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独り呑み(@丸丈)

2018年05月26日 | 食べ歩き(独り呑み)



( 小笠原諸島父島出張(父島着) より続く )

お昼を食べた居酒屋「波食波食」の隣に創業明治9年という老舗の寿司割烹「丸丈」がある。今夜はここで食べることにした。


店内に入る。入口から見て右手に寿司カウンターがあり、その周囲に8席のカウンター席がL字形に並んでいる他、左手には一段高くなったところに座敷があって、4人掛けのテーブル席が2卓置かれている。奥と2階にも個室のお座敷があるとのことである。
店はご主人と女将さん、娘さんの3人で切り盛りをしているようである。娘さんに案内されてカウンター席に座った。卓上には醤油と島とうがらし醤油、塩といった調味料の他に箸と楊枝、醤油小皿、ウェットティッシュ、メニューが置かれている。

まず飲み物を注文する。ドリンクメニューは各種ビール、日本酒、焼酎、島のお酒、その他のお酒、ソフトドリンクで構成されている。この中で島のお酒の中の「たこの実酒」というメニューが目を引いた。この「たこの実酒」とは小笠原諸島の固有種であるタコノキという常緑高木の実を砂糖を入れて焼酎に漬けたもので、これをロック、水割り又はソーダ割りで飲むとのことである。この「たこの実酒」を水割りでもらうことにした。
更に料理を注文する。料理はお刺身、お寿司、島のもの、一品料理、デザートで構成されている。このうち島のものの半分は亀料理となっている。父島で亀料理を是非食べてみたいと思っていたが、この亀料理は実にいろいろなものがある。その中からまずは「亀の煮込み」と「亀の玉子」を注文することにした。

最初に「たこの実酒」の水割りが運ばれてきた。続いて「亀の玉子」が運ばれてきた。


まずは「たこの実酒」の水割りで独り乾杯。「たこの実酒」の水割りは口当たりがよく、飲みやすいフルーティーな甘さで美味しい。ついつい飲み過ぎてしまいそうである。


酒を飲みながら「亀の玉子」を食べる。「亀の玉子」は小器の中に3つ入っていて、半分に切られている。黄身が固まりにくいのだそうで、口に入れるとホクホクとした芋のような食感がした。なんだか不思議な味わいである。


「亀の玉子」を食べていると、「亀の煮込み」が運ばれてきた。「亀の煮込み」は亀の肉をタマネギやネギと一緒に煮込んだもので、刻みネギが散らされている。塩、タマネギ、焼酎で味付けがされているという「亀の煮込み」は亀肉からもダシがたっぷりと出ているとのことである。


煮込みの中に入っている亀の肉は肉質系のものもあれば、ゼラチン状の肉片もあるが、全く癖がなくて美味しい。肉質系のものはジューシーな味わいで美味しく、またゼラチン状の肉片はプルプルとした歯応えが美味しい。
「亀の煮込み」を食べながら「たこの実酒」の水割りを飲んでいると、グラスが空になったので、ここで、「グァバハイ」を注文することにした。更に「亀のホルモン炒め」を注文する。

「亀の煮込み」を食べ終わる頃には「グァバハイ」と「亀のホルモン炒め」が運ばれてきた。


「グァバハイ」は自家製のグァバハイとのことで、ピンク色をした濃厚なカクテルである。


一方、「亀のホルモン炒め」は亀のホルモンを素揚げして、モヤシ、絹さや、タマネギ、パプリカ、シメジと一緒に炒めてある。


まずはグラスを傾けて「グァバハイ」を飲む。「グァバハイ」はフルーティーな甘みで口当たりも良く、美味しい。これも飲み過ぎてしまいそうである。
「亀のホルモン炒め」はホルモンは一度揚げているので、臭みもなく、香ばしくて美味しい。脂身の少ない肉質系で、コリコリとした柔らかい食感が楽しめる。しかもなかなかボリュームもあって、食べ応えがあった。

〆は「亀雑炊」を食べることにした。グラスも空になり、「亀のホルモン炒め」の皿が空になったところで、「亀雑炊」が運ばれてきた。
トレーの上には「亀雑炊」の丼と小器が載せられていて、小器にはレンゲが載せられている。


「亀雑炊」は大きな丼に入っていて、丼の下の方にご飯が沈んでいる。ご飯の上には亀肉と玉子、パプリカ、タマネギ、シメジ、エノキ、ナガネギ、白菜、オクラが載っている。


レンゲを取って、雑炊を掬って食べる。亀肉はコリコリとした柔らかい食感やプルプルとした食感が楽しめる。この雑炊のダシも亀から取っているということで、優しい味のする雑炊である。量もたっぷりとあって、丼が空になる頃には、かなり満腹になった。
最後に、冷たいお茶をもらって完食。こんなに亀料理にバリエーションがあるとは思わなかったが、予想以上に美味しかった。特に亀の煮込みは店によって味付けや調理の仕方が違うらしいので、いろいろと試してみたいところである。

帰り支度をして、カウンターで勘定を払うと店を出た。

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