流体シミュレーションを使って紙コップにコーヒーを注ぐ
Blenderの物理演算にはいろいろな種類がある。今回は液体を使うアニメーションに挑戦した。以前に水が流れるものを少し試したことがあるが、今回は紙コップの中にコーヒーが入るものを作ってみた。まずは紙コップのモデリングである。
これは簡単だった。次にコップを置く箱を作る。立方体を作り、分離して小さい箱を作った。ここから先が流体シミュレーション作成の大きな山場に入るのだ。流れ落ちる流入口の球体を作り、位置を決めてから初期速度を設定する。最初に作った立方体を「ドメイン」として流体の大元とするのである。
コップ、箱(ドメイン)、流出口の球が決まったら、いよいよ物理演算をかけていくのだ。設定しては「データをベイク」し、再生で確かめていく。流体の量が多すぎてコップから大きくはみ出してしまったりしてその調整が難しかった。
液体がコップの3/4ぐらいになるように、タイムラインでキーフレームを打つのである。こうして設定を少しでも触れば、またベイクをし直さなければならない。
上の写真の青いところが液体を示している。しかしこれは仮?の状態でこのままでは物体として示せていないのである。これをメッシュにかえる作業が必要となる。ユーチューバーの説明でここがわかりにくかった。初心者では何回もやってみてもできなかったのである。
ドメインを選んで物理演算プロパティから「メッシュ」を選び、さらにその項目を開いて「メッシュをベイク」がいったのである。そこに気が付くまでに時間がかかった。
そこから先の工程は割とうまくいった。ライトやカメラ設定はOK。
この後レンダー設定をしてアニメーションにした。結果は少しがっかりした部分もあった。コーヒーがコップから漏れ出ているではないか。その直し方が難しい。ドメインを選んで分割の解像度を下げればよかったのか?あるいはコップの表面の厚さをもう少しつければよかったのか?ここらは初心者では想像がつかない。
ネットでしらべたら、コップをコピーして二重にするとよいかも・・ともあったが、これもよくはわからなかった。Blenderで物理演算は難しいけれど、CGで動かせるだいご味があっておもしろいなあ~と思う。まだ入り口に片足も突っ込んでない初心者でありますが、毎回新しい発見があって、脳みその老化防止にはなるかなとは思っている。さあ、失敗部分はありますが、流体シミュレーションをご覧ください。
Blender 紙コップにコーヒーを注ぐアニメーション