遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

DDT「ネタバレ禁止興行 vol.1」

2024-04-29 23:55:29 | DVD・VHS・動画など

2024/4/29

ネタバレ禁止興行とあるのでどこまで感想を書いていいのかわからない。

DDTのことをちゃんと知っているかどうかで、楽しめる度合いが全然違うタイプの試合が多い。

こんなハイコンテクストなプロレスの興行って今まであったんだろうか。

本当に文科系プロレスだった。

それでも観客がちゃんと盛り上がっていてえらい。

第一試合から不条理演劇を見ているような気持ちになった。

ネタバレが禁止というより、広く拡散されると高確率で怒られるという意味ではないかと思いながら見ていたら、出場選手も同じようなことを言っていた。

上田優希選手のことは知らなかったor印象に残っていなかったけど、今回の興行で好きになった。本当におつかれさまでしたとねぎらいたくなった。

こんなに混沌とさせておいて、ひとつの興行としてちゃんと場を締めることはできる。

各人のパフォーマーとしての地肩の強さが光るイベントだった。

※DDT「ネタバレ禁止興行 vol.1」神奈川・鶴見青果市場 DDT 2024.4.21(有料)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

DDT「Judgement2022~DDT旗揚げ25周年記念大会~」

2024-04-27 21:04:33 | DVD・VHS・動画など

2024/4/26

・2022年開催。前に見た東京女子とあわせて2DAYS。なので、観客は発声禁止、手拍子のみ。

・ダークマッチの時間差タッグマッチが豪華。

・出てくる選手たちがどんどん大型化していく。

・アンドレザジャイアントパンダのタッグパートナーにスーパーササダンゴマシーンという、偶然にしては出来過ぎの組み合わせ。

・山里亮太さんによる開幕肛門爆破。

・いろんな意味で絶対ミスってはいけないところでミスっていたらしいけど、さすがの対応力だった。

・開幕第1試合はKO-D10人タッグ選手権。

・大鷲透と組むと荒々しくなるヨシヒコが楽しい。

・いま蛇界転生が見られるとは思わなかった。

・大社長と中澤マイケル戦。見た目のわりにプラケースが危険。肩のあたりが気持ち悪い感じで流血していた。

・LiLiCoの引退試合。人前であんなに内面をさらけ出せる人がいるのか。純烈との組み合わせも味わい深い。

・男色“ダンディ”ディーノ。ヘイトも含め、自由自在に会場の空気をコントロールしていた。

・ダウン中のLiLiCoに話しかけている声をマイクが拾っていたけど、残していいものだったのだろうか。

・秋山準と大森隆男を久しぶりに観た。だいぶん年季が入っているけど、単に体がでかいだけではない存在感で、実際強かった。

・サウナカミーナというユニットを覚えた。どちらかというと平和的な響きなのに、あとで確認したら一大勢力だった。

・MAOが、レジェント級のレスラー二人の谷間で、ちゃんと輝いていた。

・会場の空気が誰の味方になるのか、実際に試合をしてみないとなかなかわからなくて、おもしろい。

・メインは竹下幸之助と遠藤哲哉。試合が後半になるほど、シンプルかつ高度な試合になっていく。

・技の命名が詩的になりすぎて、技名と技の組み合わせがなかなか覚えられない。

・個人的に技よりも「哲哉」呼びにドラマを感じてしまう。

・格下が格上を上回ったように見える試合が多い。

・2019年の興行に比べてより世代交代が進んでいて、頼もしいし寂しいし複雑な気持ちになった。

・ここからさらに2年たってどうなっているのか、見るのがちょっと怖い。

「Judgement2022~DDT旗揚げ25周年記念大会~」(東京・両国国技館  2022.3.20)※4/27時点で無料。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

チャールズ・チャップリン監督『街の灯』(1931年)

2024-04-25 23:25:28 | DVD・VHS・動画など

2024/4/25

・目の見えない女性にお金持ちだと勘違いされた浮浪者のおじさんが、精神不安定な本当の金持ちに振り回されながら援助を続けようとする話。

・無声映画。大げさで記号的な浮浪者の動きと、ほとんど存在しているだけの女性の組み合わせがぴったりあっている。

・お酒で記憶を無くすというところまでは理解できるけど、再び酒を飲むと過去の泥酔時の記憶がよみがえるというのは、どういう理屈なんだろう。

・こちらが先なんだけどどうしてもドリフを思い出す。

・上目づかいで愛想笑いしてるところは手塚治虫マンガも思い出す。

・どちらも、アンド検索したらたくさん記事が出てきたので、一般常識の範囲らしい。

・唐突に始まったボクシングのシーンは、過去作のアレンジとのこと。

・その過去作『拳闘』のシーンが特典映像に入っている。見てみるとそちらの方がはるかに激しくて面白い。

・そのままDDTプロレスで試合していても違和感がない。ロープに沿ってくるくる回ってコーナーに戻る動き、もう誰かやってそう。

・ただ、今回の話には合わないので、あえて滑稽さを抑えて、哀愁あふれる感じにしたっぽい。だったらボクシングのシーンじゃなくてもいいような気はするけど。審判、下手すぎ。

・出所して、子供にバカにされる浮浪者がかわいそう。ぼろっぼろのかっこうで、なけなしの意地で叱ろうとしているのがみじめさを強調している。

・最後の浮浪者、「えっ、チャップリンってそういう自然な表情もできるんだ」という意外性がよかった。

・特典映像で、主演のチャップリンと相手役のヴァージニア・チェリルの仲が悪かったという話。美容院の予約があるので撮影を早退して一回クビになったらしい。

・チャップリンは彼女のことをアマチュアだと冷淡に接していたようだしニワタマな話ではある。

・特典映像の木の端と戯れているシーン、本編ではカットされているけど、とてもたのしい。

・特にウィンドウ越しに男とやりとりしているところ。結局どんなアドバイスしているのか全くわからないところも含めてよかった。

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東京女子プロレス「GRAND PRINCESS '22」(東京・両国国技館 2022.3.19)※4/23時点で無料配信中

2024-04-24 07:11:00 | DVD・VHS・動画など

2024/4/23

・前に見たDDT興行から5年後2022年の東京女子。

・感染症対策のため観客の声援や飲食禁止。コロナ自粛期から時間がたつと、意味がわからなくなる人は増えそう。

・知ったばかりの「爆れつシスターズ」のお姉さんが引退。身内対決は燃えるし、悲壮感もなくていい温度感。

・高木三四郎選手が大社長ではなく、ただの社長だと挑発されていたけど、相変わらず大人気なかった。

・早起きして準備したボディペイントと、女性以上に立体感のある大胸筋の組み合わせが生々しい。

・操からハイパーミサオになっていたの混乱する。

・美威獅鬼軍の入場が楽しそう。あれ、舞台に上がるような人でやりたくない人いないんじゃないか。

・ユニット名はなんでヤンキー仕様なんだろう。

・メスと注射器という一線を越えている凶器。

・ラム会長は貫禄がありすぎる。レインメーカーがカメラ割込みでかっこいい。

・三田佐代子さんの解説が的確。ご自身は選手ではないのに、語り口に部活のOG感がある。ぼんやり見ていると伝わりにくいところ、的確に補助線を引いてくれる。

・ゲストのアジャコング選手もレジェンドとして、現場の人間として、良い距離感でコメントしている。こんなに言語化能力が高い人だったのか。

・伊藤麻希対荒井優希。似たような名前と似たようなキャリアの二人の試合が個人的なベストバウトだった。

・挑戦の動機は、アイドルという入れ替わりの激しいジャンルに所属していたからという三田さんの解説。

・伊藤選手の動きが大御所レスラーのようで、立ち方歩き方から見栄えの研究をしているんだろうなとわかる。

・アジャさんが「こんなに立派なプロレスラーになるとは」と言っていた。そっけない言い方なんだけど、言葉の選択がやさしい。

・アイスリボン時代を少し見ていたので、志田光選手が立派になっていてうれしい。

・小柄な渡辺未詩選手、他と桁一つ腕力が違う。

・ディズニー作品を見て技を思いつくらしい。

・メインは山下美優対中島翔子。山下選手と戦って試合になる女子選手いるんだろうかというくらいの雰囲気はあるけど、その彼女が信頼を寄せる中島選手としっかり大会をまとめていた。

・だいぶん選手おぼえたけど、たぶん次に見に行くDDTには出ないんだろうな。

★無料配信中(4/23時点)「GRAND PRINCESS '22」東京・両国国技館 2022.3.19

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

DDT「Ultimate Party 2019 ~DDTグループ大集合!~」

2024-04-22 23:21:28 | DVD・VHS・動画など

2024/4/22

・DDTはDVDや配信でも見ていたもの、最後に見たのはいつか思い出せないくらい前。ライブで観たのは一回だけで長井満也選手が試合していた。

・プロレス自体も最近スターダムの配信を見始めたくらいで、かなりご無沙汰。

・配信時間6時間半に怯む。二日に分けて視聴。

・DDT、BASARA、東京女子、ガンプロの4ブランド、全14試合、80人を超える選手たちが試合している。

・アイアンマンヘビー級選手権では平田一喜選手が畳みかけるような入場順に翻弄されていた。好感を持った。

・歴代王者の一覧がなぜか英語版Wikiにしかない。

・そういう大会だからそういうものなんだろうけど、とにかく一試合あたりの参加選手が多い。

・3WAYの6人タッグと4WAYタッグは人数多いのに知っている選手が少なくて困る。

・戦いよりワクワクが上回ってしまい、みんなでラダー橋を二つ作るところと、作ってはみたもののリングが狭くなるだけで、そんなに活かせていなかった感じがいかにもライブっぽい。

・知らなかった選手では山下美憂が印象的だった。あのケニー・オメガと打撃でやり合って遜色なく見える。

・他の試合でも当たり前のようにミックスドマッチをやっているけど、たしかに説得力のある見せ方は難しそう。

・あの里歩さんがすっかり大人になっていた。この時点でもまだ22歳。キャリアだと13年。脳が混乱する。

・彼女が小学生だった頃は見ていたけど、海外でチャンピオンになっていたとは。線の細さは相変わらずで、見ていてハラハラする。

・いろんな技があったけど、坂崎ユカのコンプリートショットが強かった。エプロン際のカウンター。速い。

・関根龍一と高梨将弘のタイトルマッチ。不器用と器用の対比のように煽られていたけど、関根選手も結構いろんな技を使ってそんなに不器用には見えなかった。

・高梨選手は前から知っていた数少ない選手。その器用さを、いつも引き立て役として発揮していた印象で、キャリアアップについては彼のほうが不器用だったと思う。だから良かった。

・メインの竹下幸之助対HASASHIMA。たぶんもう何度も試合している二人なんだろうけど、ベテランと若手のシンプルな対立軸でまんまと盛り上がってしまった。

・締めのマイクがほのぼのとした喋り方でとてもよかった。一人称「ボク」なんだ。「握手できる?」

「Ultimate Party 2019 ~DDTグループ大集合!~」(東京・両国国技館 2019.11.3)※4/22時点で無料

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クシシュトフ・キェシロフスキ監督『デカローグ』第6話 ある愛に関する物語

2024-04-16 17:59:57 | DVD・VHS・動画など

 

2024/4/16

望遠鏡で隣の建物の情事を覗き見していた若い男トメクは、覗きの対象の女性マグダと仲良くなるが、性行為がうまくいかなくて自殺未遂する話。

解説文の(彼の視姦は性的なものではなく)「むしろ純粋な愛の対象を見守るまなざしとしてのみ心に残る」と自分の印象が全然一致しなくて困る。

彼女に会いたいがために、郵便局員が為替関連の書面を偽造するのもやりすぎに思える。好きな人をクレーマーに仕立てたのも陰湿すぎる。

1988年のポーランドならOKなんだろうか。

女性がそれに対して寛容すぎるのも変な誤解を招きそうだし、あげく手首を切って自殺未遂なんてただひたすら面倒くさい。

性交渉うまくいかなくて落ち込むのはよく聞く話ではあるし、映画の主人公が全員善人である必要はないけど、それにしても酷い。

ちゃんと調べない雑な局員(上司)も酷かったけど、こちらは日常にありそうな酷さ描写なので好き。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クシシュトフ・キェシロフスキ監督『デカローグ』第5話 ある殺人に関する物語

2024-04-10 00:39:58 | DVD・VHS・動画など

 

2024/4/9

タクシー運転手を殺した若者が死刑になる話。

その若者と、彼の弁護士、被害者の三者の目線で構成されている。

若者が凶行に及ぶ過程がよくわからない。

たぶん、わざとそういう風に見せている。

無軌道な若者がためらいながらも一線を越えるという話は、類型がたくさんありそう。

理不尽だけど、不運なタクシー運転手は、あんまり共感できないような人間性でバランスをとっている。

十戒で言うと、第6の「人を殺してはいけない」らしい。

ただ、殺人NGは一般常識の範囲なので、かえって難しいお題なのかも。

どこまで現実に即しているかわからないけど、死刑の準備や段取りが生々しい。

日常業務としての絞首刑。事前に床が開く仕組みを確認したり、縄の長さを調整したり。

ワイヤー巻き巻きおじさんが激しい。

死刑は国家による殺人であるという指摘は本当に妥当なんだろうか。

トイレのキザ男がかなりかわいそう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クシシュトフ・キェシロフスキ監督『デカローグ』第4話 ある父と娘に関する物語

2024-03-31 00:18:13 | DVD・VHS・動画など

2024/3/29

仲良し父娘の娘が、父の机の引き出しから「死後あけること」と書かれた手紙を見つけてしまい、開封するかどうか迷う話。

DVDの解説によると、十戒の中の「あなたの父母を敬え」という第五戒がテーマらしい。

直接表現しているわけではないので、一致していると言えばしているし、よくわからない。

どちらかというと、親とは何かという話。踏み込んだ表現もあるけど、比較的穏当な話だったと思う。

過去3回もそうだけど、登場人物の顔が強い。

今回も娘の顔が強い。演者はアドリアンナ・ビエェンスカ。名前を覚えられる気がしない。

話はとてもシンプルで、なんなら既視感もあるくらいだけど、娘の表情がコロコロ変わって楽しい。

派手な演出表現はないので、落ち着いて顔の情報量を楽しむことができる。

各話、同じアパート内の話なので、2話の医者が同じエレベーターに乗り合わせてますます顔面が強いシーンになっていた。

あと、娘の部屋の巨大山男風壁紙が謎。一体どういう趣味しているんだろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クシシュトフ・キェシロフスキ監督『デカローグ』第3話 あるクリスマスイヴに関する物語

2024-03-29 00:14:32 | DVD・VHS・動画など

2024/3/26

クリスマスイブの夜、タクシー運転手の男のところに元恋人がやってきて、彼女の現恋人が行方不明になったから一緒に探してほしいと言われる話。…だと思うけど、よくわからない。

本編1時間弱。30分くらい見て話に付いていけず、最初から見直してみたけど、よくわからなかった。

主人公の男は妻がいるのに、元カノの頼みに応じて一晩を一緒に過ごす。

妻には「車が盗まれたから警察に通報しておいて」という言い訳をする。意味がわからない。

妻に内緒にすること、言い訳に盗難被害という嘘をつくこと、実際に警察へ通報させること、どれも飲み込みにくい。

一歩間違えたら逮捕されるし、実際逮捕されそうになっている。

元カノが唐突に怒り出すのもよくわからない。

留置所?放水おじさんや、スケボー駅員さんなど、パンチの効いた登場人物を単発で楽しむ感じになってしまった。

誰かの見た夢の話だと言ってくれたほうが飲み込みやすい。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クシシュトフ・キェシロフスキ監督『デカローグ』第2話 ある選択に関する物語

2024-03-27 00:12:28 | DVD・VHS・動画など

2024/3/26

不義による妊娠をしてしまった女が、生むべきかどうか判断するため、意識不明になってしまった夫の主治医から話を聞き出そうとする話。

姦淫という十戒らしいテーマ。

ただし、十戒に対応しているのは偶像崇拝の禁止らしい。どの部分が対応しているのかはよくわからない。

「私は私だけの神を持っている」というセリフなのかな。

十戒をそのまま組み込むのではなくて、作り手側が、それに対してどのように考えているかを作品にしている感じ。

夫が回復して一緒に暮らせるようになるなら、不義による子供は生めないという考え方って、個人的にはあんまりピンとこない。

自分は父親とは血がつながっていないけど、それで特にネガティブな気持ちになったことはない。

1話に続いて動物がたくさん出てくるけど、あいかわらず見ている人を不安にさせる要素が強い。

特に最後のほう。コップに入った赤い液体から這い出てくる虫。良いようにもとれなくはないけど、どういう意図なんだろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする