英検準1級&東大・京大・早慶の英語(英単語)は英英方式で突破できる!

英英思考を制するものは英語を制す。英英辞典とネイティブ向け読み物への早期移行が異次元の高速学習を可能にした。

おすすめ大学入試対策

2007年07月11日 | その他
 「いまだに大学入試に散見されるような複雑で長い日本文を英訳するトレーニングはほとんど役に立たない」
という主張は、そういった問題が出題される大学の受験生にとって意味がないかというとそうでもありません。英語力向上につながらない過去問演習は入試本番の半年前位から始めれば十分でしょう。しかも難関大学の二次試験合格ラインはせいぜい五~六割程度です。模試の模範解答のような英文和訳や和文英訳ができなくても、ある程度できていれば合格圏内に入れます。高一や高二の段階から入試本番並の和文英訳を求める英語商人や受験商人の口車には乗らないことです。

 「力を測る問題」ではあっても「力をつける問題」とは言い難い入試問題に早くから取り組むのは避けて、やさしい英語に大量に触れて英語を英語のまま理解していく地道な英語学習で着実に力をつけるのが一番です。
TOEIC同様、試験テクニックで上げたスコアと自然に上がったスコアでは、実際の英語力に大きな開きがあります。まず必要なのはパワーアップです。

 力試しにおすすめできるのが実用英検で、大学入試よりはるかに素直な問題が出題されています。大学入試前に実用英検準1級が取得できれば入試で大いに有利になるでしょうし、1級が取得できれば英語を入試の切り札にできるはずです。
古色蒼然たる悪問が少なくない大学入試英語といえども、パワーがあれば突破できるのはほかの試験と同じです。
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「和文英訳」の抱える問題

2007年07月09日 | その他
 短い日本語に対応した英文が並んだ例文集は、初中級者にとって非常に有効です。研究社から出ている「必ずものになる話すための英文法」シリーズには私もずいぶんお世話になり、いまでも口に出せる例文がいくつかあります。「英語は英語のまま学ぶのが理想」とはいえ、日本人学習者が全く日本語を介在させずに英語を学ぼうとすればネイティブなみの時間がかかってしまいます。日本語による文法解説や構文解説、そして短文の英訳訓練をたくさん重ねることは不可欠です。

 ただ、いまだに大学入試に散見されるような複雑で長い日本文を英訳するトレーニングはほとんど役に立ちません。複雑な日本文をたくみに英訳するのは、複雑な英文をたくみに和訳するのと同様プロの領域の仕事であり、一般的な英語学習者のレベルをはるかに超えています。そういった問題に時間をかけるようなことだと、「英語を英語で考える」ことからは遠ざかってしまいます。
会話であれ文章であれ自分の考えを英語で表現したかったら、わかりやすい短文で表現するよう努めることです。そうすれば受けとる側にとっても理解しやすくなりますから一石二鳥です。

 かつて私は英語によるパブリックスピーキングに傾倒し、英文スピーチ原稿を和訳したものをネット上に公開しています。英語によるパブリックスピーキングは、自分の考えを整理するための素晴らしい砥石になりました。自分の語彙も、多くは日本人である聴衆の語彙も限られています。発表時間も限られています。しかも発表は一回限りです。平明に書くという文章づくりの基本が、スピーチを重ねるうちにいやでも身に付いてきます。英語によるパブリックスピーキングが自分の日本語にも良い影響を及ぼしていると感じることも多々ありました。シンプルな表現だから中身が薄くなるということは決してなく、シンプルな表現であればこそ中身に集中できます。

 Almost all important ideas can be expressed in simple words.
(大切な考えというものはほとんどすべて、簡単なことばで言い表すことができる)

というダグラス・ラミスの指摘は至言です。
英語思考ができて英語による情報のやりとりをスムーズにできる「英語ができる人」を目指すにあたって、複雑で長い日本文を英訳するトレーニングは有害無益といっても過言ではありません。

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直訳の復権

2007年07月06日 | その他
NEWSWEEK誌の
It's Not About Moneyにおける

「Since then, China has cut a host of other bilateral deals with regional neighbors such as Pakistan and Thailand, and is angling for others with South Korea and Australia.」というくだりにおける【cut】を、「(協定を)削減した」と解してしまうような誤読を避ける有力な方法は、訳さないこと、とりわけ後戻り訳をしないことです。

 英文を読む際の理想は和訳せずに英語を英語のまま理解していくことで、やむを得ず訳読する場合にも、極力英語の語順を崩さないことです。
「こなれた日本語」に訳してようやく理解するようなことだと、理解できる範囲が極端に狭くなります。その結果、英文全体の流れからはありえないような誤読が発生してしまいます。

 脱サラ後の私が「TIME&NEWSWEEKを読む会」を02年に仙台で開講した際、理解度を確認する必要悪として記事の訳読を行いました。ただ、後戻り訳をすると記事のどこを読んでいるかがわからなくなり、著しくスピードが落ちてしまいます。
受講者に同時通訳的な直訳をきびしく要求するようにしてからは、スピードが上がったことに加えて読解の正確さも増しました。

 現在私が、専門学校で英語を教える際のテキストはALLINONEです。まず最初に、例文の英文とスラッシュ訳を短く切って音読させて英語を英語の語順のまま理解することを徹底します。

 以下のような具合です。

 「He grinned(彼はにっこり笑った) / and said(そして言った) / “I make lots of money. On Weekdays(私は稼いでいる、たくさんのお金を。平日には) / I receive an average of 50 orders(私は受け取っている、平均で50の注文を/ a day(一日当たり)/ from all over the glove(地球の至る所から) / via the Internet.(インターネット経由で)」”

 最初は違和感を感じるのか、笑いがもれることもあります。しかし徐々に英語の語順に慣れてくると、読解の速度も精度も格段に向上します。

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文学作品や難解な英文を教材に使う弊害

2007年07月04日 | その他
 子ども向けの物語は具体的な話が大部分を占めており、解釈に迷うようなことはめったにありません。しかし、微妙なニュアンスに富んだ文学作品となると解釈は一筋縄ではいきません。「大学入試問題になった小説の作者が問題に取り組んでみたところ不正解であった」という笑い話もあります。

 多様な解釈可能性のある文学作品を英語教材に使うと、英語学習者は「正しい読解」に関して鈍感になりかねません。以前、文学部英文科の卒業生にTIME誌を訳読してもらったところ、「私はこう解釈しました。ただ正しいかどうかはわかりません」と平然と言われて絶句したことがあります。

 かくいう私は元理系、正確に言えば工学部中退です。しかも教養部にしか行ってませんのでろくに勉強はしませんでした。ただ「自然現象の解釈に当たって主観をまじえない」という理系感覚は、いま宮城県で「TIME&NEWSWEEKを読む会」を主催するにあたって「報道記事を読むに当たって主観をまじえない」という運営方針につながり、それなりに効果を上げています。

 一例を挙げれば、最近のNEWSWEEK誌には
It's Not About Money
という興味深い記事がありました。文中の、Since then, China has cut a host of other bilateral deals with regional neighbors such as Pakistan and Thailand, and is angling for others with South Korea and Australia.というくだりにおけるcutは、論理的にも語義的にも「(協定を)締結した」という意味で、「(協定を)削減した」と解するのは誤読で排除されなければなりません。誤読を排除していくことで、「TIME&NEWSWEEKを読む会」参加者の読解の精度は上がっていきます。

 四半世紀前になる私の大学時代の英語の授業は、文学作品の訳読中心でひたすら眠かった記憶があります。最近は時事問題を扱う英語教員が増えているようです。しかし難物指向はあいかわらずで、私がかつて在籍した大学には教育効果が上がらないことをネット上で告白している教授もいます。(東北大学英語教育の危機的状況TIMEFORKIDSが満足に読めない学生にTIMEを読ませたところで効果が上がらないのは無理もありません。
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スランプとその克服

2007年07月02日 | その他
 念のためにお断りすれば、前回書いた「難解な英文を的確に和訳できるまでに訳読能力を高めることができたごく少数の秀才」とはけっして私のことではないです。もしそうだとしたら、実用英検1級一次に八回も落ちるはずはありません。

 ネイティブの小学生が読むようなペーパーバックの多読で楽しく英語力を伸ばしていけるつもりになったのもつかの間、実用英検準1級とTOEIC800点代で伸びが止まってしまいました。けっして試験合格やTOEIC高得点を目標に英語を勉強していたわけではないとはいえ、どうも変です。

 ふと気づいたのは、自分は実用英検準1級レベルの英語をマスターしているとは言い難いということでした。客観式一次試験の合格ライン六割程度で「合格させられた」ということは、自信をもって解答できた問題が五割にも満たないということです。それにもかかわらず辞書も満足に引かずにペーパーバックの筋を追うだけでは、英語力の伸びが止まってしまうのも無理はありません。しかも実用英検1級にはネイティブの中学生レベルの語彙も出題されるため、小学生レベルの本を読むだけで合格するのは困難です。

 月刊CNNENGLISHEXPRESSと、当時はまだあったアルク社のタイムマラソンを半年位集中的に勉強して、ようやく実用英検1級に合格しました。割合早くスランプから抜け出せたのは、わからなくても安易に和訳文に頼ることなく自力で考えるようにしていたこと、それから単語は英英辞典で調べてその都度意味を考えるようにしていたことが大きかったと思います。
「暗記で英語力は伸ばせる」「音読で英語力は伸ばせる」というのは一面の真理です。しかし考えることなくして効率よく「英語頭」を作ることはできません。肝心なのは、新しい単語や表現の意味を「考える」ことと「覚える」ことのバランスです。「ある程度考えてわからなければ答を見る」作業の繰り返しで英語力は着実に伸びていきます。
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「英語の読み書きはできても会話が苦手な日本人」とは?

2007年06月29日 | その他
 文部科学省が近年導入した「オーラルコミュニケーション」重視の英語教育、要するに文法を軽視して会話を重視する英語教育はさんざんな結果に終わりました。文法を軽視することによって学習効率を低下させ、会話を重視することによって教科書を薄くしてインプット量を減らしたわけですから、失敗しない方が不思議です。

 これに対して旧来の英語教育が優れていたわけではなく、「英会話『を』満足に教えなかった」のではなく、「英会話『も』満足に教えなかった」に過ぎません。

 英英辞典も満足に読めない高校生に難解な英文を和訳させるような旧来の英語教育は、大多数の生徒にとって、わけのわからない英語をわけのわからない日本語に変換する作業に終わってしまいます。しかし難解な英文を的確に和訳できるまでに訳読能力を高めることができたごく少数の秀才がいたことは事実です。ただし訳す癖が身についてしまったあとで英会話のスピードについていくのは、さしもの秀才も難しかったのでしょう。英語で問われて和訳し、答を日本語で考えてから英訳するようなことでは、「読み書きはできても会話ができない状態」になるのも無理はありません。

 ただ大多数の日本人にとって「読み書きはできても会話ができない日本人」というのは幻想、迷信の類です。しかし音読するよりも速く英文を読めるような英語頭を作ってしまえば、英会話もちょっと練習すればすぐうまくなります。特段の秀才でなくても、やさしい英文を訳さずに速く読むのは訓練次第で十分可能です。
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英文法の必要性

2007年06月27日 | その他
 「日本語を流暢に使える日本人が日本語の文法を知らないのだから、英語を学ぶにあたっても文法など学ぶ必要はなく、実践あるのみでよい」というもっともらしい主張があります。これは、日本語であれ英語であれネイティブスピーカーが経験した膨大なインプットを無視した暴論です。実践のみで外国語を習得しようとすればネイティブなみの時間と労力が必要になり、現実的には外国語習得は不可能に近いことになります。

 しかし英文法を知っていれば一のインプットを二にも三にもできます。足し算の外国語学習を掛け算に変えてくれるのが英文法です。たとえば英語には五文型というものがあります。

 第一文型S(主語)+V(動詞)
 第二文型S(主語)+V(動詞)+C(補語)
 第三文型S(主語)+V(動詞)+O(目的語)
 第四文型S(主語)+V(動詞)+O1(目的語)+O2(目的語)
 第五文型S(主語)+V(動詞)+O(目的語)+C(補語)
 となっています。

 要するに英語ではS(主語)+V(動詞)が先行します。O(目的語)があればその直後にくるのが基本です。ここが、「主語→目的語→動詞」となる日本語との大きな違いです。

 同じアジア人でも「主語→動詞→目的語」という構造の言語を母語にする中国人は英語の上達が早いという説もあるくらいで、「主語→動詞→目的語」という英語の語順、いうなれば英語の発想が身につけば、英語を読むに際しても書くに際しても確実にレベルアップします。たとえば英文を読んでいて意味が取れない際には、動詞の近くに目的語があることを頭に置いて読み直してみると意味が取れることが多いです。

 従来の英語教育では「英文法のための英文法」が横行していたとはいえ、英語の発想のエッセンスが英文法である以上、文法軽視の英語学習は余計な困難を進んで求めるようなものです。

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英英辞典の効用

2007年06月25日 | その他
 TIMEFORKIDSを英英辞典を使いながら読むのに加えて、単語帳を英英辞典で作っていくと効果絶大です。
 たとえば、scold , rescue , encounter , absorbという単語に遭遇したとします。ネット上の無料英英辞典(ロングマン)http://pewebdic2.cw.idm.fr/を使えば

※語義と単語を合わせてください。
①to angrily criticize someone, especially a child, about something they have done
②to save someone or something from a situation of danger or harm
③to experience something, especially problems or opposition
④to take in liquid, gas, or another substance from the surface or space around something
A absorb(Ex : Water and salts are absorbed into our blood stream.)
B encounter(Ex : The doctor had encountered several similar cases in the past.)
C rescue(Ex : Survivors of the crash were rescued by helicopter.)
D scold(Ex : Her father scolded her for upsetting her mother.)

 といった四択問題が簡単に作れます。(※ここでの正解はDCBA) 
 一日に一題でも自分のレベルにあった問題を作成すれば、一年後には英英で覚えた千語以上の単語が身につくことになります。

 さらにCD-ROM付のコウビルド英英辞典を購入すれば
1 If something absorbs a liquid, gas, or other substance, it soaks it up or takes it in.
2 If you encounter problems or difficulties, you experience them.
3 If you rescue someone, you get them out of a dangerous or unpleasant situation.
4 If you scold someone, you speak angrily to them because they have done something wrong. (FORMAL)
 といった具合に、ネィティブが自分のために説明してくれるような単語帳がいともたやすく作れます。これを毎日音読すれば英語で説明する力も自然についていきますから、英作文や英会話にも強くなります。定義文の中にわからない単語があれば覚えて絶対に損はしません。なぜならば、ネィティブに多用される言葉で英単語を説明するのが英英辞典だからです。

 かつては
一 英和辞典を丸暗記する単語増強法
二 試験にでる単語だけを暗記する単語増強法
三 試験にでる順で単語を暗記する単語増強法があり、
四 試験にでる順で、例文とともに単語を暗記する単語増強法が現在の主流になっています。 
 英英辞典を駆使した単語増強法を「第五世代の単語増強法」と私は考えます。これを普及させるために制作したのがenglish x english(http://www.english-by-english.com/)です。
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TOEICの正体

2007年06月21日 | その他
 TOEIC講座を担当すると私はまず、アメリカの小学校六年生のスコアを受講者に予想してもらいます。600点~700点という予想が最も多く、900点前後という正解を出せる人はごく少数です。それから、「アメリカの小学生ってすごいんだねえ」という声が挙がります。しかし「アメリカの小学生がすごい」わけではなく、TOEICを和訳すれば日本の小学生も900点前後のスコアは楽に出せるでしょう。TOEICというのは、小学生でもできるレベルの試験で、ことさらに知性を要するものではありません。英語圏の小学生が読む本をたくさん読めば楽にスコアを上げることができます。

 企業であれ学校であれ、私のTOEIC講座ではいわゆるTOEIC形式の問題演習はほとんどしません。english x english方式の語彙強化と、TIME誌の子ども版であるTIMEFORKIDSを英英辞典を使いながら読むのがメインです。「こんなことでTOEICスコアが上がるんですか?」と尋ねられることもありますが、結果が出ればそんな声はなくなります。「英語で書かれた児童書を読みまくったらびっくりするくらいTOEICスコアが上がった」という私の経験と同じ事をして、満足のいく結果を出せなかった話は皆無です。

 企業では最近、昇進にTOEICスコアを要求するところが増えています。ただ、もっぱらTOEICのために勉強して上げたスコアと自然に上がったスコアでは、実際の英語力に大きな開きがあります。「TOEICスコアは上がったけれども英語は使えないままだ」という悲喜劇を避けるためには、サプリメント的な英語教材に頼らないことです。 

※アメリカの小学校4~6年生向けに書かれたTIMEFORKIDSはネット上で無料で読むことができます。さらに小学校2~3年生向けにネイティブがやさしく書き直した記事もあり、日本人英語学習者には最適です。
 TIMEFORKIDSのアドレスはenglish x englishのサイト(http://www.english-by-english.com/)に掲載されています。
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やさしいペーパーバックでTOEIC800点

2007年06月15日 | その他
 翻訳を志したことのある英語学習者は少なくないと思います。かつての私もそうで、翻訳の通信講座にかなり投資したこともあります。しかし満足のいく結果は出せませんでした。「力不足の状態で通訳や翻訳の訓練を始めたりすると、『英語を英語のまま理解する能力』が育たない結果、通訳翻訳能力も伸ばせなくなる」ということを受講者に教えてくれるほど親切な翻訳「教育」会社はなかなかありません。
 ある日のこと、徳岡孝夫著「翻訳者への道」ダイヤモンド社刊を読んでいた際に以下のような一節を見つけました。

(引用開始)
 英語の本を一冊、自分の力でまるごと読む。これをやったことがないくせに、翻訳家になりたいと望む女性が案外多いのです。中学一年のときから英語をやってきたあなたなのに、まだ一冊の本さえまるごと読んだことがないとすれば、ウソのような話です。
 なんですって?英語はもう十分に読んだ?テスト、テストで、イヤになるほど読んできたからもう見るのもごめんだ、ですって?何を言ってるんですか。今日ただいまそんな弱気は捨ててしまってください。一冊の英語の本をまるごと読んだ人と、テスト用紙にプリントしてある英語や教科書しか読んだことのない人とは、おとなと子どもの差があるんですよ。
(引用終了)

 もっともな指摘だと感じ入り、本の中で推薦されていたローラ・ワイルダーの「大草原の小さな家」シリーズに始まって、映画化された「チョコレート工場の秘密」の著者であるロアルド・ダールの児童書等を20~30冊ほど読みまくりました。

 そのあとで力試しにTOEICを受験したところ、驚いたことに810点というスコアが出ました。TOEIC向けの試験勉強は一切しなかったにもかかわらずリーディングとリスニングのスコアがほとんど変わらなかったのは、やさしい英語を訳さずに理解する蓄積を通してリスニング能力も伸びたのだと思います。 英語耳より大切なのは英語頭のようです。
ペーパーバックを読んだことのなかったころにはTOEICスコアが600点代で足踏みしていたことを考えれば、「 一冊の英語の本をまるごと読んだ人と、テスト用紙にプリントしてある英語や教科書しか読んだことのない人とは、おとなと子どもの差がある」という指摘は至言です。
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