昔からそうだったけれど、眠っているとき、僕はよく夢を見る
方だと思う。
普段から、眠りが浅いのか、理由はわからないけれど、
いろんなシチュエーションの夢を見ることがある。
最近は、年齢のせいなのか目が覚めたときにはほとんど
覚えていないけれど。
出張中や気持ちや身体が疲れているときには、結構リアルな
シチュエーションの夢を見ることがある。
つい先日もそんな夢だった。
時差の影響と、連日の仕事続きで、体力的にというよりも、
精神的に疲れているのが自分でもわかるくらいだった。
夜中に何度も何度も、1,2時間おきに目が覚めていた。
そんな時に見た夢が、自分の母親が、見知らぬ男性と結婚式を
挙げている夢だった。
僕と自分の家族、弟たちがみんなで祝福をしていた。
夢の中では、僕の両親は、手続き上はすでに離婚をしているらしく、
ただ、同居をしているだけの状況だったので、そういう形になって
家を出て行くことには全然問題ないのだと、母親は説明していた。
僕や弟たちは、とても納得していて、自分らしくやればいいよ。と、
母親に言っていた。
少なくとも、僕が母親と向き合ってきた40年以上の間では
見たことがないくらいの幸せな表情をしていたのが、とても
印象的だった。
そこで目が覚めた。
次の日。
自宅に電話を掛けてみた。
パートナーと、ひとしきりこちらのこと、家のことを話した後、
「そういえば、昨日、実家のお母さんから電話があったよ。
『夏休みはどうするの?』って聞かれたけれど、
『今回はお邪魔しないです。』って、答えたよ。」
「ああ、それでいいんじゃない?6月に行ったんだし。
日本に戻ったら、僕からも電話してみるよ。」
そのとき、ふと、夢を見たときの情景が浮かんだけれど、
すぐにすぅーっと淡く吹き消えていった。
次の日の夜には、僕は、父親の夢を見ていた。
その話はまた次回。