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J@Dの備忘録

おっさんの備忘録
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小笠原諸島父島出張(復路)

2018年05月29日 | おでかけ


今日は晴れ。今朝は上空に雲が浮かんでいるものの、青空も広がっていて、朝日が射し込んでいる。朝の気温は24℃で湿度が高く、外に出ると空気が生暖かく感じられる。
昨日はかなり飲み過ぎてしまったらしい。宿に帰ってきて、シャワーを浴びたところまでは良かったが、そのままベッドの上でうたた寝をしてしまっていて、気が付くともう時計は4時を回っていた。

あわてて寝直して1時間後に起床。朝シャワーを浴びてスッキリすると、部屋の中でお湯を沸かしてモーニングコーヒーを飲んだ。その後、朝食前に荷物を整理して、ホテルの朝食を摂る。
朝食後、ホテルの外に出てみると、強烈な日射しが降り注いできた。肌がチリチリと熱を持つような日射しである。今日は暑くなりそうである。

部屋で少しゆっくりと過ごした後、チェックアウトをして事務所に向かう。事務所に行って、挨拶を済ませると、昨日参拝した大神山神社に向かった。神社への道は日陰も少なく、強い日差しにさらされている。すぐに汗が額から滴り落ちてきたので、汗をタオルで拭いながら社殿に到着した。


社殿前で宮司さんが草を刈っていたので、参拝を済ませると、声をかけて御朱印をいただきたい旨を申し出る。入港日に小笠原神社にも参拝したことを伝えて、小笠原神社と大神山神社の御朱印を頂いた。


社殿のある境内からは眼下に大村海岸が見渡せる。綺麗な青い海に白い砂浜はまるで日本ではないかのような景色である。


神社を後にすると、湾岸通りを歩いて通り沿いにあるJA直販店でお土産を買い、事務所に戻った。
午前中は特に予定も無く時間が空いているので、街中にある各種施設を見て回る。最初に向かったのは環境省が設けた小笠原世界遺産センターである。


この建物はおがさわら丸が入港中9時~17時まで開館していて、小笠原の生態系や生き物について学習することができる他、外来種の脅威やその対策について紹介している。


その後に行ったのは小笠原ビジターセンターである。この建物は東京都が設けた資料館で、館内は小笠原の歴史や文化を紹介している。


建物の敷地にはザトウクジラの骨格を組み立てたオブジェがある。また建物の敷地からは大村海岸に出ることができる。


大村海岸に出てみた。晴れた昼間の大村海岸は白い砂浜に青い海がとても綺麗である。海水の透明度は高く、陽光を浴びて水の中の珊瑚が見えた。気温も高いので、ひと泳ぎしたいくらいだが、それはあきらめるしかない。


海岸を歩いていると、茂みの中にクレーターのような窪みがあって、その中に三本の木の棒が立てられている。一昨日の夜にウミガメが産卵した産卵巣である。あの後、海洋センターのスタッフが印を立てていったようである。


海岸からビジターセンターに戻り、少し休んだ後にお昼を食べることにした。お昼は湾岸通り沿いの二見桟橋の真向かいにあるカフェ「Cafe HALE」で食べることにした。

( 今日のランチ(海鮮丼@Cafe HALE) に続く )

お昼を食べた後、事務所に戻る。午後は事務所から車で港まで送ってもらい、帰りのおがさわら丸に乗った。


港では船を見送る客が集まっていて、船が出航する直前に港に太鼓の力強い音が響きわたった。手を振る島民に見守られて、おがさわら丸は定刻通り15時30分に出航した。
船が出航すると、何隻もの見送りの船がおがさわら丸に随伴して二見湾の出口まで白波を蹴立てて走る。まるで、おがさわら丸が何隻もの小型船を引き連れて航行しているかのようである。船上からおがさわら丸にみんな手を振っている。二見湾を出ると、一部の船は引き返し、一部の船は止まって、おがさわら丸を見送っていた。


二見湾を出たところで、おがさわら丸は速度を上げて北上し始めた。出航後1時間ほどで、父島列島が水平線の彼方に視界から消えようとしていた。右舷側には聟島列島が見えている。往路に比べて島々がくっきりと見えた。


日の入りは18時19分である。左舷デッキに出て、日の入りを眺めた。しかし、水平線上に雲が多く、日没前に太陽が雲に隠れてしまった。雲と雲の合間には赤く染まった空が見えていて、海面に光がこぼれている。日が沈むと、急速に暗くなってきた。


日の入りを見た後は夕食を食べることにした。

( 今日の夕食(島塩ステーキ@レストラン Chichijima) に続く )

夕食を食べた後、右舷デッキに出てみる。今日は満月である。右舷デッキには明るく光る月が東の空に浮かんでいて、月光が海面を照らしていた。


少し酒に酔っているのでデッキに長居はせず、すぐに船室に戻って早々に寝てしまった。

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小笠原父島巡り(午前編)

2018年05月28日 | おでかけ


今日は曇りときどき雨または晴れ。今朝、目が覚めたのは朝5時だった。上空には雲が広がっているが、雲の合間から青空も見えている。朝の気温は24℃で風は無く、湿った空気が重く感じられる。
ここのホテルは洗濯機が使えるのだが、洗濯機が建物の外にある。ホテルで洗濯をすることを前提に着替えを持ってきていて、その分、荷を減らしている。昨日はホテルで洗濯ができなかったので、朝の内に洗濯してしまおうと部屋を出た。外に出ると、路面がしっとりと濡れているのを見て、未明に雨が降ったことを知った。

洗濯を済ませて部屋の中で洗濯物を干すと、朝シャワーを浴びてホテルで朝食を摂った。その後、部屋で着替えると出先の事務所に歩いて向かう。
今日の午前中は島内視察である。車に同乗して、島内を見て回った。最初に向かったのは釣浜展望台である。この展望台に行く途中の車道からは二見港のある大村地区や一昨日参拝した小笠原神社のある扇浦海岸が望め、更に南に目を遣ると南島が見えた。


釣浜展望台からは正反対の方向の視界が広がっている。目の前には無人島の兄島がある。兄島に人が住んでいないのは、兄島に川が無く、生活に不可欠な水の確保が困難だからである。そのため、兄島には手つかずの自然が残されていて、貴重な動植物がみられる。しかし、その兄島にも人の手で持ち込まれてしまったネズミやグリーンアノールというトカゲが固有の生態系に影響を与えているとのことである。


続いて向かったのは長崎展望台である。この下に見える海に突き出た岬があり、この岬を長崎と呼んでいるので、長崎展望台という名が付いている。


この展望台からも兄島が見える。兄島と父島の間の兄島瀬戸の水面には潮が流れているのが肉眼でもはっきりと見えた。ここは潮流が早く危険なため、泳ぐときは注意が必要とのことである。


長崎展望台から車で移動した先は旭平展望台である。この旭平展望台からは日の出が見えるということである。


展望台の柵には、準絶滅危惧種のオガサワラトカゲが這いつくばっていた。


その近くにはオガサワラトカゲを威嚇する外来種のトカゲであるグリーンアノールが這いつくばっている。このトカゲは小笠原の固有種である昆虫を捕食する他、準絶滅危惧種のオガサワラトカゲの生態にも影響を及ぼしている。
旭平展望台から国立天文台小笠原観測局に移動する。国立天文台は日本全国に観測局が点在しているが、この観測局もその1つである。直径20mの電波望遠鏡アンテナはなかなか見応えがある。


今度は初寝浦展望台に移動する。夜明道路の展望台入口の駐車場から初寝浦展望台に行くには5分ほど山道を歩くが、その山道沿いには戦跡が2つほどある。戦跡は島内の至る場所に点在しているが、夜明山一帯は旧日本海軍の通信施設が建設された。この建物もその1つで、展望台入口から歩いていくと左手に二階建ての建物が見えてくる。


この建物は海軍通信隊本部跡ということで、二階のフロアは無くなっており、高い天井と柱があるばかりである。


その先には弾薬庫跡がある。


弾薬庫の先に展望台があった。


展望台から展望台入口に戻り、反対側の夜明山入口に入る。入口から少し山に入った脇には防空壕跡がある。


奥は暗く、漆黒の闇に包まれていた。


夜明山入口脇には頭の無い二宮尊徳像が立っている。この像は付近にあった小学校のもので、戦後、小笠原諸島返還以前、駐留していた米軍兵士が像の頭部を切り取り、帰国の際に持ち帰ったと言われる。その後、平成9年の台風の際に、頭部の無い「首無し尊徳像」は台座から転落、翌年道路向側から門柱とともに現在地に移設、補修したとのことである。


続いて向かったのは都道巽道路の終点である。この都道は以前、父島に空港を作る計画が持ち上がった際に、作られた道路である。結局、空港は建設されなかったが、空港までのアクセス道路として作られたのがこの巽道路である。


巽道路の終点には森林生態系保護地域に入るための入口がもうけられている。なお、この先に入るためにはガイドの同行が必要となる。


続いて小笠原亜熱帯農業センターに向かう。この農業センターは、父島の気候を活かした農業の発展を目指して、熱帯・亜熱帯作物の導入・育成と生産技術の開発、農業者への技術指導を行っているところである。
敷地内には小笠原原産で野生株が1株しかない絶滅危惧種のムニンツツジの木を見ることができた。


また敷地内にはパッションフルーツが植えられている。


パッションフルーツの実には網がかけられている。パッションフルーツそのものをお目にかかることはなかなか無いが、実際にどのように実をつけているのかを見るのは、これが初めてである。


小笠原亜熱帯農業センターの後は、洲崎に寄り、コペペ海岸に向かった。コぺぺ海岸はギルバート諸島出身の先住民「コペペ」が利用したことからこの名がある。サンゴが豊富で、シュノーケリング向きの海岸で、小さい湾には青い海が広がっている。コペペ海岸に到着したときは上空に青空が広がった。


コペペ海岸から小港海岸に向かったのだが、再び雨が降ってきたので、海岸入口から引き返して大村地区に戻る。途中、境浦海岸に立ち寄った。


雨は既にあがっていて、眼下には青い海が見える。この海岸の沖合には太平洋戦争中(1944年)に魚雷攻撃を受け、座礁した濱江(ひんこう)丸の赤錆た姿が残っている。


境浦海岸からは小笠原水産センターに寄り、大村地区に戻った。日中の最高気温は27℃だったが、かなり蒸し暑く、少し体を動かすと滝のような汗が全身から噴き出て、汗拭き用のタオルが手放せなかった。
島内視察が終わり、午後はフリーとなった。そこでお昼を食べることにして海岸通りに出る。湾岸通り沿いにもいくつか飲食店がランチ営業をしている。今日はその中から寿司屋「島寿司」に入店することにした。

( 今日のランチ(しまかめ@島寿司) に続く )

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小笠原父島巡り(午後編)

2018年05月28日 | おでかけ



( 今日のランチ(しまかめ@島寿司) から続く )

お昼を済ませた後は、大神山神社に足を向けた。大神山神社は明日改めて参拝し、御朱印をもらうことにしている。というのは、御朱印がもらえるのはおがさわら丸の入港日または出航日だからである。しかし、明日は時間的に余裕が無いことが予想された。そこで、午後は大神山神社とその背後の大神山公園遊歩道を歩いてみることにした。
お昼を食べた寿司屋「島寿司」から湾岸通りを歩いて、二見港の方に向かって歩いていき、2つ目の角で左折する。すると正面に山に登る階段が見えてくる。


この136段の階段を上ると大神山神社の社務所に到着する。大神山神社の社殿は社務所より更に少し階段を登ったところにある。
大神山神社は天照皇大神(あまてらすおおみかみ)、誉田別命(ほんだわけのみこと)、天児屋根命(あまこやねのみこと)の三柱神に天之御中主命(あまのみなかぬしのみこと)、大物主命(おおものぬしのみこと)を合祀している。


明治19年に大根山に社殿を造築し「大神宮」と称した以降、明治29年に現在地に社殿を築造したとのことだが、太平洋戦争で戦火により社殿は炎上。小笠原諸島返還後、昭和54年に現社殿を築造したとのことである。
社殿のある小高い丘からは父島二見湾の青い海と、眼下に大村海岸や大村地区の集落を望むことができた。

神社を参拝後、社殿の背後にある大神山公園遊歩道に登ってみる。この遊歩道にはメイン展望台、パノラマ展望台などいくつかの展望台がある他、トーチカなどの戦跡も見ることができる。
大神山公園遊歩道から午前中に寄った小笠原水産センターに出た。この小笠原水産センターは漁業活動を支援し、小笠原の産業を活性化させるための取り組みを行っている。


敷地内には飼育観察棟(小さな水族館)があるので、入ってみた。


中には大きな水槽といくつもの小さな水槽が設置されている。大きな水槽の中にはウミガメが2匹とさまざまな魚が気持ちよさそうに泳いでいる。外は暑いが、館内は涼しく、少し休憩がてらゆっくりと休んでいくことにした。


敷地内には他にもカメ池や畜養池などが見られ、カメやバラハタなどの魚や動物を見ることができる。しばらく敷地内で海の生物を眺めた後、大村海岸方面に戻った。


ホテルに戻る途中、湾岸通りに面して軒を連ねている土産物屋やJA直販店で土産物を買って行く。土産物を手に、ホテルに向かった。

( 今日のケーキ(アップルパイ@tomaton) に続く )

店を出た後は再び、湾岸通りに出てJA直販店に向かった。店に入ると、ちょうどパッションフルーツが店頭に並べられるところだった。2袋ほどパッションフルーツを買い求めて、ホテルに帰った。
夕方までにはまだ時間がある。そこで、島の西側にあるウェザーステーション展望台まで歩いて行ってみることにした。ホテルのある大村地区からウェザーステーション展望台までは1500mとの案内板が出ている。1.5kmくらいなら30分くらいで行けるだろうと軽い気持ちで行ったのが失敗だった。

ウェザーステーション展望台は父島西側の海に面しており、夕日観賞やホエールウォッチングのスポットとして親しまれている。気象庁の観測ステーションがあることからその名前が付いた展望台までは実際に歩いてみると坂道の勾配がきつく、1時間くらい時間がかかった。


汗だくになって展望台に着く。展望台からの眺めは絶景で、前面には海が広がり、日が傾いて、その日射しが海面を照らしてキラキラと輝いている。天気が良ければ、母島も見えるとのことだが、今日はあいにくと見えなかった。


ウェザーステーション展望台からは山道を歩いて更に三日月山展望台に向かった。三日月山展望台に行く途中にも防空壕跡がある。


中はかなり広く、先の方は漆黒の闇が広がっている。


入口を覗いてみたものの、灯りを持ってきていないので、早々に防空壕跡から外に出た。


三日月山展望台はこの防空壕跡の上の岩山の上にある。この展望台からは大村地区とその先の二見湾を一望することができる絶景を望める。次第に日も傾いてきているので、早々に戻ることにした。暗い山道で遭難でもしようなら洒落では済まされない。


ウェザーステーション展望台に戻ると、早々にホテルに帰る。本当は日没を見たいところなのだが、その時間は事務所の人と待ち合わせをしている。更に、ウェザーステーション展望台から大村地区までは道路になっているとはいっても、街灯が無いので、暗くなったらかなり危険である。
たまたまウェザーステーション展望台から大村地区に戻る地元の方の車に乗せてもらえることができた。帰りもかなり時間がかかると思っていたので、本当にありがたかった。

夕方になって再び雲が広がってきた。夜は事務所の方々と街の中心部で飲みに行く。幸い、今夜はシロアリが飛ばなかった。

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小笠原父島出張3日目

2018年05月27日 | おでかけ


今日は曇りときどき雨。今朝は上空にどんよりとした雲が広がっていて、日射しの無い空模様となった。朝の気温は25℃で強い南風が吹いている。湿度の高いムシムシとした陽気である。
今朝は5時に目を覚ました。昨日の酔いを醒ますつもりでシャワーを浴びて髭を剃ると、顔を洗った。朝食までにはしばらく時間があるので、部屋内でお湯を沸かし、モーニングコーヒーを飲み、仕事の資料を読んだ。

次第に外は明るくなってきた。窓の外を見ると雲の合間から青空が広がってきていて、強い日射しが降り注いでいる。しばらくしてホテルで朝食を食べた後、出先の事務所に行って業務に就いた。
午前中に再び雲が広がってきて、弱い雨が降り始めた。小笠原の天候は変わりやすい。雨はすぐに止んだが、外はかなり蒸し暑くなった。日中は雲の合間から青空も再び見えて、薄日も射してきた。昼間の最高気温は27℃で、弱い南風が吹いていて、風が生温く感じられた。

仕事は夕方には終了した。一旦ホテルに帰り、シロアリが飛ぶ時刻になる前に夕食を食べに行くことにする。父島では5月~6月になると、交尾のため羽をつけたシロアリが飛び交う。時間帯は日没後1時間~2時間程度で、特に今日のような雨が降った日の翌日はよく飛ぶとのことである。シロアリは木材を食べるだけでなく、衣類や書類のような繊維質のものを好む他、人を刺す。明るい部屋の中に入ってくるとかなり厄介な存在である。
ということで、ホテルで荷を下ろすと、早々に着替えて外に出た。昨日、「島魚のぶっかけ丼」を食べた居酒屋「波食波食」独り呑みをした寿司割烹「丸丈」のあるボニン通りはいわゆる繁華街の一角となっていて、いくつもの居酒屋や飲食店が軒を連ねている。今夜はその中から島食材を多く使っているという洋風居酒屋「CHARA」に入ることにした。

( 独り呑み(@CHARA) に続く )

夕食を食べた後、大村海岸に出てみる。上空には雲が広がっていて、月は雲に隠れていて空は暗い。そんな中、貴重なウミガメの産卵をみることができた。浜辺に出ると浜に大きな石のような影が少しずつ海と反対方向に動いていく。かなり大きなウミガメである。
ウミガメは神経質で強い光や音を感じると海に戻ってしまい、海中で産卵してしまう。すると、卵から孵ったばかりの子カメは息ができずに死んでしまうので、砂浜でウミガメを見つけたら、そっとしておくようにとガイドが船内のレクチャーで話をしていたのを思い出した。


ウミガメを写真に収めようとしたのだが、フラッシュは炊けないし、近くには寄れない。残念ながら、月は雲に隠れていて、光量も乏しい。カメラのオートフォーカスではピントが合わないので、マニュアルフォーカスにした上で、感度をISO25600で撮影してみた。人間の目でははっきりとウミガメを確認できる。そう考えると人間の眼って本当に素晴らしい。
ウミガメは浜辺を上っていくと、植え込みの際で砂を掘っていた。近くにはその様子を見に来た観光客も数組いて、みんなでカメの産卵を見守る。貴重なウミガメが命を産み落とす様子はとても感動的である。

本当は産卵の後、海に帰っていくところを見たかったのだが、砂を掘ってから産卵に至るまでの時間は早くて2時間程度とのこと。そのため、適当に切り上げてホテルに帰った。ホテルに着いたのは夜10時頃である。
ホテルに着いて部屋の中の灯りを付けると、シロアリが何匹か羽を落として壁にいるのが確認できたので、ティッシュでアリを潰した。もう、深夜なので洗濯もできない。熱いシャワーを浴びると、早々に寝ることにした。

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小笠原諸島父島出張(父島着)

2018年05月26日 | おでかけ


今日は晴れときどき曇りまたは雨。今朝は洋上で目が覚めた。手元に置いていた腕時計を見ると、時刻は4時を示している。今日の日の出は4時39分ということなので、デッキに出れば、御来光を見ることができそうである。
さっそくデッキに出てみた。海は少しうねりがあるものの、凪いでいる。波を立てて走る船の白波が海に船の航跡を描いている。水平線上には雲があって、東の空の彼方が赤く染まっている。しばらく待っていると、水平線に赤く染まった太陽が姿を現した。


しばらく海を見ていると、次第に太陽が昇ってきて、明るくなってきた。


やがて、太陽は雲に隠れてしまったので、一旦、船室に戻った。
9時頃に左舷に婿島群島の島影が見えてきた。


船室からは海面すれすれに船に併走して飛ぶカツオドリが見える。


少し体を動かすつもりで、船のデッキに出てみる。洋上は湿度が高く、しかも気温が高くて蒸し暑い。デッキではガイドが小笠原の説明をしていたが、早々に船室に入ってくつろいだ。
しばらくして左舷に父島の島影が見えてきた。


父島の二見港に到着したのは定刻どおりの11時である。


父島の天候は雲が多いながらも晴れていて、強い南風が吹いている。昼間の最高気温は28℃で、湿度が高くて蒸し暑い陽気である。


船を下船すると港には事務所の方が出迎えに来ているので、その案内で事務所に向かった。事務所で打合せを済ませた後、滞在先のホテルに入る。すぐにお昼を食べに行くことにして外に出た。

( 今日のランチ(島魚のぶっかけ丼@波食波食) に続く )

お昼を食べた後はレンタサイクルを利用して島内を少し走ってみることにした。時間は14時になろうとしている。3時間ほど自転車を借りることにして、電動自転車を借りた。まず目指したのは父島の中程にある小笠原神社である。
二見港前から湾岸通りを走って小笠原神社のある扇浦海岸を目指す。

小笠原神社は扇浦海岸を望む小山の中腹にあって、鬱蒼と茂った木々の中に鳥居がある。


鳥居をくぐって階段を上がっていくと右手に3つほど石碑が建っていて、左手に小さな社殿が見える。


小笠原神社は小笠原諸島を発見したと伝えられる小笠原貞頼を祀った神社で、社殿は小笠原返還後に再建されている。社殿で参拝し、社殿の脇から扇浦海岸を見渡す。社殿の脇には「無人島発見の碑」がある。その銘板には「小笠原諸島を発見した江戸時代の部将 小笠原貞頼が徳川家康に許可を得て1593年7月に3個の島を発見し、家康から総称を「小笠原島」と賜い、永くこれを領せしめた、などと伝えられている」と書かれている。


社殿の手前右手には太平洋戦争時に旧日本軍の構築したトーチカ跡がある。


このトーチカは中に入ることができるらしいのだが、入口から中を伺うと、虫などが飛び交っている上に見通しも聞かないくらいに暗い。中に入るのは止めた。


境内には他にも碑がある。1つは「小笠原新治碑(おがさわらにいはりのひ)」なるもので、東京都指定有形文化財(古文書)としている。この石碑は小笠原諸島が日本の領土であることを示すために1862年に建てられた石碑で、1593年に小笠原貞頼が発見し、江戸時代末期に勅命により幕府の外国奉行水野忠徳らが渡島、碑文を記すといった内容が記されている。


その碑の近くには「にほへ碑」という碑がある。小笠原村指定有形文化財となっているその碑は1862年に江戸幕府が八丈島から農民30名を父島に開拓移住させた際、その中の子供に幕府の役人が読み書き手習いを教え、その使い終えた筆を供養するための筆塚として建てられたとある。


もう1つは「小笠原開拓碑(おがさわらかいたくのひ)」である。この碑は明治政府が明治10年に建立したもので、碑文には小笠原開拓を推進する政府の政策が述べられている他、小笠原貞頼による小笠原諸島の発見なども記されている。


境内を後にして、扇浦海岸に出た。


海岸ではカヤックの体験ツアーが行われているようである。海岸にはあずまやが設けられていて、その脇にも碑がある。この碑は明治時代の役人である小花作助が小笠原諸島の再開拓に着手し、成果を上げたことを記している。


海を眺めていると、ポツリポツリと雨が降ってきた。雨は止む気配を見せるどころか、次第に強さを増してくる。あわてて、自転車をあずまやの軒下に置き、雨宿りをすることにした。あずまやにはカヤックの体験ツアーをしていた家族連れや子供たちが集まり、雨が止むのを待っていたが、雨が止む気配がいっこうに見えないので、帰り支度をして帰り始めた。
自分はレンタサイクルに自転車を返さなくてはならず、結局そのままあずまやの下で、雨が止むのを待っていたが、雨は止む気配を見せない。結局、雨脚が弱くなったと思ったところで、雨の中を自転車で二見港に向けて走り始めた。

境浦海岸にさしかかったあたりで、雨は止んだ。まだ自転車返却までには時間があるので、今度は父島の北側にある宮之浜に行ってみる。湾岸通りから宮之浜まではかなり勾配のきつい坂道を上ったり降りたりしないといけなかったが、まさかそれほどとは思わずに行ってしまったのは、計算違いだった。
宮之浜はサンゴの発達した小さな湾で、海岸ではダイビングをしているグループが1組いる他は誰もいなかった。海岸の正面には兄島が見える。かなり近くに見えるが、地図上は2km程度あるだけでなく、父島と兄島の間の兄島瀬戸と呼ばれる水域は潮流が早く危険とのことである。


海岸で時間が許す限り、写真を撮ろうとしたのだが、ここでアクシデントが発生した。持参したオリンパスの交換レンズ「OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO」のリングが途中で止まってしまって、そこから広角側にリングが回らなくなってしまったのである。交換レンズをカメラに装着し、写真を撮ろうとしても、合焦の電子音はするが、画面を覗くと、画像がぼやけている。何か、レンズに挟まったのかと思ったが、挟まるくらいの隙間など見当たらない。
結局、交換レンズ「OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO」を使用するのは止めた。結構大きなレンズで重量もあったが、星空を撮りたかったので、今回の出張で持参した。残念ながら今日は天気は悪いしこともあって、きれいな星空を眺めることは無理そうだ。レンズも単なるお荷物になってしまったのは残念である。一応、広角レンズは他に広角ズームレンズ「OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6」を持参しているので、広角側はこのレンズを装着して写真を撮る。

時間もだいぶ過ぎてしまったので、再び急勾配の坂を上ると、大村海岸そばにあるショップで自転車を返却した。
その後、一旦、ホテルに戻り、洗濯をする。夕方になって、夕食を食べに外に出ることにした。ホテルから歩いて、飲食店が軒を連ねるボニン通りに向かった。

( 独り呑み(@丸丈) に続く )

外に出ると、路面がしっとりと濡れていて、呑んでいる間に雨が降ったことを知った。店からホテルに戻ると、シャワーを浴びる。
明日は仕事がある。夜は早く寝た。

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