わがやにインフルエンザ患者が出た。
週末から風邪気味だと言ってただんなさん、熱はないけど咳が出るしなんだか節々が痛いので
ひきはじめに治しておこうと夕方病院へ行ったところ、
熱がなくてもインフルという人もいるので念のため検査だけしておきますか?と言われて検査したところ
ものの数秒で反応が出たらしい。
へー!ほんとに熱なくてもなるんだ!
帰宅後に検温すると7度あったが、ごはんを食べおわった頃からは
6度台前半のすっかり平熱レベルをキープしている。
早々に布団に入りぐっすり眠っている様子。
本人は明日休んだら木曜からは仕事に出ようとしているがよいものか。
あたしは年末に予防接種してるけど、だからといって絶対罹らないという訳ではなく
もし罹っても軽症ですみますよ~という程度のものらしい。
まあ今のところ元気いっぱいなので心配はなさそうだし、
明日は栄養たっぷりな雑炊など作って看病としゃれこもう。
みなさんもくれぐれもお気をつけください~。
~では本題~
うわ~~!
おそるおそる轍を低速走行しながら、トンネルを抜けたあとの峠をゆっくりと下りてゆく。
よりにもよって大切な友人の結婚披露宴当日にこんな天気にならずともよいものを、
しかしこればかりは何処に非があるわけでも責められるものでもない。
ただひたすら空港まで無事にたどり着くことだけを考え、早朝の藍色の闇に浮かぶ
白い道路をシャリシャリと音を立てながら走る。
幸いにも、雪が一気に降り積もったであろうその後の気温がそこまで低くはなかったためか
路面が凍結している様子はない。
かこを迎えにゆき、出発すると間もなく今回同行する別の友人なこ(仮名)から
こちらもなんとか自宅を出発した旨のメールが届いた。空港で会おう。幸運を祈る。
海岸沿いのルートを目指してのろのろと走っていると、やがて市内から離れるにつれ
目に見えて雪が減ってきた。よし!いけるぞ!
海が見える頃には先ほどまでの銀世界はどこへやら、小雨は降り続いているものの
天候は大方回復していた。
時間にも運転にも余裕が出てきたところで腹も減る。
コンビニに立ち寄り、朝からよくそんだけ食えるねと半ば呆れ顔のだんなさんを尻目に
ばくだんおにぎりと板チョコを平らげる。うまい。
空港には出発30分前に到着し、一足先に着いていたなことも合流し無事を喜び合う。
しかし空港の駐車場に停まっていた車の屋根に積もっていた雪を丸めて放り投げて遊んでいた
呑気な私とは違い、なこはどこか顔色が青ざめている。
そう、彼女は飛行機が大の苦手なのだ。よしよし、頑張ろう。
だんなさんとなこの彼氏に見送られて向かった搭乗口で、今回同行するまた別の友人
りこ(仮名)とも合流。よし、全員集合。いざ!!
楽しみでたまらなくて早く始まらないかと思う反面、
この楽しみに待つという楽しい時間をもう少し先延ばしにしてもいたい。
そんな私たちのややこしい思いも隣で半泣きになっている(というか離陸の際は実際若干泣いた)
なこも一緒に乗せた全日空582便は、
いつの間にかすっかり明るくなった朝の滑走路を颯爽と飛び立ったのだった。