国土交通省 塩釜港湾・空港整備事務所と宮城県主催による、小・中・高校生対象の「石巻港復旧見学会」が開催されました。
まず始めに、国土交通省所有の船に乗り込み、港湾の工事現場を見学します。
全長210mのチップ船の脇を通り過ぎ、
沖にある、南防波堤のかさ上げ工事の現場にたどりつきました。
こちらの防波堤は東日本大震災の影響で地盤が1.6m沈下したので、沈下分の嵩上げ工事をしています。
写真は、ミキサー船でコンクリートを型に流しているところです。
実際に、コンクリートを嵩上げした防波堤の上に上陸してみました。
この防波堤は地続きになっていないので、その上を歩くことはめったに出来ません。
子ども達も興味津々です。
上陸したときは、防波堤の外側に先ほどとは別の船が、クレーンで消波ブロックを置いているところでした。
いったん、石巻ブロックJV事務所に戻り、今度はがれき処理の概要について説明を受けます。
(処理の概要についてはこちら)
バスに乗り込み、がれき処理の現場見学です。目の前のがれきに子ども達はびっくりしていました。
いったん敷地内の可燃がれきは処理したのですが、市内の居住区等に近い場所に仮置きしていたがれきを、さらにこちらに運び込んでいるのだそうです。
分別された後のがれきの焼却施設を見学です。
前回、6月に伺ったときには建設中だったストーカ炉は、3基全てが完成し稼働していました。ロータリーキルン2基と合わせて、1日に1500t処理を行うのだそうです。
今回の見学を終えて、子ども達から「がれきを手作業で分別していることが印象に残った」、「畳を重ねすぎると火事になることがわかった」、「がれきが無くて美しい自然がいっぱいある町にしてください」といった声が聞かれました。
自分たちが住んでいる街が復興していくための作業現場を見て、きっと夏休みの良い思い出になったと思います。
(S.O)