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子どもの本の会

子どもたちにはありったけのお話をきかせよう。やがて、どんな運命もドッヂボールのように受け止められるように。(茨木のり子)

『おかあさん、げんきですか。』後藤竜二・文/武田美穂・絵

2011年11月06日 | 日記
【ストーリー】
先生に、母の日だから書けと言われた、母への感謝の気持ち。
「ぼく」はありがとうと言うのが照れくさいので、これまでおかあさんに言えなかったことを書くことにした。

●「分かった?」と聞かないで
●部屋や机の上を勝手に片付けないで…など。

その手紙から、母子家庭であること、家事も仕事もフルパワーで頑張っているお母さんの様子がうかがえます。

今読むと、泣いちゃいます、ホント…。





大好きな児童文学作家、後藤竜二さんが脳内出血で急逝されたのは、昨年7月でした。

享年、67歳。まだまだこれからというときに…残念でした。

後藤さんの作品はほとんど「ぼく」が主人公です。

1人称。

主人公の「ぼく」が物語を語る形式の本が多いです。。

子どもの気持ちを、特に男児の気持ちを代弁してくれる作家さんのひとり。

昔子どもだった「ぼく」ではなく、その時代時代の、今この瞬間を生きている「今のぼく」の気持ちを、時代時代の社会背景とともに、書いてらっしゃった。

だから、読んでいる子供も、共感できる部分が多く、この絵本も、子どもはうなずきながら、聞いていました。

ちょっと学年が上の子には、講談社青い鳥文庫の『キャプテンシリーズ』がお薦め。

とくに野球少年は必読ですよ!もちろん、大人も楽しめます。

【シリーズ1:「キャプテンはつらいぜ」】
6年生は受験でぬけるというし、エースの吉野くんはやめたいというし……。
町内会の少年野球チーム「ブラック=キャット」をおそった危機に、キャプテンの勇は大弱り。
ぐれていた友だちの秀治をさそい、剛速球のエースにするが……。
野球をとおして現代の子どもたちを生き生きとえがいた力作。
(出版社/著者からの内容紹介)

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