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Eko's スクール日記

米国ロースクールJD課程に在籍中です。こちらは旧ブログなので更新はありません。

イノセントな悲しみ Innocent Voices

2006-02-11 19:20:34 |  Movie
映画「イノセント・ボイス」を観ました。
内戦のエルサルバドルで12歳になると政府軍に徴兵されていく子どもたちの話です。
脚本を書いたオスカー・トレスの実体験に基づいています。

学校に突然乱暴に押し入ってくる政府軍の兵士たち。
名前を呼ばれ,一列に並ばされ,有無を言わさず連行されていく12歳の男の子たち。
まだあどけなく,声も変わっておらずまだ伸び始める前の手足もほっそりしている。
主人公のチャバはかわいらしい11歳の少年。ある場面でこちらに気づかずゲリラを撃ちまくる政府軍兵士に武器を向けますが,ふとヘルメットを取って汗を拭う兵士が自分とほとんど変わらない年格好の少年なのに気づきます。
時折混じるユーモラスな場面,可愛い女の子との恋,家族の愛情,それらが一層現実の悲しさ,酷さを際だたせます。

ヘビーですが,観てよかったとしみじみ思える映画でした。

シャーリーズはばっちくしても美しい:North Country

2006-01-25 23:06:39 |  Movie
今日は3校目のロースクールから合格の知らせが。
何だか色々と順調で嬉しくなりますが,しかし楽あれば苦あり。
調子に乗らずやることをちゃんとやっていこうと思います。

さてさて,今日は映画North Countryを観てきました。
邦題は「スタンド・アップ」と,いかにもあか抜けない。
そのせいか,シャーリーズ主演で,かつ公開後間もないのに関わらずガラガラでした。

映画は実際の事件をヒントにしたフィクションなのですが,ミネソタ州の鉱山に勤める一人のシングルマザーの女性=シャーリーズ・セロンが,セクシャル・ハラスメントで会社を訴え,勝利するというものです。
中身的にもまあよかったですが(一応泣けた),クラス・アクションとして成立するどうかというちょっと専門的な論点が重要と通っぽく(?),またシシー・スペイセクなど芸達者が揃っていて,なかなかに楽しめました。
クレジットによると,ネタ本は"Class Action"というらしいので,読んでみようと思います。

ところで,私はシャーリーズが大好きです。
現在生きている女優の中では,ハル・ベリーと並んで一番美しいと思う(独断)。
しかも,なぜか駄作にばっかり出演するハルと違って,シャーリーズはかなり意識した作品選びで,野心がかいま見える感じ。

にしても,今回もやっぱりシャーリーズは美しかった。
鉱山でバッチイつなぎを着てすすとほこりにまみれていても,周りと縮尺が違うんじゃないかと目を疑ってしまうスタイルの良さ。
そしていかなるときも漂う気品。美しさはどうしようもないから,しょうがなく美人という設定にはしてあるけど,そもそも美人の格が違う。こんな人がミネソタの奥地の鉱山なんかにいる訳ないと思ってしまう。
演技はもちろん素晴らしいのだけど,その演技力をもってしても包み隠せないセレブ感が存分に発揮されていたのでした。