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子どもの本の会

子どもたちにはありったけのお話をきかせよう。やがて、どんな運命もドッヂボールのように受け止められるように。(茨木のり子)

『置かれた場所で咲きなさい』渡辺和子/幻冬舎

2012年06月02日 | 日記
久しぶりに、感動。

最近、「挨拶してくれない」「誰もねぎらってくれない」「感謝されない」「誰も認めてくれない」など、など、「くれない族」になっていた私。

渡辺和子先生のメッセージのひとつひとつが、沁みて、沁みて…。

読後の清涼感を何度も味わいたくなって、もう三度も読みかえしてしまいました。

大変読みやすい文章。

著者のマザー・テレサのような優しい言葉が、すーっと入ってきます。


以下、本文より抜粋。


「置かれたところで咲く」この生き方は、私だけでなく、学生、卒業生たちにも波及しました。

ノートルダム清心女子大学にも、自分の本意ではなく、この大学に入学した"不本意入学者"がいます。

その人たちにいう、「時間の使い方は、そのまま、いのちの使い方なのですよ。置かれたところで咲いてください」という言葉は、私自身の経験から裏打ちされているからでしょうか。学生たちの心にも響いて、届いてくれるようです。

結婚しても就職しても子育てをしても、こんなはずじゃなかったと思うことが次から次に出てきます。そんな時も、その状況の中で「咲く」努力をしてほしいのです。

どうしても咲けないときもあります。

雨風が強い時、日照り続きで咲けない日、そんな時は無理に咲かなくてもいい。

その代りに、根を下へ下へと降ろして、根を張るのです。

次に咲く花が、より大きく、美しいものとなるために。

どんなところに置かれても花を咲かせる心を持ち続けよう。

境遇を選ぶことはできないが、生き方を選ぶことはできる。

「現在」というかけがえのない時間を精一杯生きよう。



子育てについて。

「子どもは親や教師の『いう通り』にならないが、『する通り』になる」
子どもに何かを伝えるのに言葉はいらない。ただ、誠実に努力して生きていくだけでいい。


子どもに、もっとちゃんとしなさい、本読みなさい、努力しなさいと言っている自分が、一番努力していない…。

子どもに負けないように、努力をしていこうと思う。

まだ花は咲かせられないかもしれないけれど、根をしっかり張ろう。

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