ (はなねこ)
2023-04-14 22:26:38
こんばんは~
アカヤシオのピンク色はいいですね。
物語山や三ツ岩岳へ見に行ったことがありますが
西上州の山は確かに足場の危うい岩場が多いですね。
今はもう若くないので行きません。

小さなお花の名前はどうでも良いと思われるかもしれませんが
真ん中の赤茶の花は知っておいた方が良いかも・・。
ハシリドコロです。
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◇ハナネコさん、おはようございます◇ (旅人)
2023-04-15 09:46:50
>西上州の山は・・今はもう若くないので行きません~
何をおっしゃるハナネコさん。私はもう若くないのに行ってしまいました。物語山、三ッ岩岳は確かに面倒そうなので止めたのですが。岩場を強調するために頂上付近の写真を今、一枚追加しました。もう行きたくないです。(笑)

>小さなお花の名前はどうでも良いと思われるかもしれませんが~
私は決してどうでもいいと思っていません。牧野先生に倣(なら)おうとしてます。「ハシリドコロ」ですね。確認、追記しました。これは花弁がもっと開くのかと思ってましたが、ベル状で閉じたままなのですね。ハナネコ師匠、これからも教えてください。
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Unknown (けーご)
2023-04-16 10:55:35
こんにちは。
なんか一見ハイキングっぽくていい感じと思いきや、結構険しい感じの山ですね。
やっぱり山を舐めてはいけませんね。
晴れていれば気持ちの良い季節で花も景色も綺麗できっと良いでしょうね。
そして基地に帰れば甘いものも美味しいし♪
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◇けーごさん、こんにちは◇ (旅人)
2023-04-16 15:02:55
はい、ソロで登っているときは山をなめてはいけないですね。誰も助けてくれませんから。笠丸山の西峰にたどりついた時、このあとの下山はそのまま直進すればいいのだと勘違いしていて、ソロソロと進んだら断崖絶壁になってしまって・・ あの時は焦りましたね。ヘリコプター保険にも入ってないし、どうしようかと思いましたよ
ひとりの方が登ってきて、下山道を教えてくれて事なきを得ましたが(GPS地図を見れば分かることでしたが)。登山者が多い山なら迷うことはかなり防げますが、高尾山ばかりじゃないですから(笑)。

>晴れていれば気持ちの良い季節で花も景色も綺麗できっと良いでしょうね~
今は暑くも寒くもなくて山登りには気持ちのいい季節です。ちょっと天候が週末荒れ気味でしたが、明日は晴れそうで、また登ります。ケーキも買ったし(笑)。
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