心の耳in東京芸術劇場-1

4/26、待ちに待った「千住明個展コンサート2006 with Orchestra」へ行ってきました。

苗場へ一緒に行きたがっていた母との鑑賞。
てっちゃんと同じく4/24に誕生日を迎えた母へのプレゼントでした。

会場には、溝口肇さんや、福留さんのお姿も。
2000人規模の会場なので、かなりたくさんの音楽関係者の方もいらしていたようです。

私たちはラッキーなことに、1階Ｃ列で限りなくセンターに近いサブセンター。
チェロの皆さんの近いこと、近いこと。
席について、いったいどこでゴスは歌うんだろうね～と、ステージを見やり
ばばーんとそびえるパイプオルガンの前で歌ったりして…なんて冗談言っていました。

オープニングアクトは、千住さん自ら指揮。
あまり運動しないので息があがっちゃいました、と笑顔でやや照れつつご挨拶。

活動20周年を記念して昨年開催された「個展」＝千住さん作品集のみのコンサートに
たくさんの反響があり、今年は、より大きな会場で開催するに至ったこと、
昨年演ってみて、随分前の曲にもいい曲がたくさんあると、その愛する子供たちを
もっと演奏する機会を設けて聴きたい、と自分自身の心の耳が言っていると感じた、と
真摯に語っていらっしゃいました。

心の耳。私にとって、この日のキーワードでした。
感性豊かな音楽家の言葉として、なんかちょっと響いてしまいました。

よし、心で聴こう。

日本人離れしたエスプリ感漂う指揮者、と紹介された小松さんのタクトで4曲。

そして再び千住さんのＭＣ。
「会場、ちょっと暑いですよね？今空調、温度ちょっと下げています」

そうかな？と思っているうちにひんやりと。

「あの、すごいヴァイオリンがくるんですよ」

ヴァイオリンが、くる。　しかも、すごいのが。　そのために温度下げるんだ～…

ひゃあぁぁ、すごいねっ！

一時話題となった、ストラディヴァリウスと共に、妹さん、千住真理子さん登場です。

これがもう、飴茶色のツヤといいフォルムといい、本当に美しい楽器でした。
（…天下のストラをつかまえてなんですが、アツアツの「大学いも」のような テリ）
そしてそれを奏でる真理子さんの音への思いを込めた表情や、腕の細かな筋肉の動きまで、
…本当に美しかったです。

新日本フィルの皆さんの演奏ももちろん素晴らしいのだけど、さすがソリスト、
迫力が、音の質が、何か、もう～違う次元でした。
前の席ということもあって、マイクを通さない生音で味わうことができただけでも、
本当に今日来て良かった～と思えました。

昨年の痛ましい福知山線事故で友人を亡くされた千住さんの祈りをこめた「Prayer」
明るい響きの中にも静かな悲しみが感じられて、ぐっときました。
千住さん、物静かな人の印象だけれど、実は内面は熱い人なのでは…と思う。

そして休憩。

クロークへ預けた荷物にうっかりコンサート・リーフレットを入れてしまったので
ゴスの出番がいつなのやらもわからないまま。
なので、ドッキドキが止まらない～状態がいつまでも続いておりました。

0次会でご一緒したつゆさんに、5人の立ち位置（5つ、ステージ上に場見ってありました）を
教えてもらい、ちょっぴりがっかり。
私は上手寄りのほうだったけれど、5人は完全に下手寄り。
いやいや、こんなにそばにいられるだけ、良しとしなきゃね。

リーフも見せてもらって、休憩明けのメドレー後に登場予定のゴス。
「星屑の街」そして「新曲」のラインナップに胸高鳴ります。

大好きな「星屑の街」を、オーケストラと共に聴けるなんて、何やら壮大な予感。
北山さん、良かったね～
どの曲でも、オーケストラとの共演というのは嬉しいけれど、北山さん作曲のこの曲が
この場に選ばれたことが、なんだかとにかく、すごく嬉しくって
休憩中から背筋がぞくぞくしちゃう感じでした。

そして新曲、と銘打たれた映画「クラッシュ」から「LOVE　YOU」。
作詩：安岡優！（ゲスト出演でもリーフレット、ちゃんと＜詩＞になってて）
姿を見かけない間も、こつこつとお仕事されてた様子が素敵。

で、つゆさんと、第一部の様子からもおそらくゴスのコメントはほぼないのでは、
なんて予想して、となると話すのは、リーダーと、ヤス、北山さんあたりか…と。
ふたりの結論。「今回、黒ぽんと酒井さんは、あまり話せない（ハズ）」


そんなこんなで、いよいよ第二部！へ続く～