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子どもの本の会

子どもたちにはありったけのお話をきかせよう。やがて、どんな運命もドッヂボールのように受け止められるように。(茨木のり子)

★2012年度★第8回お昼休みのおはなし会

2012年12月07日 | 日記
お届けしたのは,以下の3冊。

「ウラパン・オコサ」谷川晃一/童心社

1と2だけで数を数える,楽しい数遊びの絵本。

さるが1匹で…「ウラパン」
バナナが2本で…「オコサ」
シマウマが3匹で…「オコサ・ウラパン」

次々と対象の数が増えていき…,子供たちは,頭をフル回転。
「オコサ・オコサ・オコサ・オコサ…ウラパン!」
元気に答えてくれました。


「パンケーキをたべるサイなんていない?」アンナ ケンプ(文)、サラ オギルヴィー(絵)/BL出版

「魔女の宅急便」でおなじみの角野栄子さん翻訳の絵本。子供の心を上手く表現してくれています。

まずは冒頭の場面。
「ママもパパも忙しくて,子供の話を聞いてくれないことあるよね…」
で始まると,子供たちほぼ全員が,

『うん,うん!』
と大きくうなずいていました。ツカミはOK!
もうあとは,子供たちはもう主人公になってグイグイお話にひきつけられいきます(笑)。

両親とも忙しくて,話を聴いてくれないディジーのもとに,紫色のサイが突然現れ,一緒に過ごすことに。
でも,パパとママは,全然サイの話を聴いてくれません。
サイがいる事にも気付かないパパとママ。
でも,ある朝,パンケーキがなくなってからは…。
「紫色のパンケーキを食べるサイなんていないわよ」とパパとママ。
そこで,本物のサイを見に家族で動物園に行くことに。
なんと!サイが行方不明であることが判明。

家族でサイを本当の家族のもとへかえしてあげる計画を立てます。
それからというもの,ディジーにもパパとママにも変化が。
パパとママはディジーの話を聴いてくれるようになるのですが…。

最後のオチに,子供たち全員が,ドッと大笑い。

皆で,オチが分かって共感できる一瞬が,集団での読み聞かせの醍醐味。
「やった~っ!」「爽快っ!」な,良い笑顔になる瞬間がたまりませんね。

「こびとのくつや」グリム(著), バーナデット・ワッツ (絵)/西村書店

グリム童話の中でも有名なおはなしのひとつ。
いろんなグリム童話の絵本が出ていますが(アニメ調のものも…),以前もご紹介しましたが,このバーナデット ワッツさんのグリム絵本シリーズがお薦めです。

この「こびとのくつや」さんに登場する小人さんはほんとに裸んぼなんですよ。
くつやさんとおかみさんがこっそり作業部屋をのぞくシーンなどは,読み聞かせの声のトーンも押えて読みますが,子供たちもシーンと聴き入っていました。
見開きいっぱい情景を描いているページもあり,ゆっくりページをめくって,絵の素晴らしさも見てほしいななんて…。

素話ももちろんいいですが,絵本でぜひ読んであげて欲しい,秀作もたくさんあります。

では,2学期はこれにて終了。
また3学期にお会いしましょうね~