腐った世の中は身を生じない



「機械好きの機械がなかなか壊れない、愛されていると錯覚するのは、酷使することによって故障に対する何らかの耐性が生まれ、人間の場合は、過剰に労働すると過労死に至るが機械の場合はその逆で、偶にしか使わないことによってその時々ショック状態に陥り、負担が掛かり故障につながるのかも知れない。だから、機械をあんま使わない、…ことを愛情がないと云うことに結びつけると、そーゆー人は意外と買ってすぐに壊れるのかも知れない。」【或る友人の私的体験に基づく談話...】

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「その悲しみの根源にあるのは、もしかしたら、同胞を奪われた苦しみと云うよりも、これから自らの身に襲い掛かるかも知れない災いを認知した結果であり、自己保存本能に基づく単なるエゴイズムなのかも知れない...」(二十四歳 / 屍奏法)

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