石巻市大川地区は北上川とその河口に面した地域で,津波による瓦礫の流入や海水などの影響により
ほとんどの水田が使用できなくなるなど大きな被害を受けました。
同地域では瓦礫の堆積・地盤沈下・農地の除塩作業など復旧・復興に向け多くの困難を抱えながら,
地域の方々や関係団体が一丸となって営農再開に向け取り組んできました。
そして,今年ようやく水田の一部が利用可能となり5月10日(金),
入釜谷地区で今年の豊作と今後の復興の取組が順調に進むことを祈念して
「祝 豊作・復興祈願祭」が開催されました
3年ぶりの営農再開。「祝」の文字が地域の方々の気持ちを代弁しているようでした。
復興祈願祭には,農地の復旧を進めた北上沿岸土地改良区をはじめ市,農協などの関係機関・団体など約60名が出席し,
宮司の祝詞(のりと)や玉ぐしの奉納などの神事が行われた後,
来賓や地元の方が見守る中,田植えの準備が整った大きなたんぼで田植え作業が行われました。
土地改良区、県、市、農協など多くの方が参加しました。
今年は大川地区の水田面積約400haのうち13haが再開したにすぎませんが,
地元の土地改良区では平成27年度までには,すべての水田で営農が再開できるよう復旧作業を進めたい考えです。
好天に恵まれ田植え作業は順調に行われました
しっかりと真っ白な根を張った「ひとめぼれ」の苗
元気に育ち、秋には美味しいお米が実ることを期待せずにはいられません。
3年ぶりとなる田植え作業に農家の方は
「うまく田植(たうえ)機を操作できるか不安だったが真っ直ぐに植えることができた」
「台風など大雨時にしっかり排水できればきっといいお米ができる」
と,営農再開に寄せる期待を語っていただきました
苗の準備や補給など共同での作業も3年ぶりとのことで皆さん張り切っていらっしゃいました
当日は多くのマスコミにも来ていただきました!
祈願祭を見学に来られた入釜谷集落の女性の皆さん!!
営農再開という明るい話題に笑顔でこたえていただきました
ボードのメッセージは
「たくさんの人達の暖かい応援、心のこもった手助けをいただき,今は少しずつ前に向かって進む気持ちになってきています。
皆さんのおかげです。ありがとう!H25,5,10」
です
(uchi)