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子どもの本の会

子どもたちにはありったけのお話をきかせよう。やがて、どんな運命もドッヂボールのように受け止められるように。(茨木のり子)

『トムテ』リードベリ・作/ウィーベリ・絵

2011年02月09日 | 日記
【ストーリー】

しんしんと冷える真冬の夜空に、星が冷たくまたたいている。

森に囲まれた農場は、すべてが眠りについている。

目を覚ましているのは、小人のトムテだけ。

トムテは、長い歳月、この農場の夜番をしている。

牛、馬、羊、鶏、飼い犬のカーロ…

夢の世界をまどろむ農場の家畜たちを順に見回ったあと、母屋の主人夫婦、子供たちの部屋へも。

何代も何代もこの一族を見守り続けてきたトムテ。

彼はいつも疑問に思う。

ひとは、どこからくるのだろう。どこへいくのだろう。

ときは、どこへ流れていくのだろう…。

これまでもこれからも、彼は問い続けていく…。

白い長いひげをなでながら、哲学者のように。









雪の降る夜、子供たちに、ゆっくり、静かに、読んであげたくなる1冊。

家畜たちの静かな息づかいが伝わってきます。

北欧では、床下や屋根裏に小人が住んでいて、何百年もの間生き続け、その家の人々が幸せになるように守ってくれていると、いわれています。

この絵本は、19世紀の詩人リードベリの詩がもとになっています。今でもスウェーデンの人々に愛され、大晦日の夜になるとラジオなどで朗読されているそうです。(あとがきより)


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