感性のままに。

平凡な主婦の独り言です。

かつてのお仕事~手描き友禅~

2009-05-16 18:20:24 | 趣味

私は5年程前まで、手描き友禅の外注をしてました。

今日何気に写真の整理をしていたら、かつての反物の写真が出て来たので、懐かしくなって。
自分でも満足の行く物が出来たときにたまたまカメラに収めていたものですが、写真に撮っておいてよかったです。

まず、仕事場の風景。リビングの一角でやっていました。

 右に見えるのが、沢山の染料です。

反物の下から電熱器で温めながらの作業です。

色番の指示を見ながらその番号の染料で染めて行きます。

 

実際に描いているところです。

そして、完成!


これは黒地に八重桜の図柄の振袖だったと思います。

 

その他、かなり手の込んだ振袖を紹介します。

前身ごろ部分です。                     袖です。
 

豪華な柄の振袖は、完成に2週間もかかることもありました。
これは、地色を後で染めるタイプのものです。
着物が高いわけです。。。

一体どんなお嬢さんがこれを着てくれたのか、考えると楽しいですね。

自分の子供に私の描いた振袖を着せられたら、幸せでしょうね。
生憎、私には息子しかいないので、叶わぬ夢ですが。

振り返ってみれば、この仕事が一番好きな仕事でしたが、会社の都合で外注は全て辞めなければいけませんでした。

感覚と技だけで綺麗な花鳥風月を描いていくこの仕事は、私にピッタリの仕事です。

PCで仕事をしている今、一層この手描き友禅が恋しくてたまらないのです。

 

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13 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
友禅と言えば (liuring)
2009-05-16 22:04:35
すごい!鮮やかでキレイですね!
友禅と言えば京か金沢でしょうか?和の際立つ美に感嘆ですね。

下絵は描いてあって、指定の部分に指定の色を付けていくんですね~。
少しでも逸脱したり、変に濃淡が出来てはダメなんでしょうね!
これも根気の要るお仕事ですね!!ボトル画のルーツを見ましたよ。っはっは。
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以前 (nekonote)
2009-05-16 23:40:42
主人公が手描き友禅をしている・・・という設定のマンガを読み、「素敵だな~」と思った私
実際のお仕事はこんな感じなのですね
どこかにりっひーさんの手によるお着物がある
とっても素敵です
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凄い! (momosenpai)
2009-05-16 23:48:56
いや~こうやって絵付けをするんですねぇ~
コレだけの才能があれば独立してやっても行けるのではないですか?
集中する時間が長いから疲れるでしょう?
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手描き友禅・・・聞くだけでも・・・ (イノシシオ)
2009-05-17 16:44:09
手描き友禅と言う言葉を聞くだけでも、
職人が手がけるイメージが強いだけに、
(色番の指示があるとは言え)
素晴らしいです

やはり「芸は身を助く」ですね^^
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さすがですね (poket)
2009-05-17 17:38:42
liuring君の言うとおり、こういう仕事をしていたからこそのボトル画です。
根気がないから、とてもまねできないです。
確かに自分で描き上げたものが、だれの袖を通るのか、追跡したくなるのもわかります。
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liuringさんへ (りっひー)
2009-05-17 21:05:31
下絵が描いてあるので、塗り絵のようなものですね。でも、ぼかし方やムラなく塗るのに技術が必要です。乾いてしまったらやり直しがきかないのです。はみ出してもダメですし。云わば「職人」です。
友禅は京都や金沢が有名ですが、新潟県にも着物の産地があるんですよ。
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ねこのてさんへ (りっひー)
2009-05-17 21:08:10
手描き友禅と言うと、優雅で素敵な印象ですが、職人に近いです。でも、綺麗なものができる仕事は女性には魅力的ですね。それを自分でも着られたら、もっといいでしょうね~。
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桃さんへ (りっひー)
2009-05-17 21:13:27
これは下絵が描いてあって、指示通りに色を塗って行く作業ですから、作家さんとは違います。自分で好きなようにはできないのです。
今はこんなに手のかかる着物は高価過ぎて売れないので、手描き友禅の職人も少なくなりました。
これで食べていければ最高なんですが・・・。
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イノシシオさんへ (りっひー)
2009-05-17 21:16:44
まさに「職人」です。色の指示はあっても、ぼかし方は技ですからね。はみ出してもムラになってもいけません。
これを続けていられたら、幸せだったんですが。
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poketさんへ (りっひー)
2009-05-17 21:20:07
私は好きなことには夢中になれる性格なんです。よりよく、満足できるまでやり続けてしまうんですよ。だから、いつも肩こりが酷くて。
ほんとは自分の着物を描いてみたかったですね。
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