腐った世の中は身を生じない



崩れ落ちる城壁の喧騒の中で、既に再建された街々から立ち上る快活な歌の中に、絶えず変化に捉えられる諸々の形の、恒久の回帰を高らかに告げる急流の頂に、人間や物の数々を高めてはまた落下させる、様々な愛情や情熱の羽ばたく翼に乗って、諸文明がその中で痙攣する火の粉の上に、言葉や風俗の混迷を超えて、私には人間が見える。【通底器 / アンドレ・ブルトン】

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