みなさん、こんにちは。
さて、今日からは、いよいよ大詰めという段階になってきた、子ども・子育て新システムに関して、5月のワーキンググループ会議の資料から、現在の政府案を紹介していきたいと思います。
まずは、現状の課題のとりまとめです。
第一に、急速な少子化の進行が挙げられます。
この点、独身男女の約9割が結婚意思を持っており、希望子ども数も2人以上という調査結果からしても、結婚・出産・子育ての希望がかなっていない現状が浮き彫りになっています。
第二に、子ども・子育て支援が質・量ともに不足し、子育ての孤立感や負担感が増加しているということがあげられます。
一概に比較できるものではないと思いますが、家族関係社会支出の対GDP比率で、日本の低さが目立っているようです(日本:1.13%、フランス:3.00%、イギリス:3.27%、スウェーデン:3.35%)。
第三に、深刻な待機児童問題、放課後児童クラブの不足によるいわゆる「小1の壁」があげられます。
これらは、特に女性の就労を困難にする要因になっていると考えられ、それはM字カーブ(30歳代で低い女性の労働力率)に表れています。
最後に、子育て支援の制度・財源の縦割り、地域の実情に応じたサービス基盤整備の不十分さがあげられます。
子育て支援を充実させる前提として、こういった制度的な不効率をなくすことは欠かせない要素だと考えられます。
今回の子ども・子育て新システムは、以上のような問題意識のもとに、それらを包括的に解決することを目的に検討されているものだといえます。
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