海外旅行をするときは、基本的に一人でホテルの予約もせず行き当たりばったりの旅をするのが好きです。行き先はヨーロッパが多いですが。
何年か前、2回目のイギリス旅行に行きました。
10年以上前、大学4年のときに最初の海外旅行先として選んだのがイギリスでしたが、この時特にスコットランドが気に入り、2回目はスコットランド中心にまわることにしました。
着いて2,3日後、とあるお祭りに、エディンバラからの現地バスツアー(日帰り)に入って出かけました。
スコットランド各地から人が集まって行われる伝統的なお祭りで、それぞれ自分のclanのタータンチェックのキルトを着用した男の人たちがバグパイプのパレードをやったり、綱引きやハンマー投げや丸太投げの競技に興じる行事です。毎年エリザベス女王など王室の人たちもはるばるやってきて観戦します。
場所は、バスで何時間も荒涼とした風景の中を走ってたどり着く山奥です。
バスの中で、ある若い日本人の女の人と知り合いました。何でもこちらの語学学校で学んでいるのだそうです。
会場について、一緒に何か食べたりぶらぶらお祭りを見たりしていたのですが、そのうち集合時間まで単独行動することになりました。
8月とは思えないすごい寒さの中、スカート姿のたくましいひげ面のおじさんが雄叫びとともに巨大な丸太を投げる様子などに感心していると結構あっという間に時間が過ぎました。
急いでバスに戻ったのですが、ちょっと遅れてしまいました。
そしたら・・・。
バスがいない。
まさかと思って周囲を探したけどやっぱりいない。無情にも置いていかれてしまったのです。
そんなに大幅に遅れたわけじゃないし普通点呼するだろうと思っていたのが甘かった。というか、外国でこんなに時間に正確な目に遭うと思わなかった。
そして反射的に心に浮かんだのが、「あの日本人の女の人、ドライバーに言ってくれなかったんだ・・・」
置いていかれたとしても、都会とか普通の交通機関が通っているようなところならどうとでもなるけど、ここはスコットランドの荒野の真ん中。ヒースしか生えていないところで、みんな各地からそれぞれバスを仕立ててやってくるのです。ホテルは1軒あるみたいだけどどうせ一杯だし、泊れたとしても帰る手段がないのには変わらない。
必死で手当たりしだい周囲のバスに「エディンバラに行くか」とたずねて回ったけど、みんなスコットランドのさらに奥地に帰っていく車ばかり。しかも酔っ払いでいっぱい。
泣きそうになりながらその1軒あるホテルのフロントに助けを求めたら、警察を呼んでくれて、警官が一緒にバスを探してくれました。
そしたら、ちょっと離れたバス停から、途中まで行く長距離路線バスに乗れ、さらにエディンバラ行きのバスに乗り換えられることが分かりました。
助かった!!!こんな寂しいところでこごえるのは嫌だ。
バスでは、またしても偶然若い日本人の男の人と一緒になりました。
バーテンダーで、シングルモルトのことを勉強するためにスコットランドの蒸留所を一人で回っているとのことでした。
私もお酒の中で唯一好きなのがシングルモルトなので、色々話を聞けて思いのほか楽しい時間を過ごせました。
途中の乗り換えのバス停でその人と別れ、エディンバラに着いたのは夜。なぜか花火が上がっていました。
・・翌日、次のどこかに移動するためにBed & Breakfastをチェックアウトして鉄道駅に向かうバスに乗ったのですが、信号で停まったときに何気なく歩道を見ると奇遇にも、昨日(多分)私を見捨てたあの女の人がすぐ横を歩いていました。
向こうも何か感じたのか、ふとこちらを見て目が合いました。私に気づいたようでしたが、お互い何も言わず何事もなかったようにそのままそれぞれの行き先に向かったのでした。
何年か前、2回目のイギリス旅行に行きました。
10年以上前、大学4年のときに最初の海外旅行先として選んだのがイギリスでしたが、この時特にスコットランドが気に入り、2回目はスコットランド中心にまわることにしました。
着いて2,3日後、とあるお祭りに、エディンバラからの現地バスツアー(日帰り)に入って出かけました。
スコットランド各地から人が集まって行われる伝統的なお祭りで、それぞれ自分のclanのタータンチェックのキルトを着用した男の人たちがバグパイプのパレードをやったり、綱引きやハンマー投げや丸太投げの競技に興じる行事です。毎年エリザベス女王など王室の人たちもはるばるやってきて観戦します。
場所は、バスで何時間も荒涼とした風景の中を走ってたどり着く山奥です。
バスの中で、ある若い日本人の女の人と知り合いました。何でもこちらの語学学校で学んでいるのだそうです。
会場について、一緒に何か食べたりぶらぶらお祭りを見たりしていたのですが、そのうち集合時間まで単独行動することになりました。
8月とは思えないすごい寒さの中、スカート姿のたくましいひげ面のおじさんが雄叫びとともに巨大な丸太を投げる様子などに感心していると結構あっという間に時間が過ぎました。
急いでバスに戻ったのですが、ちょっと遅れてしまいました。
そしたら・・・。
バスがいない。
まさかと思って周囲を探したけどやっぱりいない。無情にも置いていかれてしまったのです。
そんなに大幅に遅れたわけじゃないし普通点呼するだろうと思っていたのが甘かった。というか、外国でこんなに時間に正確な目に遭うと思わなかった。
そして反射的に心に浮かんだのが、「あの日本人の女の人、ドライバーに言ってくれなかったんだ・・・」
置いていかれたとしても、都会とか普通の交通機関が通っているようなところならどうとでもなるけど、ここはスコットランドの荒野の真ん中。ヒースしか生えていないところで、みんな各地からそれぞれバスを仕立ててやってくるのです。ホテルは1軒あるみたいだけどどうせ一杯だし、泊れたとしても帰る手段がないのには変わらない。
必死で手当たりしだい周囲のバスに「エディンバラに行くか」とたずねて回ったけど、みんなスコットランドのさらに奥地に帰っていく車ばかり。しかも酔っ払いでいっぱい。
泣きそうになりながらその1軒あるホテルのフロントに助けを求めたら、警察を呼んでくれて、警官が一緒にバスを探してくれました。
そしたら、ちょっと離れたバス停から、途中まで行く長距離路線バスに乗れ、さらにエディンバラ行きのバスに乗り換えられることが分かりました。
助かった!!!こんな寂しいところでこごえるのは嫌だ。
バスでは、またしても偶然若い日本人の男の人と一緒になりました。
バーテンダーで、シングルモルトのことを勉強するためにスコットランドの蒸留所を一人で回っているとのことでした。
私もお酒の中で唯一好きなのがシングルモルトなので、色々話を聞けて思いのほか楽しい時間を過ごせました。
途中の乗り換えのバス停でその人と別れ、エディンバラに着いたのは夜。なぜか花火が上がっていました。
・・翌日、次のどこかに移動するためにBed & Breakfastをチェックアウトして鉄道駅に向かうバスに乗ったのですが、信号で停まったときに何気なく歩道を見ると奇遇にも、昨日(多分)私を見捨てたあの女の人がすぐ横を歩いていました。
向こうも何か感じたのか、ふとこちらを見て目が合いました。私に気づいたようでしたが、お互い何も言わず何事もなかったようにそのままそれぞれの行き先に向かったのでした。