宮城県東部地方振興事務所では,慶長遣欧使節出帆400年を記念し,去る10月10日(木)宮城県慶長使節船ミュージアム(通称:サン・ファン館)を会場に,石巻製菓製パン同業組合と共催による「いしのまき地域すいーつ」展示発表会を開催しました
⇒取組内容については展示発表会参加店紹介シリーズの第1回目をご参照ください。
第2回目は,和菓子店「甘陣本舗」(あまじんほんぽ)を紹介します
【震災からの復旧の状況】
震災時は,地震直後に高台にある門脇中学校に避難したのですが,何の情報も得られないまま朝まで過ごしたそうです。
翌朝,店が心配で,歩いて店に向かうと,途中の道では,車が重なり通れない状況で,障害物の隙間を縫うように何とか店にたどり着きました。
すると店は津波で運ばれた大量の土砂などの流入により壊滅的な状況となっており,その時は,店の再開は難しいのではないかと思ったそうです。
しかし,娘や孫達の協力で励まされ,奮起して再建することを決意し,限られた機械設備で「まんじゅう」を作り始めました
お店の方から一言
「家族や,地域の皆様の支えにより店を再開することができました,とても感謝しています。」
【現在の店の様子(平成23年5月に再開しました。)】
【展示発表会へ出品した菓子】
生姜ぶかしまんじゅう 価格110円/個(税込み) (➀石巻地域の住民から愛され続ける菓子)
赤飯まんじゅう 価格110円/個(税込み) (➀石巻地域の住民から愛され続ける菓子)
お店の方から一言
宮城県産みやこがねもちを使用し,甘さ・しょっぱさのバランスを研究し完成させたお菓子です。
左:「生姜ぶかしまんじゅう」 中:「赤飯まんじゅう」 右:「白ぶかしまんじゅう」
お店の方から一言
赤飯まんじゅうは,お祝い用として,生姜ぶかしまんじゅうや白ぶかしまんじゅうは,仏事用として御利用いただいています。
電子レンジで温めるとより一層美味しくお召し上がりいただけます。
【作り手の想い】
赤飯まんじゅうは,平成10年に他界した夫が,最後まで試行錯誤して作り上げたものです。
「これを無くしてはいけない」,「被災した方々を喜ばせたい」と思って作り続けています。
オーブンが壊れてしまい,限られた機械設備の中で,この餅米を使った饅頭一本で店を立て直したいと頑張っています。
作り手:(有)甘陣本舗 千葉寿子代表取締役
【お店情報】
連絡先 : TEL 0225-22-0289
FAX 0225-22-0281
営業時間 : 9:00~18:00
定休日 : 毎週水曜日
住所 : 宮城県石巻市大街道東1丁目9-6
【記載者コメント】
去る11月1日(金)から4日(月)石巻市蛇田のイオン石巻店を会場に開催した「いしのまき復興支援フェア」に甘陣本舗さんが参加し,赤飯まんじゅうと白ぶかしまんじゅうを販売しました。
饅頭を手に取ったお客様からは,「懐かしい」「めずらしい」「美味しそう」などの声が聞かれました。全国的に赤飯饅頭は知られているそうですが,宮城県内では,珍しいと思います
石巻を訪れた際は,是非この「どこか懐かしい,やさしい美味しさ」を試してみてください
次回は,サンタのいる店 アルパジョンを紹介いたします
(toshi)
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