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Eko's スクール日記

米国ロースクールJD課程に在籍中です。こちらは旧ブログなので更新はありません。

今年の映画

2006-12-25 21:17:53 |  Movie
今年劇場で見た映画です。A,B,CとF(Fail)で評価。

ギミーヘブン F ひどかった。とにかく。
North Country(スタンドアップ) B 泣いたけどこうなると印象薄い
Innocent Voices(イノセント・ボイス) A+ 辛かった
RIZE A+ 衝撃だった
Hotel Rwanda(ホテル・ルワンダ) A++ すべての人は見るべきである。
Brokeback Mountain(ブロークバック・マウンテン) B 自然が良かった
Crash(クラッシュ) A+ よく出来ていた
Ginga(ジンガ) A+ 夢が輝いていてそして哀しかった
Inside Man(インサイドマン) B+ 楽しめた。ジョディもデンゼルもかっこよかった
United 93(ユナイテッド93) A 辛かった
Flags From Our Fathers(父親たちの星条旗) A 監督も役者もよかった
The Devil Wears Prada(プラダを着た悪魔) A 楽しめた

あともう一つくらい見たいな。

My best film(s) of the yearは、難しいけどホテル・ルワンダとRIZEかな。
Worstはもちろんギミー・ヘブン。意味不明。安藤よ、なにゆえチミはこの映画に出てしまったのかね。君が出てさえいなければ、私としても人生の貴重な2時間を無駄にすることはなかっただろうに。

あと、最近テレビでやってたのを見て結構満足したのが、「君に読む物語」と「小説家を見つけたら」。

「君に読む・・」は、もういかにもなので、劇場やレンタルはちょっと気恥ずかしく、テレビで見られてちょうどよかったのですが、存分に浸って泣ける映画でした。Love and mariage made in heaven。昔「私がオバさんになっても」という歌があったけど、これは「私が認知症になっても」ですね。もちろん、現在の愛の深さもだけど、若い日々のpassionateさも素敵。

「小説家を・・」は、なぜ劇場で見ていなかったのか我ながら不思議なくらい、ズバリ私好みの映画。多分、ちょうどアメリカに行っている前後でアンテナが弱かったのだろう。
ショーン・コネリーの偏屈な小説家も素敵だし、主役を演じた素人の男の子もとてもいい。ラッパーのバスタ・ライムが主人公の兄貴役で、マット・デイモンが最後弁護士役で、ちょこちょこ出てたりするのも楽しい。ストーリーも良かったし、「サウス・ブロンクスの黒人のバスケ選手が頭がいいわけがない。」という偏見に直面する男の子の悩みというかあきらめというか、それもそれなりに描かれていて良かったです。

ミランダ?アンディ? The Devil Wears Prada

2006-12-07 19:30:45 |  Movie
映画「プラダを着た悪魔」を見ました。とても楽しめました。

ご存知のように、アン・ハサウェイ演じるアンディが、大御所メリル・ストリープ演じるミランダのアシスタントになり苦労する、というストーリー。ミランダはVOGUEを髣髴とさせるRUNWAYという雑誌の編集長です。アンディは、オハイオ出身のもっさりしたジャーナリスト志望。名門ノースウェスタン大で学内新聞の編集長を務めました。スタンフォード大ロースクールに受かったけど「ジャーナリストになりたいから。」と蹴って、今後につながるということで本来まったく興味のないファッション誌の世界に飛び込みます。
(このあたり、「行く気がないなら最初からアプライするな!あなたの影で泣いた出願者がいるはずだ。」とニヒルに思ってしまった受験生な私。)
最初バカにしていたファッションの世界にコミットする、と根性をキメてから、みるみるうちに洗練されていくところが素敵。ファッション、ヘアメイクなど、見ていて純粋にワクワクします。ミランダの要求の一歩先を常に行く仕事振りもかっこいい。でも、一番素敵なのは最終的な決断かもしれません。
あと、ミランダの側近である男性編集者ナイジェルが、「ロードアイランドの6人兄弟で育ち、サッカーに行くといって裁縫クラブに行き、ブランケットをかぶってこっそりRunwayを読んでいた。」と述懐するシーンがあるのですが、「こんなところにロードアイランドがカメオ出演!」と嬉しくなりました。(「ロングアイランド」ではないですよ、"Rhode Island"ですよー!ロングアイランドではこのセリフ、イマイチピンと来ない。ロードアイランドだからこそだと思う。ちなみに字幕はちゃんとしていた。)


アン・ハサウェイは、「ブロークバック・マウンテン」でジェイク・ギレンホールの妻役を演じたときは、かわいいけどちょっと濃すぎるな(顔が)と思ったのですが、今回はパッツン前髪でハイファッションを着こなして、魅力全開です。
意地悪だけどエレガントでちょっとコミカル、一面寂しいミランダも、メリル・ストリープですから安心して見られます。"That's all."という決め台詞の冷たさがいい味出してる。

そして嬉しかったのが、思いがけずサイモン・ベイカーSimon Bakerを見られたこと。
アンディにアプローチしてくる有名ライター(役名忘れた。金髪。)の役なのですが、見た瞬間「えっ!?」と嬉しい驚きでした。
この人、エミー賞受賞のテレビドラマ"The Guardian"(「堕ちた弁護士 ニック・フォーリン」のタイトルで日本でもFOXで放映されていた。)で主演していて、すごく好きだったんです。
個人的な好みとして、俳優とかでも白人の男性は造形としてきれいと思うことはあってもなぜかセックスアピ-ルを感じることがあまりないのですが、この人は例外。私的にセクシーと感じる数少ない白人男性の一人です(もう一人は、Pulp Fictionでカムバックした後のジョン・トラボルタ。ダメ?)。別に顔がめちゃめちゃハンサムというわけでもないし、すごいナイスボディでもないんだけど、まとっている雰囲気にとても吸引力があると思う。


オーストラリア人です。

ところで、とある雑誌にこの映画の特集があって、その中に「あなたはミランダ?アンディ?」とかいって仕事とプライベートのどちらを重視するかのチャート式診断があったのですが、やってみたところ意外にも(?)「仕事重視度0% プライベート重視度100%」と出ました。おかしいなと思って何回やってみても同じ結果。「心のつながりを大事にしたいタイプ。(中略)人生の岐路で仕事か恋人かを選ぶ選択を迫られたら、迷わず恋人を選びましょう。」だって。そうなのか。

思ったよりよかった Flags of Our Fathers

2006-11-30 19:25:24 |  Movie
ちょっと前ですが、「父親たちの星条旗」観ました。

日本人としては、まず冒頭の、米軍の圧倒的な装備による攻撃にさらされる硫黄島の映像に、胸が痛くなります。
あのあまりに有名な星条旗を掲げる兵士たちの写真に隠された真実。
そして、あの写真を見ると、まるで最終的な勝利のシーンのように思えますが、実際には戦闘が始まったばかりの頃に撮られ、その後30日以上激闘が続いたのです。
あのなかに写っている6人のうち、生き残ったのは3人だけ。その3人は、戦争国債を売るための宣伝に使われる。
特に、その中の一人、ネイティブ・アメリカンのアイラの苦悩が哀しいです。
ただ、戦闘シーンはかなりgraphicです。。

監督(クリント・イーストウッド)もいいけど、俳優もいい。
主役のライアン・フィリップ(リース・ウィザースプーンのだんなだったけど最近離婚申し立て。「ゴスフォード・パーク」の若い召使役、「クラッシュ」の若い警官役で光っていて、知名度はリースより下だけど出演作の選び方は上だと思う。)もアイラ役のアダム・ピーチもいいですが、私的に特に好きなのが、マイク・ストランク軍曹役のバリー・ペッパーです。
「プライベート・ライアン」でカリスマ的な狙撃兵を演じて強い印象を残しましたが、今回も部下の兵士たちに慕われる軍曹を説得力ある演技で好演しています。
この人以上に戦場の似合う俳優さんは、今いないですねはっきり言って。

映画の元になったノンフィクションも、読んでみようと思っ・・

・・たけど、結局、"Reading Lolita in Tehran"という本を買いました。
革命後のイランで、密かに西洋文学(ナボコフのロリータ含む。)を読む女性たちのグループについてのノンフィクションです。今読んでいる"What Should I Do with My Life?"を読み終わったら読もうと思います。

ところで、この映画と対をなして、日本側版「硫黄島からの手紙」というのも近々公開されますね。
でもイマイチ不安。題材が題材だけに、上質の映画に仕上げるのは難しい感じがする。渡辺謙以外私的にこれという俳優も出ていないしなあ。。

Heart wrenching... United 93

2006-10-08 18:30:11 |  Movie
社会復帰第一弾に私がチョイスした映画は、やはりこれ。遅ればせながら行ってまいりました、「ユナイテッド93」。

ちなみに、今週末から「ワールドトレードセンター」も公開されてるけど、私どうもニコラス・ケイジの顔がダメで。。アメリカで、とある若い女性がヤツの顔をなんとパソコンの壁紙に設定して、さらには"Oh, he's sooo beautiful!"などと言っているのを聞いて、「ウーム、この顔をビューティフルっていうのはわが日本国土内には存在しない価値観だな。。」と思ったものです。ファンの方いたらゴメンナサイ。いないよね。

そして映画は・・。辛かったです。
朝、ハイジャック犯たちがホテルでアラーに祈りをささげているところから始まり、最後の瞬間まで淡々と、その日がつづられていきます。
ニューアークもボストン・ローガンも、個人的にも何度か使った空港だから余計、リアルに迫ってくるものがありました。
ゲートの前で搭乗を待つ、いつものありふれたなんていうことない隙間の時間。なんてことない電話をかけたり、新聞を読んだり。自分がその中に紛れていても不思議でない、本当になんでもない時間。
それが、地上での最後の時間になるとは誰も思ってもいない。

ハイジャックされた機内では、乗客が必死で愛する人たちに最後の電話をかけています。
「愛している。さようなら。」と。これまで何度も繰り返したgood byeとは根本的に意味の異なる、本当の、最後の、good bye。
飛行機を奪い返そうと決意する乗客たち。
そして、世界中が知っているエンディング。
有名な俳優などは全然出てこなくて、すごくフツーっぽいキャスティングで、クレジットで見ると軍や航空関係者は実際に本人が演じているのも多いようでした。それが余計、リアルさを増しているように思いました。

ちょうど、今週までの4週間、ナショナル・ジオグラフィック・チャンネルで、「インサイド 9.11」という4回シリーズのドキュメンタリーが放映されているのですが、それと比べても、実際に起こったことを不必要にドラマタイズすることなく、忠実に映画化したものであるように感じました。

どうしても、「自分だったらどうするだろう。」と考えてしまいます。
もしもハイジャックされた飛行機に乗り合わせてしまったら。助かる見込みはほとんどないと悟ったら。
私もやっぱり、何とか飛行機を奪い返そうとするだろうと思います。
そして、やっぱり家族に電話をしようとするでしょう。
「あなたの娘に生まれてよかった。私は幸せだったから悲しまないで。」と。
では2本目は?もし大事な家族に別れを告げて、そしてもう1本だけ電話をかける時間が残されていたら?
あなたに会えてよかった、と、ありがとうと、伝えたい相手。
この世で最後に、もう一度だけ声を聞きたい相手。・・・

あれから5年。自分としても何となく、一区切りつけたい気持ちがあるのかもしれません。

Vivien Leigh

2006-09-10 23:45:05 |  Movie
往年の大女優、ヴィヴィアン・リーが、英国内のとある調査で「史上最も美しい英国人女性」に選ばれたそうです(ちなみに2位はエリザベス・テイラー、3位はキャサリン・ゼタ・ジョーンズ。2位はともかく、3位は、そうかな?ぐっと品格が落ちる気がするけど。)。

嬉しい。ヴィヴィアン・リー、大好きなんです。全女優の中でも一番ってくらい好き。伝記も2冊くらい読んだし写真集も持っています。
映画では、やっぱり「風と共に去りぬ」ですよね~。何度見ても美しい。でも、実は一番美しいのは「哀愁」の頃だともいいます。確かに。まさに目の覚めるような美しさ。ストーリーも、ある意味ベタなメロドラマだけど、あまりにも純粋なメロドラマすぎて、何回見てもやっぱり泣いてしまう。悪人が一人も出てこないしな~。
2度もオスカーを受賞して、偉大な俳優と結婚して幸せになったのに、その後躁うつ病をわずらい最後は結核で誰にも看取られずひっそり亡くなった、というドラマチックかつ「美人薄命」を地で行く人生も大きな魅力。

またヴィヴィアンの映画を観たくなりました。

夢をあきらめない GiNGA

2006-06-01 16:14:00 |  Movie
今年は質のいいドキュメンタリー映画が多いのでしょうか。
もうひとつ、とてもいい映画にめぐり会いました。サッカー王国・ブラジルで、サッカーの夢を追う少年、少女、若者10人についてのドキュメンタリー、「GiNGA」(ジンガ)です。
10人の中には、ブラジル代表&レアル・マドリードのロビーニョと、フットサルの帝王・ファルカン(私はどっちもこの映画を見るまで知らなかった。)も含まれています。

10人のバックグラウンド、現状、そして未来は色々。多くがスラム出身などの貧しい子どもたちですが、中流階級で私立高校に通う白人の男の子も出てきます。
地域的にも、サンパウロ、リオデジャネイロをはじめ、アマゾンの奥地で手作りの練習をする子も登場し、大国の裾野の広さを目の当たりにします。

10人の中で、特に私が気になったのが、一番貧しいと思われるパウロという少年でした。
祖父も父もプロのサッカー選手だったけど、今は貧しく、パウロも駐車場の見張りをして小銭を稼ぐ毎日。夕食を食べたければ昼食は抜き、昼食を食べれば夕食はないという生活です。
プロチームへの入団テストを受け続け、そして落ち続けています。体が小さいって。そんなパウロがいつか絶対にプロになれると信じて神に祈る家族たち。また落ちたテストの帰り、バスの中で涙をぬぐうパウロ。
すでに18歳になってしまった彼は、いつか現実との折り合いをつけなければならないのでしょう。夢をあきらめずにがんばってほしいと、言うのは簡単だけれど、でも現実の厳しさは変わらない。
どんな結果が出たとしても、パウロがいつか納得して、前に進んでいくことを祈らずにはいられませんでした。

ブラジル。一度行って、大好きになりました。プロフィールの写真も、実はリオデジャネイロのコパカバナ・ビーチの夜景なんです。
マラカナン競技場にも行ってみました。試合はやってなかったから中には入らなかったけど。



マラカナンの正式名称、「ESTADIO MARIO FILHO」と書いてあります。

サッカーでも音楽的なリズムが大事とのことで、ロビーニョも昔監督からサンバを踊るよう言われたそうです。



サンバ。まさに超絶技巧でした。でもブラジル人の友だちによると、実はファーベラ(スラム街)出身でないと、ブラジル人でもあのリズムを身につけるのは難しいのだそうです。
カーニバル前だったので、出場するサンバ・スクールが費用を捻出するために開くダンスパーティにも行ってきました。



すごかったです。帰りとか怖かったです。タクシーに迎えに来るよう頼んでいたからよかったけど。

リオ。美しい街。危険だけど、下道でも制限速度90キロだけど、魅力にあふれる街でした。
ブラジルにまた行きたくなりました。




あなたは誰に共感? Crash

2006-03-25 00:30:52 |  Movie
アカデミー賞の作品賞他3部門を見事受賞した映画「クラッシュ」。ようやく見てきました。

何というか,秀作というか,よくできた映画だなと思いました。
ストーリーやキャラクターの絡み方も秀逸だし,それぞれのキャラクターがそれぞれにまたリアル。役者もいいのを揃えている(ラッパーのLudacrisも生き生きしてます!)。
これが作品賞を取ったとは,ある意味驚きです。アメリカも変わってきたな,ちょっとは,という感じ。

多分,日本人が一番感情移入しやすいのは,ライアン・フィリップ演じる白人の若い警官ではないでしょうか。私もやっぱりこの人に一番注目して見ていました。
「この子,いつまでもつかな~。」と思っていたら,案の定・・。でもそれはこの人がevilだとか偽善者だとかいうわけではなくて,自分のよく知らないものに対する得体の知れない恐怖,理性だけでは制御しきれない恐怖の引き起こす行動なのだと思います。
そして,それは私自身を含む誰にでも起こりうること。
この映画,アメリカの人種差別の現状を知るにも,いい教材?だと思います。これが現実ですから。

アメリカでは,2月はBlack History Monthといって,黒人の歴史などを学び直すという趣旨で,色々なイベントが催されます。
私も,あるパネル・ディスカッションを聞きに行ったことがあります。
パネラーには,州で当時唯一の黒人裁判官(←Supreme Court, Superior Court, Family Court, District Court全てを通じてほんとに唯一。アジア系は私の知る限りいなかったし,ヒスパニックも多分ほぼゼロか,いても1,2人。)や,白人なのにハワード大学ロースクール(DCにある学校で,生徒はほとんど黒人)を出た弁護士などでした。
その時の,フロアからの発言が印象的でした。
きちんとスーツを着たハンサムな黒人男性でしたが,「私は今日スーツを着ているけど,これがスウェットパンツにパーカを着て道を歩いたら,自動車の10台中8台か9台はドアをロックする。これが2002年のアメリカの現実なんだ。」

・・ところで,この映画,すごくいい役者(私的に)が揃っているのですが,上に挙げたライアン・フィリップは「ゴスフォード・パーク」(←これも秀作)でアメリカ人の使用人役をやってかなり光っていましたね。また,「ALI」にモハメド・アリの妻役で出ていた,マーヴィン・ゲイの娘ノナ・ゲイの美しさも健在でした。中流階級のTVディレクター役のテレンス・ハワードは,私はAshantiのFoolishのミュージック・ビデオでひどい恋人役を演じてるのを見たのが最初だったと思います。この人も今旬ですよね。もちろん,ドン・チードル,サンドラ・ブロック,マット・ディロンの素晴らしさも言うまでもありません。

じっくり楽しめる,そしてうーむと考えさせられる,映画でした。

しみじみいいです Brokeback Mountain

2006-03-21 11:50:29 |  Movie
「ブロークバック・マウンテン」見てきました。
かなり,泣けました。
ヒース・レジャーの歯の間から言葉を押し出すようにしゃべる木訥としたキャラと,ジェイク・ギレンホールのつぶら瞳のかわいいキャラがいいマッチングで,ブロークバック山で生まれた20年にわたる男同士の友情と恋愛について描かれています。
ワイオミングの雄大な自然の美しい映像も見所です。
ストーリーをよく知らないまま見たので,ちょっと意外な展開,そしてラストはかなり泣けました。
以前はやったイギリスの美ゲイ映画(アナザーカントリーとかモーリスとか。あの頃はみんな美しかったけど,今じゃルパート・エベレットはただの太ったおじさんだし,ヒュー・グラントも顔の描線が全部下向きになってきたしなあ。。白人の旬は短い。)を思い出しましたが,これはぐっと男っぽくアメリカ西部っぽい味付けです。

ただ,以前に比べて男同士ラブシーンへの自分の耐性が低くなったかも。「・・うーむ・・。」とうなってしまう感じ。ゲイじゃない男の人にもちょいキツいかも。

・・映画を観ていて結構懐かしかったのが,英語。あの辺の訛です。
アメリカにいたとき,ニューヨークで2ヶ月過ごした後,アイダホの友達の家に遊びに行きました。
地図で見ると分かりますが,あの辺近い(アメリカ的には)んですよね,ワイオミングと。連れて行ってもらったイエローストーンも大部分ワイオミングに位置してました。
で,自分としてはある程度英語もできるようになったかなとちょっと自信もついてきた頃だったのですが,あの辺りに降り立った途端,「ナニ言ってるかさっぱり分からん!!」状態に陥りました。
何というか,もぐもぐしていて音が全部柔らかく流れていく感じで,「英語ができるようになったというのは私の幻想だったのか・・。」とがっくりしたのを覚えています。
北東部に戻ったら元通り分かるようになったのでほっとしましたが。

Another Powerful Movie: Hotel Rwanda

2006-03-09 00:35:35 |  Movie
念願の「ホテル・ルワンダ」,ようやく見ることができました。
東京でもちょっと上映館が増えてロングラン中,今日も水曜日ということもあって,ほぼ満員でした。

すごい映画でした。
悲しくて,美しくて,恐ろしくて,目が離せない。

大虐殺について「どうして?」と問いかけたくなってしまうけれど,簡単に出る答えではない。
この前書いた大津司郎さんの講演の中でも,「理由はたずねるな。Political pathology(政治的病理)だ。」との言葉がありました。
そして,ダルフールなどで,虐殺genocideは今も続いている。
国際社会の無関心も続いている。
その中で,劇中国連軍の大佐やジャーナリストたちが感じる無力感も続いているのでしょう。
自分に何ができるのか。最近考えさせられることが続いています。

ドン・チードルの演技も素晴らしかった。
「青いドレスの女」や「ブギー・ナイツ」でもかなり印象的だったのですが,今回はほんとにblow outでした。

・・私は好きな映画の話をするのは好きですが,何につけても自分自身押しつけられるのが嫌いなので,基本的には人には勧めません。でもこの映画については,もし少しでも関心のある方は一見をお勧めします。

Powerful, Speechless... RIZE

2006-03-01 22:45:10 |  Movie
今日は映画「RIZE」を観ました。
何というか・・。言葉で表現するのは難しい。Totally overwhelmedでした。
日本に住んでいては想像もできない,じつに厳しい環境のLAサウスセントラルで生まれ育つ子どもたちが,krumpingというダンスに自分の全て,瞬間の全てを打ち込むさまを描いたドキュメンタリーです。
彼らの人生のハードさ(逆境なんてもんじゃない。),深く強い怒り。そして生きる喜び。そういったものが踊る彼らの全身からほとばしり出てきます。
そのダンス,「早回しではありません。」という注意書きが最初に出てきますが,とにかくamazing, incredibleなダンスです。これはもう見ないとイメージも湧かないでしょう。
最初から最後まで,圧倒され通し,感動し通し,ハンカチ手放せない通しでした。
あと,映像のかっこよさ,色彩の美しさも特筆すべきものです。

ダンサーの一人の言葉。

If you've got talent, don't be afraid of expressing it.
(才能があるんだったら,それを表現するのを怖がるな。)

そうだよね。せっかく生まれてきたんだものね。