goo blog サービス終了のお知らせ 

Eko's スクール日記

米国ロースクールJD課程に在籍中です。こちらは旧ブログなので更新はありません。

九州の顔

2006-11-03 19:21:03 |  ふるさと系
うららかな秋の三連休というのに、ひたすらアプリケーションの準備をし(てNBAを見たりし)てるのはちょっと残念ではありますが、しかし何としても今週末にこれをやりとげて残りの月日を心安らかに過ごしたいので、ここは踏ん張り時です。

さてさて、約1名に好評だったのに気をよくして、九州ネタつづき。

ちょっと前に、妻夫木主演の「69」って映画(村上龍の同名小説の映画化)がありましたが、これは村上龍の出身地である佐世保が舞台でありました。
妻夫木はどうでもいいのですが、私は安藤政信の顔が、世界にざっと60億個くらいある顔の中で1番めか2番めくらいに好きなので、当然これも見に行きました。

妻夫木や安藤の顔は、九州的に十分ありうる顔なので特に違和感はなかったのですが、妻夫木があこがれる学校のアイドル女子に関しては、「なんか、違う。。」と、始終落ち着かなさを感じていました。

確かにかわいい。かわいいんだけど、つらつら観ずるに、これは九州の顔じゃない。というか、九州の高校でアイドルになる顔じゃない。
私が見たところ、あれは北陸・東北系(←一緒にするなと怒る人いそう。)の顔ですね。顔立ちがちょっとぼんやりしているというか。まああの女優さんの出身がどこかは知らないけど。あと別にあの映画を観る一般大衆にとっては、かわいければそんなことどうでもいいと思うけど。
九州は、はっきり、すっきりしたきれいな顔が多いです。私自身は比較的和顔だった母に似たので薄い顔ですが、そういう顔環境で育ったので、はっきりしていない顔はどうもピンときません。
ちなみに、九州人はみんな色黒だと思っている人がいるかもしれませんが、そんなことはありません!!私の知ってる中で一番色白の人たち(白人除く)はみんな九州だし。
これは、「九州には雪が降らない。」っていうのとおんなじくらい世間に流布している偏見だな。降りますから。

ちなみに、安藤は出演映画のセレクションもなかなか面白くて好きなのですが、私的に一番いいのは、やっぱデビュー作の「Kid's Return」(北野武監督)ですね。
次は「アドレナイン・ドライブ」。その次は「スペース・トラベラーズ」。

でも、今年見た「ギミー・ヘヴン」っていうのはヒドかった。
脚本家だか監督だかが、「共感覚」っていう言葉の目新しさに飛びついて、それだけで無理無理に押し切って作ったって感じの映画だった。
ほんと、安藤の顔以外見るべきものが何もなかったな。安藤の服すらチンピラみたいな変なの着せられてて泣けた。映画がひどかったせいで、ヒロイン役の宮崎あおいちゃんまで一瞬嫌いになりかけてしまいました。あんなにかわゆいのに!!!

いつわり

2006-11-02 23:51:24 |  ふるさと系
今日も3つapps送付~。
粗相があっては、とギロギロ見直したりするので結構目が疲れるし時間がかかる。今日の3つのうち一つはかなり本命校だったので、ほんとは昨日appを仕上げたけど慎重を期して一晩寝かせて見直し。さらに2,3回見直して、「よし。」と送付しました。

ということで、疲れたので今日は別のはなし。

このブログを見てくれている方(昨日、今日のおそらく検索エンジンが原因と思われる爆発的アクセスを除く。)は、私が九州出身でかつそれをproudに思っていることをご理解いただいているかと思います。
しかし、世間ではそういう人ばかりではないようで。

私は、その人が字面では標準語の言葉遣いをしていても、微妙なアクセントや発声の仕方で何となく九州出身ということが分かることがあります。けっこう長く東京に住んでいる年配の方でも分かったりする。
ある時、携帯電話屋で応対してくれた若い男の人もまさしくそういうしゃべり方でした。

「九州の方ですか。」と、ビシリと指摘したところ、
「どどどどどどどど、どうして分かるんですか?!?!」
ものすごく狼狽し、おびえきった目でこちらを見ている。そんなにうろたえられると、なんだか複雑な気持ち。

「いえあの、私も九州なので、しゃべり方で。」
「なまってるとは言われるけど、九州と当てられたのは初めてです。。」と、肩を落としてしょんぼりしている。
「九州の、どこですか。」
「私は長崎県です。」
「あぁ~、いいですねぇ。僕なんて熊本ですから。」
「???」
熊本より長崎の方が上というのもよく分からないけど(まあ佐賀よりは確実に上だけど)、なんだかこっちが罪悪感にすらかられるリアクションだった。
2,3日後にまた同じ携帯屋に行ったとき、やっぱりその彼もいたけど、絶対気づいているのに絶対にこっちを見ようとしなかった。

しかし、彼はこれから、熊本出身の九州男児ということをひた隠しにして、たとえば北関東出身とでも偽って生きていくんでしょうか。私だったらそっちの方が恥ずかしいけど。
そんな彼には、アンソニー・ホプキンズと二コール・キッドマン主演の名作「白いカラス The Human Stain」の一見をおすすめしたい。それか、デンゼル・ワシントンとジェニファー・ビールス主演の渋い名作「青いドレスの女 Devil in a Blue Dress」。

ちなみに、「白いカラス」でアンソニー・ホプキンズの若かりし日を演じるウェントワース・ミラー Wentworth Millerはめちゃめちゃかっこいい!!と思ったら、最近DVDで出た「プリズン・ブレイク」で主演しているじゃないですか。知らなかった。

Attitude

2006-10-15 18:40:26 |  ふるさと系
この週末に、開設9ヶ月弱にして当ブログの総アクセス数1万を突破。どうもありがとうございます。
しかしこれ、私と同様仕事中などにシレッと見ている人が多いのか、土日はアクセス数が30未満に減るっていうのがこれまでのパターンだったのに、この2,3週ちょっと違っている。そして昨日は60も。ちょっと怖気づきました。これはきっと、ついうっかり「ハ○ウィン」なんていかにもグーグルされがちなタイムリーな話題を書いたせいだな。以後気をつけよう。分かる人だけ見てくれればいいですから、ホント。

さてさて、今の先生にHip Hop Danceを習い始めてもうすぐ4年になりますが、テクニック的なところとは別に、なかなか難しかったことがありました。
それは、attitudeを身に着けること。

私はやや通訳もかねているので、「ニホンゴデ」と訳をうながされるのですが、そりゃー辞書でいえば「態度」かもしれないけど、それとは違う。だから、「Attitude is attitude.」と言っていたのですが、あえて言えば「その気になる」っていうか、「なりきる」っていうか、「アタシが最高なのよ」感を前面に出して堂々といく感じですね。これを身に着けるのが大和魂的にはどうも難しい。
そもそも振りつけの動きをフォローするので精一杯っていうのもあるけど、メンタル的にいえば、照れてしまって無意識のうちにセーブしちゃうというか。

でも、最近ようやくそれが抜けてきたような気がします。
やっぱり、苦手な動きも何度もやり直したりしてできるようになってくると、自信や余裕も出てくるんでしょうか、「なりきる」のが感覚としてちょっとできるようになってきた感じです。そうなると実際楽しめるし。今日の最後は、先生も two thumbs up で褒めてくれました。
終わってから、「3年目の終わりにしてよーやくattitudeが分かってきたよ~!」というと、先生も"Yeah?"(ニヤリ)と喜んでいました。

今日の先生の名言。
Sometimes, being sexy is sharpness.
うーん、なるほど。パリス・ヒルトンに聞かせたいね。

で、ここから先はattitudeとは関係ありません。

最近ヒマなのが悩みなのはここでも公開しましたが、「ヒマだけど何をしたらいいだろう。」と二人ほどに相談したところ、二人とも「そのうち忙しくなるのは目に見えているし、今はゆっくりするのが一番いい。」という趣旨の回答でした。
なるほどね。今はそういう時なのね。ならば、安心して脳のスポンジ化にしばらく身をゆだねてみることにしよう。

というわけで、ダンスの後、小難しい洋書だの勉強だのは脇において、書店にてリリーフランキー及びくらたまを購入しました。(友よ、私はあなたとのプロミスを守っているぞ。引き続き。)

しかし、リリーもくらたまも、九州の人なんですね。
やっぱり九州のDNAはいいね。

それでふと思い出したのが、大学の同級生S男。(ここから先はさらにまったくattitudeとは関係ありません。)
S男じしんは別に九州とは何の関係もないのですが、これが大変に熱いヤツでした。普通のボリュームで話すことが出来ず、会話は基本的に絶叫という人です。
すぐ影響されやすく、すぐ極端なことをいう。例えば、
ある時みんなでリバイバルの「七人の侍」を見に行ったら、久蔵というキャラクターをいたく気に入り、
「久蔵かっこいいよぉ~っ!!俺のことはこれから久蔵と呼んでくれ~っっ!!」
それからしばらく彼は久蔵。

また、あるときはフランス映画にのめりこみ、そのキャラクターに影響されて一気にヘビースモーカーに変身。
「歩きながらタバコ吸って、それをフッと投げるんだけど、それがスゲーかっこいいんだよ!」
「エェーッ、それってポイ捨てじゃない。タバコのポイ捨てする人なんてサイテー。」
と、ギャアギャア批判したところ、
「・・・・。」
S男なりに考えたらしく、ある時みんなで冬の海に行ったとき、高さの違う石に片足ずつ乗せて斜めに立ち、タバコに火をつけ水平線を眺めながら煙を吐き出すS男。S男的には、完全にフランス映画のワンシーンです。
そして吸い終わると、ヒップポケットから携帯灰皿を取り出し「キュキュ」ともみ消したのでした。
退廃的なフランス男子が灰皿を携帯しているとは到底思えないけど、「S男エライじゃん!かっこいいよ!」と褒めると嬉しそうにしていた、御しやすいS男くんなのでした。

そんなS男と、昨年のOB会で卒業以来初めて再会しました。
2次会に遅れていくとすでに到着していたS男が、「えぇ~っ!Ekoちゃんまで来てくれるなんて!!ちょ俺マジでスゲー嬉しいよ!感動だよ!涙出てきた。」と、ほんとに親指で涙をぬぐう。
別に彼に会いに行ったわけではないけど、彼氏でも父親でもない男の人に、自分の存在自体を泣いて喜ばれたのは初めてでした。

S男は意外にも卒業後銀行員になり、さらに意外にも同じ銀行にこんにちにいたるまできちんと勤めているのですが、その職場に九州人がいるんだそうです。
「いやー、やっぱさ、九州人ってスゴいよ!!マジでスゲーんだよ。パワーあるっつーかさ、もう俺ほんとすごいと思うよEkoちゃん。」
何がどうすごいのかあまりに抽象的だったのですが、どうせ掘り下げてもたいしたものは出てこないと思ったので、「フーン、ありがと。」と、から揚げを頬張ったのでした。

2006-05-01 23:25:17 |  ふるさと系
今の時期、残業なく定時で会社を出ると、程よく暮れ初めた空が見え、都会の真ん中でも意外なほどはっきりと、やわらかく甘い季節のにおいがして、思わず深々と息を吸います。
今日の空は、何となく、2ヶ月だけ住んだニューヨークを思い出しました。

この夏からしばらくは、またこことは遠く離れたどこかの空を見上げながら暮らすことになります。
ロースクールの3年間が終わると、多分またまったく違う空を見上げることになるのでしょう。それがどのくらいになるのかはまだ分からないけれど、きっと空はまた美しい空でしょう。
そして、できればその次は、さらに世界の中の別の地域で、また空を見上げたいと思っているのです。
違う色、違う風、違うにおいの空を。

だけど、どんなにどこに行ってどんなに離れていても、昔故郷で見たかずかずの強い空を忘れることはないでしょう。
小学校の校庭でラジオ体操をして上体をそらす瞬間に、目に入った空のあまりの青さに息をのんだこと。あの青さは、東京ではついぞ見たことがなかった。
島影の多い海に沈んでいく夕日、また、山の向こうに鮮やかに沈んでいく夕日を、いつまでも飽かず眺めていたこと。さまざまな色をいっぱいに含んで悠然とそびえたつ雲に、ホルンの音色を感じたこと。月の光と影の境目を見つめながら、寝入る瞬間に月影がゆっくり動くのを確かに見たこと。

旅立つ前に、もう一度、故郷の空を見てきたいと思っています。