今回は少し地味な仏像です。
ご覧になったことがあるでしょうか?
奈良県の飛鳥寺の「飛鳥大仏」です。
正式名称は「釈迦如来坐像」と言います。
大仏と言っても奈良の大仏や鎌倉の大仏に比べたら、大仏と言えるかどうかの大きさで、2m70cm程のものです。
「鞍作止利」が西暦600年頃に造ったということですから、奈良の大仏よりも150年ほど前に出来ています。
度々の災害に合われて、これもやはりツギハギだらけですが、このお顔、どこかで見たことありませんか?
同じ「鞍作止利」の作である法隆寺の「釈迦三尊像」のお顔とよく似ています。
面長で比較的ハッキリとした顔立ちです。
お顔としてはあまり美しい仏像の部類には入らないと思いますが、とても素朴な感じがしませんか?
体と頭部のバランスもあまりよくないし、ぎこちないラインのような・・・。
この飛鳥寺を訪れた時、その当時の住職さんが飛鳥大仏について説明してくださいました。
「この大仏さんにしてみたら、奈良の大仏なんて赤子のようなもの。奈良の大仏さんができる前からずっと世の中を見て来たんです。」
その住職さんも当時90歳を過ぎた御老人でしたから、その言葉がとても重く感じられました。
その言葉を聞いてから飛鳥大仏を見上げると、とても思慮深く、何も言わないけれど全てを見透かしているような表情に見えたのです。
「お前のことは全てわかっているよ。」と。
そんな長い歴史と共に重みを増した存在感。
まさに、日本の歴史を全てご覧になって来られたんですね。
そして、これからどんな日本をご覧になるのでしょうか。
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奈良県の飛鳥寺の「飛鳥大仏」です。
正式名称は「釈迦如来坐像」と言います。
大仏と言っても奈良の大仏や鎌倉の大仏に比べたら、大仏と言えるかどうかの大きさで、2m70cm程のものです。
「鞍作止利」が西暦600年頃に造ったということですから、奈良の大仏よりも150年ほど前に出来ています。
度々の災害に合われて、これもやはりツギハギだらけですが、このお顔、どこかで見たことありませんか?
同じ「鞍作止利」の作である法隆寺の「釈迦三尊像」のお顔とよく似ています。
面長で比較的ハッキリとした顔立ちです。
お顔としてはあまり美しい仏像の部類には入らないと思いますが、とても素朴な感じがしませんか?
体と頭部のバランスもあまりよくないし、ぎこちないラインのような・・・。
この飛鳥寺を訪れた時、その当時の住職さんが飛鳥大仏について説明してくださいました。
「この大仏さんにしてみたら、奈良の大仏なんて赤子のようなもの。奈良の大仏さんができる前からずっと世の中を見て来たんです。」
その住職さんも当時90歳を過ぎた御老人でしたから、その言葉がとても重く感じられました。
その言葉を聞いてから飛鳥大仏を見上げると、とても思慮深く、何も言わないけれど全てを見透かしているような表情に見えたのです。
「お前のことは全てわかっているよ。」と。
そんな長い歴史と共に重みを増した存在感。
まさに、日本の歴史を全てご覧になって来られたんですね。
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この作者の感性か、この時代の人間像がそうだったのでしょうか?
仏像の中では古い方(一番?)なんでしょうか。
良くぞこの時代まで生きながらえて(?)こられました。
このシリーズで随分仏像の勉強が出来ますよ。
どうしても自分でもwebで調べてみるので、余計に(おまけ的に)見て廻りますから。
いつもありがとうございます。
長い年月と人々の信仰心が仏像に乗り移って感動を与えるのではないでしょうかね。
その頃にはもう作られていたのですね!
本当、どんなことを思ってこの国の移り変わりを見つけめいらしたのでしょう。
liuringさんがそうおっしゃってくださると、益々色んな仏像を紹介したくなります。ただ、紹介と言っても私の観点からのものですから、後から色々調べられるといいですね。さすが、好奇心一杯のliuringさんです。
この素朴な感じがいいでしょ?
これは仏教伝来から半世紀しか経ってない頃に造られたものです。そう考えるとそんな昔からよく残っていてくれたと、感慨深いです。
失礼ついでに、これを読ませてもらってビューティーコロシアムのメンバーは
これを見てなんとかできることがあると思うのだろうかと思いました。
失礼ばかりお許し下さい。
西南の風さんの方こそ、気になさらずに。