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子どもの本の会

子どもたちにはありったけのお話をきかせよう。やがて、どんな運命もドッヂボールのように受け止められるように。(茨木のり子)

★2012年度★2学期末のおはなし会-1・2年生-

2012年12月23日 | 日記
【1年生】
①『へんしんトンネル』 あきやまただし(作)/金の星社

言葉遊びの絵本。

あるところに,不思議なへんしんトンネルがありました。
かっぱがやってきて,トンネルを通ると…
「かっぱかっぱかっぱかっぱかっ…」
ぱかっ!ぱかっ!と,馬になってしまいます。


という具合に,いろんなものが変身~!
今回は,絵本の絵を取り出し,大きなトンネルを作って小道具駆使して,変身前後を動きをつけて楽しく表現しました。

②『ゆきのともだち』 イアン・ホワイブロウ(作),ディファニー・ビーク(絵),木坂涼(訳)/理論社

本を読むのが大好きなこぶたのピッグは,ベッドのまわりに,どんぐりと本がたくさんあれば幸せ。
ある日、ピッグは、本の中に3つの言葉をみつけました。
「ねがい」
「かわること」
「ともだち」
くりかえし、くりかえしつぶやいていると、「ぼくのねがいはかわること、ともだちいっぱいつくること」とひとつに思うようになりました。
外の世界に出たこぶたのピッグは、雪だるまに誘われ、ペンギンに出会います。そして、「いっしょ」という言葉にうきうきしてきて、「いっしょ」とつぶやくと楽しくなった3人は、森のはずれに広場を作ったのです。

その広場は,誰でも本を読んだり、遊んだり、新しい友達をつくれる楽しい広場。


子どもたちには,たくさん良い本に出会って,大切な言葉にたくさん出会って欲しいものです。


③『あおくんときいろちゃん』 レオ・レオーニ(作),藤田圭雄(訳)/至光社

あおくんの一番の仲良しはきいろちゃん。
ある日あおちゃんのママは、あおちゃんにお留守番を頼んでお買い物に。
ところがあおちゃんはきいろちゃんと遊びたくて外へ。でも,きいろちゃんはどこをさがしてもいません。
やっと出会ったきいろちゃんとあおくんは,嬉しくてくっつき・・・みどりちゃんになってしまいます。

遊びつかれた帰宅した二人,それぞれパパ,ママに「うちのこじゃない」と言われてしまいます。
あおくんときいろちゃんは悲しくて,泣いて、泣いて、ふたりは全部涙になってしまいます。
そしてももとのあおくんときいろちゃんに戻り,パパやママはあおくんが帰ってきて大喜び。
パパとママはなぜみどりちゃんになったかを子どもを抱っこして理解しました。


色の組み合わせの不思議に出あう本。いろんな色(個性)があってもいいじゃない。ときどき混じり合っていいじゃない。…という気持ちにさせてくれます。

レオーニが孫のために作ったことで有名な絵本。素朴なちぎり絵の絵本ですが,長い間世界中の子どもたちに愛されています。



④『もちづきくん』 中川ひろたか(文),長野ヒデ子(絵)/ひさかたチャイルド

もちづきくんは、お餅つきやさん。助手はネコちゃん。
なかなか見られなくなった,臼と杵でつくお餅つき。
この手順をコミカルに紹介しています。
「ぺったん,ぺったん」
「こねこねこ」
の掛け合いが可愛らしい。


お餅がつきあがって、伸び~るお餅が,ワイドページになるしかけで子どもたちもお喜び。
大きな鏡餅に驚いていました。

皆さんもたくさんお餅を食べて,よいお年を~。


【2年生】
①~②までは1年生と同じプログラムです。

③『ゆめみこぞう』 若林一郎(文),藤田勝治(絵)/童心社

金持ちのだんなが小僧さんたちに初夢の話をさせようとしましたが,チビの小僧さんだけは,「おいらの夢はおいらのもの!」と、誰にも話さない。とうとう殿さまの怒りも買い,海に流されてしまいます。

小僧が流された先は,大勢の鬼たちがすむ鬼が島。
鬼たちにも初夢を話すように迫りますが,「宝物を見せてくれたら話す!」と言って、まんまと鬼の3つの宝物を手に入れ、逃げ出します。

3つの宝物を使って,見事に幸せを手に入れる小僧さん。


最後に,やっとどんな初夢をみたのか…,わかります。子供たちも「あぁ…そうだったのかぁ」とニンマリ。いいお顔になりました。


④『マーシャと白い鳥』 ミハイル・ブラートフ(文),出久根育(文,絵)/偕成社

マーシャの両親が「弟のワーニャの面倒をみてね」と言い残し、町に買いものに出かけました。
なのに、マーシャは、弟を放っておいて、お友達の家に遊びに行ってしまいます。
その間、ワーニャは白い鳥たちに、森の奥へと連れ去られてしまいました。

マーシャは、弟を助けに森へと入っていきます。
道中、ペチカ、りんごの木、ミルクの川が、マーシャに行く手を教えてくれますが、それと引き換えに、マーシャは、それぞれで頼まれたお願いをそつなくこなします。

やっと見つけたワーニャは、ババヤガー(北欧の鬼婆)の家にいました。
マーシャはワーニャを抱え、一目散に逃げますが、逃がすものかとババヤガー。
白い鳥たちがどこまでも追いかけてきます。
さぁ、マーシャとワーニャは逃げ切れるでしょうか?

彼女たちを助けてくれるのは…



お姉さんとして,弟を必死に抱えて逃げるマーシャ。
自分のせいで弟がさらわれてしまったのですからね,最後まで自分で解決しないと。

何も知らないおとうさん,おかあさんがお土産を手渡します。

「いい子にしてた?」
「うん,いい子にしてたよ」

な~んて,よくある会話をしたのかもね。
知らぬがホトケ。


これにて,2012年最後のおはなし会が終了しました。
お昼休みのおはなし会(合計8回)含め,1・2年生は,よく聞きに来てくれました。
ありがとうございました。
また来年も元気にお会いしましょう。
楽しいおはなしを用意して,待っています。

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