25時間目  日々を哲学する

著者 本木周一 小説、詩、音楽 映画、ドラマ、経済、日々を哲学する

レプリカント

2018年05月21日 | 映画
 この3月、4月、5月とアクション映画とSF映画をよく見た。中でも傑作だと思ったのは 「プロミテウス」と「エイリアン コヴェナント」だった。こんな創造をする人達というのはどんな人だろう、と思い、監督名に目を凝らすと、リドリー・スコットという英国人(現在はアメリカ住んでいる)だった。ウィキぺディアで調べると、代表作に「グラディエーター」がある。高倉健と松田優作がでた「ブラックレイン」も彼の作品である。
 すで80歳を越えている。「プロメテウス」と「コヴェナント」は大ヒットした彼の「エイリアン」の前日譚である。

 監督は「レプリカント」という言葉を造りだし、「アンドロイド」と区別した。アンドロイドには機械のイメージがつきまとう。レプリカントはあくまで機械ではない人造人間
で、監督は1983年に公開された「ブレードランナー」以降、レプリカントに飽きることのない興味を示している。

 「コヴェナント」ではレプリカントはさらに進化し、寿命までもなくなっている。そしてエイリアンを支配する野望まで抱くようになる。

 ぼくの興味は監督らが描く、未来の都市のイメージや見たこともない惑星の風景である。バックの風景には凝りに凝った美術監督らの想像力が随所に見える。室内でのグラスコップまでも、現在もものと違う。当然、車はビルも登り、空も飛ぶ。

 「ブレードランナー」では新宿歌舞伎町と香港町の混沌とでぃたイメージを参考にしたらしい。ネオンサインの進化したものも、コカ・コーラが相変わらず、巨大電子広告をしているのも、画面を惹き付ける役割をしている。
 見たこともない風景、見たこともない物を映画は見せてくれる。映画だけがもつ力である。
 ぼくは「2001年宇宙の旅」を見たのは1972年。2001年はとっくに過ぎた。スタンリーキューブリックが描いた宇宙ステーションはとっくに現実化している。
 「ブレードランナー 2049」が今年DVD発売となったので、早速借りることにしている。2049年あたりはAI.IoT.ロボティクスによる産業革命の真っ只中だろう。日本の人口が減りに減っている時期である。
 世界はどうなっていることだろう。レプリカントも作られていることだろうか。