「保活レポート」第8回は、検見川浜の保育園「ちびっこランド検見川浜園」(http://www.kemigawahamaen.com/)の園長である松尾賢一郎先生にお話を伺った。
まず、ちびっこランド検見川浜園の保育の一番目の柱は、子どもたちがしっかりとした生活習慣を身に付けられるようにするということだ。
松尾先生は三つ子の魂百までという言葉のとおり、3歳までにどんなことが教えられるかということを重視されている。
自分でボタンをとめられる、トイレに行ける、おむつを替えられる、歯磨きができる、そして、悪いことは悪いと理解できるといった、生活する上での基本的なことを学ばせる。
小さい子にはまだできないと思ってしまいがちだが、子どもができることまで奪ってしまわないように、個々の子どもたちの成長に応じたきめの細かい保育を心がけられている。
次に、2番目の柱は、遊びを通じて脳を刺激することで、子どもたちの能力を開花させるということである。
この点では、体育の教員の経験を持つ松尾先生の知識を活かして、脳を活性化させるような手や足の動きを多く取り入れている。
例えば、積み木や粘土など、物を作るということによって、手先の器用さや、創造性を育み、サッカーをしたり、バランスを取りながら平均台を歩いたりといった運動をすることで、脳の活性化を図っている。
ここでポイントになるのは、子どもがちょっと難しいかなと思うようなことに挑戦させることだ。
子どもは簡単にできてしまうことにはあまり意欲を示さないので、子どもの好奇心を刺激するように、他の子どもとの競争といった要素も取り入れながら、自発的に取り組めるように導いてあげることが大事だということだ。
また、いわゆる「お勉強」といったことも行っているが、ここでも子どもたちの意欲が湧くような工夫がなされている。
例えば、物の名前を覚えるといった場合でも、カードを見せて名前を言うというだけでなく、「あ」が付くものは?と聞いて、次々と答えを出させる。
こうすることで、子どもたちの自由な発想を育むことができるし、そこで出てきた思いもよらない回答から、教育の幅が広がるという効果が生まれることもあるそうだ。
それから、ちびっこランド検見川浜園のもう一つの特徴として、行事や園外活動が充実していて様々な経験が得られるという点が挙げられる。
散歩として海浜幕張の海や公園まで行ってみたり、遠足で千葉市動物公園まで出掛けたり、ハロウィンで地域の人と交流したり、交通安全指導として横断歩道の渡り方や自転車の乗り方を学んだり、園の広いベランダで、野菜の収穫やプール遊びを楽しんだりといった具合だ。
今後、松尾先生はこういった活動を保育園という枠に捉われずに広げていければと考えていらっしゃるそうだ。
例えば、週末に高尾山に登るとか、バーベキューをするとか、野球チームを作るとか。
そこには、園児やその親だけでなく、地域の小学生や大人たちにも参加してもらう。
地域のコミュニティの拠点として愛される保育園、単に子どもたちを預かるということだけではない、保育園の可能性の大きさを感じるお話を聞かせていただくことができた。
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