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子どもの本の会

子どもたちにはありったけのお話をきかせよう。やがて、どんな運命もドッヂボールのように受け止められるように。(茨木のり子)

『マーシャと白い鳥』ミハイル・ブラートフ:再話/出久根育:文と絵

2011年01月19日 | 日記
【ストーリー】
マーシャの両親が「弟のワーニャの面倒をみてね」と言い残し、町に買いものに出かけました。

なのに、マーシャは、弟を放っておいて、お友達の家に遊びに行ってしまいます。

その間、ワーニャは白い鳥たちに、森の奥へと連れ去られてしまいました。

マーシャは、弟を助けに森へと入っていきます。

道中、ペチカ、りんごの木、ミルクの川が、マーシャに行く手を教えてくれますが、それと引き換えに、マーシャは、それぞれで頼まれたお願いをそつなくこなします。

やっと見つけたワーニャは、ババヤガー(北欧の鬼婆)の家にいました。

マーシャはワーニャを抱え、一目散に逃げますが、逃がすものかとババヤガー。

白い鳥たちがどこまでも追いかけてきます。

さぁ、マーシャとワーニャは逃げ切れるでしょうか?

彼女たちを助けてくれるのは…






「弟(妹)のめんどうみてね」と言われながら、そうしない兄、姉。

親のいない間に起きた事件を、何事もなかったように装う経験は、兄弟姉妹のいるひとは、誰にでもあるのでは?


最近知ったのですが、出久根育さんのこのイラストの原画は、石膏パネルに描かれたものだそうです。どおりで、なんとも奥行きのある重厚な絵で、北欧の深い森の雰囲気などがよく描かれているなぁと思いました。ハラハラドキドキ、ストーリーも十分楽しめますが、何度も眺めたくなる素晴らしい絵ですよ。

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