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保活レポート:ウィズダムナーサリースクール

2012-04-20 | 保活レポート

「保活レポート」第9回は、稲毛・園生の保育園「ウィズダムナーサリースクール」(http://wisdom-n-s.com/)の園長である川口礼子先生にお話を伺った。

ウィズダムナーサリースクールは、長年に渡り幼児の能力開発を主な活動としてきた有限会社ウィズダムが管理設置する保育園である。

川口先生は幼稚園教諭の経験をお持ちだが、従来の均質的な教育方法に疑問を感じ、自社で開発した教材を使い、子どもの考えとペースに任せて、子どもが楽しみながら学べる教育を実践するために保育園を開園された。

保育園で使われるオリジナルの教材は、領域(図形・記号・概念・行動)、所産(単位・分類・関係・体系・転換・見通し)、はたらき(認知・記憶・拡散思考・集中思考・評価)の組み合わせからなる知能因子のそれぞれを刺激することを目的として作られたものである。

これらを使ってまんべんなく刺激を与えることで、脳は活性化されていく。

そして、この教材を使う際の重要なポイントは、結果は問わず、子どもが意欲を持って取り組んでいるというプロセスを大事にするということだ。

例えば色のついた図形を台紙に貼りつけていくという教材、子どもの思うようにやらせると、見当違いの場所に貼りつけていくこともある。

それでも、「同じ色の同じ形のところに貼りつけていくんだよ」といった指示は行わない。

子どもたちは他の子の姿を見ながら自分で気付いて、考えて、貼り方を変えていく。

他の子の貼り方について「おかしいよ」という子が出てくれば、それを肯定も否定もせず、なぜそう思うのかを聞き、お互いに自分の意見を言える環境を作る。

このような配慮は、日常保育の中の言葉かけにおいてもなされている。

例えば、勝手に部屋を出てしまった子どもがいる時、「早く戻りなさい」ではなく、「見つけた、お出かけしていたの?」と声をかける、お昼の時間が近づいてきた時、「ご飯だよ、片付けて」ではなく「そろそろご飯の時間だけどどうする?」と声をかける。

強制的な言葉かけや、否定的な言葉かけをしないことが、自ら考えて自ら行動できる礎を育むわけだ。

また、川口先生は教育の効果が十分に発揮されるためには、家庭環境が安定したものであることも非常に重要だと考えていて、保護者とのコミュニケーションが密なものになるように心がけている。

送り迎えの時だけでなく、個人面談や家庭訪問、保育参観の日の座談会などで会話の機会を設け、親が受け入れやすいタイミングを見計らって、生活リズムの改善などを提案していく。

生活リズムの改善に関していえば、早寝早起きの流れができることで、子どものイライラが解消されて落ち着いて過ごせるようになるし、夫婦でゆっくり会話ができる時間も増え、家族の幸せにつながる、そういったことが、川口先生の願いだそうだ。

ここまで紹介してきたような取り組みの成果は、例えば知能指数80だった子どもが150とか200に伸びるといった形であらわれてくるという事実はある。

しかし、決して、高学歴のエリートを育てることが目的ではなく、子どもたちが30代、40代になったときに、どれだけ社会に貢献できる=人のためになって人を幸せにできる人間になれるか、そして70歳、80歳になったときに、幸せな人生だったと思うことができるかを大事にしている。

子どもが本当に楽しそうに笑う姿を見ることが喜びだという川口先生、この子どもたちがいくつになっても心からの笑顔で笑えるように、そんな思いを込めて子どもたちの能力を育んでくれる先生だと思う。

 

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