ISIの上にも30x年

映画を見た時の感想を入れときます

2016/07/31 「シン・ゴジラ」

2016-07-31 00:00:00 | 日記
「シン・ゴジラ」

 日本製ゴジラの最新作。
ファイナルウォーズ以降新作が作られなかったゴジラだが、
ハリウッド版がそこそこ好評価で、本家の復活となったわけ。
とは言え過去何回かの復活とは違い、部外者たるエバンゲリオンの監督を据えてきた。
頑なに守ってきた着ぐるみ路線もやめ、CGによるゴジラだとの事。
もしゴジラが現れたらと言う状況を再現。
過去にもリブートした事はあったが、その際も1作目だけはあった事にしてきたが、
今回はそれさえなかった事に。
巨大生物なんてありえないと言う所から始めると言うあたり、
どうなる事か関心あります。

矢口蘭堂 官房副長官。後に特命担当大臣(長谷川博己)
赤坂秀樹 首相補佐官。後に官房長官代理。矢口の上司(竹野内豊)
カヨコ・アン・パタースン 米国大統領特使。日系3世(石原さとみ)
大河内首相 (大杉漣)
東官房長官 (柄本明)
花森防衛大臣 (余貴美子)
志村祐介 矢口の部下(高良健吾)
尾頭ヒロミ 矢口の部下(市川実日子)
財前統合幕僚長 (國村隼)
里見農水大臣 後の臨時代理首相(平泉成)
ゴジラ (野村萬斎)

①アクアラインで陥没事故が発生。政府が対応を協議する。

 アクアラインで陥没事故が発生。負傷者が出る。
海面には何やらマグマの様な物が噴き出しており、
突発的な海底火山の噴火と推測される。
政府は、大河内首相以下のメンバーが集まり、対策会議を行う。
そんな中、官房副長官の矢口は、巨大な生物を目撃したとのネットの噂に注目するが、
そんなものがいる訳ないと取り合われない。

②未知の巨大生物が川を上っているのが見つかり大混乱。

 ところが、いるはずのない巨大生物が川を上っていると判明。
直ちに、有識者を集めて意見を聞くが、そんな専門家がいるはずもない。
じっくり観察しないとコメントできない等と言い出して、役に立たない。
矢口は、巨大生物が上陸する可能性を指摘。
これは、「専門家」によって、自重に耐えられないはずと否定される。
まあ、川にいるだけでも、
起こした波でボートが陸に乗り上げたりして、そこそこ被害は出てるんすけどね。
いずれにせよ、前代未聞の出来事に、政府は誰が何をやれば良いのかわからずに混乱。
首相も決断を避けたがるが、やむなく上陸はありえないと発表する。

③さらに東京に上陸。這いずって町を破壊した後に変形して去る。
自衛隊による攻撃はできず。

 ところが、またも楽観的な予測を裏切り、巨大生物は蒲田に上陸してしまう。
と言っても、かつてのゴジラ映画の様に、
ノシッノシッと歩いて「ゴジラ上陸!」となった訳ではない。
ギョロ目のツチノコみたいな生物が、ずるずると這って移動。
ゴジラじゃないんじゃないか(例えばムートー)とさえ思ったが、
やはりこれがゴジラらしい。
その巨大さ故に、通過した町並みはガレキの山に。
こうした事態に考えられる対策は、静観か海に返すか駆逐かだなんて話に。
有無を言わさず攻撃する訳ではないのだが、結局駆逐しかないと自衛隊のヘリが出動。
付近の住人を何とか避難させ、攻撃許可が出る。
だが、攻撃寸前になって、まだ逃げていなかった老人が見つかり、
首相は攻撃中止を命ずる。
そうこうしていると、巨大生物は変形し、立ち上がって二足歩行する様に。
一同があぜんとする中、巨大生物は海へ去り、行方がわからなくなる。

④再上陸に備える事に。米国関係者はゴジラだと言う

 人々は、昨日の地震大きかったねてなノリで、通常の生活を再開。
だが政府はそうも行かず、あれはまた来るに違いないと、関係者は対策を協議する。
米大統領の特使パタースン女史が現れ、現場を仕切ろうとする。
日系三世である彼女は日本語がペラペラ(だって石原さとみだから)。
有力議員の娘で、彼女自身も将来の大統領を自負している。
パタースンは、米国の情報網で、日本政府がつかんでいない事を知っていた。
あの巨大生物は、大戸島でゴッジーラと呼ばれている存在らしい。
それを聞いた矢口は、言いにくいからと、勝手にゴジラと呼称を変えてしまう。

⑤ゴジラの生態系を分析する事に。自衛隊も作戦を立てる。

 矢口チームは、ゴッジーラ、いやゴジラの生態系を解き明かそうとするが、
何もかも謎だらけ。何を食べているのかもわからない。
度重なる変形でエネルギーを消耗し、高温になって海に逃れたとも考えられる。
実はゴジラの出現を予想していた科学者がいるのだが、
謎の資料を残して姿を消していた。その為、この資料を解析しようとするが苦戦。
この何だかわからないが苦戦してるシーンが意外に長くて、ここはちょっと退屈かも。
 一方、自衛隊も今度こそゴジラを倒すと、様々な作戦を立案する。

⑥ゴジラが再出現。東京に向かう前に阻止しようとするが、自衛隊は突破される。

 そんな中、ゴジラが再び鎌倉に上陸する。背筋ものびて、従来のゴジラ風だ。
この付近は周囲に大きなビルもなく、ゴジラが異様に大きく見える。
ゴジラはのしのしと北上して、またも東京を目指す。
東京侵入は阻止しろと、今回は避難も済ませていて、
武蔵小杉付近でまずは攻撃ヘリ部隊が銃撃。
全弾命中しているにも関わらず、ゴジラには全くダメージがない。
続いて戦車部隊が攻撃するが蹴散らされる。
自衛隊に可能な攻撃手段は出尽くしたのだ。

⑦米軍が攻撃。だが、ゴジラは再び変形し、放たれた光線で首相らが犠牲に。

 やむなく米軍に攻撃を依頼。
山手線内に避難命令が出て、交通機関はマヒ状態。
米軍の兵器は自衛隊よりも強力で、効果ありそうな気配。
だがゴジラに変化があり、旧作でも見た事ない背中から光線が出て、米軍を蹴散らす。
このままでは政府(霞ヶ関)も危険だと、首相らはヘリで避難する事に。
だが、光線だから品川付近から霞ヶ関に何駅分も通過して達し、
首相らの乗ったヘリはやられてしまう。

⑧半月間、活動停止すると判明。国連や米軍は核攻撃を提案。新政府も受け入れる。

 ゴジラは東京駅付近で活動を停止。
何やら分析の結果、次に活動するのは半月後とわかる。
これが半日後とかではないので、その間にそれなりに対策が立てられると言う訳。
新政府は立川に拠点を移し、難を逃れた農相が首相臨時代理に。
ゴジラの動向は世界中の関心を集め、国連や米軍は核攻撃による退治を提案。
広島、長崎に続いて、またも国内に核を落とす事になるが、
臨時首相は他に打つ手なしとこれを受け入れる。
こんな形で、歴史に名前を残したくなかったと言う。

⑨ゴジラを凍らせる計画を発動。核攻撃の時間切れギリギリに作戦開始。

 一方、矢口チームは、ゴジラの研究を続けていた。
何やら判明して、血液凝固剤でゴジラを凍結させられると算出。
核攻撃は決定事項だと、作戦に反対する声も聞かれる。
国内の薬剤をかき集めるが、それでも足らず、作戦に協力的なフランスからも調達。
何とか作戦決行が認められ、それに賭けてみる事に。
作戦は「ヤシオリ作戦」と呼ばれる。
ヤシオリとは、ヤマタノオロチに飲ませた酒の名前で、神話を踏まえた作戦と言う訳。

⑩ゴジラは活動停止。再度動き出せば、核攻撃のカウントダウンは再開すると言う。

 東京駅付近に眠るゴジラに、山手線とか京浜東北線とか様々な車両が突入。
鉄道ファンの心も掴んだと言う事かも知れませんが、ちょっと模型ぽい。
目が覚めたゴジラが暴れ出した所へ、長いクレーンで薬剤を口からドボドボと注入。
ゴジラは暴れて光線を発し、それは筑波に待機する矢口らの上空も通過。
その距離はおよそ60キロ。やがてゴジラは動かなくなる。

 ゴジラは活動停止したが、いつ活動再開するかはわからない。
パタースン女史は、その時は核攻撃のカウントダウンを再開すると告げる。
矢口の才能を認めたパターソンは、
首相と大統領という立場で再会しようと言うが矢口にその気はなさそうだ。
エンドロールは往年の伊福部楽曲のメドレー。

 と言う訳で、冒頭、アクアラインで謎の陥没事故が発生。
首相以下、内閣のメンバーが集められ、対策を協議する事に。
巨大生物を見たと言う者もいたが、そんな物がいる訳ないと、取り合われない。
やがて未確認生物が川を登り、さらに上陸するに至り、
政府が想定した危機管理シナリオは、全く役に立たなくなる。
何かをするにしても、どの省庁の管轄かわからず、
首相もかつてない決断に躊躇すると言う訳。
この政府の空回りぶりは、お役所仕事を皮肉った感じで、
踊る大捜査線を連想させる(見たことないけど)。
過去の怪獣もので、政府の混乱ぶりを描いた事はあるが、
ここまで徹底しているのは初めて。
なお、新旧首相が登場するが、個人的には両者とも結構奮戦していると思う。
一方、お約束の自衛隊の攻撃はほぼ役に立たない。
こんな事もあろうかと密かに用意されていた、
メーサー砲もスーパーXもメカゴジラもない。
米軍が核攻撃を申し出て、日本政府も受け入れざるを得ない事態に。
(この展開は沢口靖子版ゴジラにもあった)
肝心のゴジラがあまり出てこないと言う恨みはあるが
(出しすぎると、人間不在と言われる)リアル路線の徹底ぶりはなかなか面白い。
いろいろあるが、全部言うとあらすじをなぞる事になるので、印象に残った点を列挙。

・最初に現れたゴジラは、ギョロ目のツチノコみたいで、別の怪獣かと思った
・360万人が避難する描写は大震災を思わせる
・ゴジラの発する光線は品川付近から霞が関まで届く。
光線だからそうなるでしょって事か
・ゴジラは半月間も町中で活動停止し、
その間に次の作戦が立てられるのは都合の良い展開
・政府の大臣の中に甘利大臣似の人物あり
・ゴジラに突っ込ませる列車が、各路線の車両を1つずつ使っているのはご愛敬。
そして模型ぽい
・日系3世と言う石原さとみの存在は違和感しかない。
(昔の映画の怪しげな外国人へのオマージュか?)
・踊る大捜査線風の曲が現れるが、
エバンゲリオンの曲をそのまま使ってると言う情報もあるので、その曲かも。
上陸シーンはゴジラのテーマ、最後の攻撃シーンは大戦争マーチと言う伊福部節。
つまり、いろんな作曲家の曲をごちゃ混ぜにしてる訳。
・エンドロールは伊福部節のメドレー
・小池新都知事が協力してるらしい
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2016/07/31 「ファンタスティック・フォー」(2015年米)

2016-07-31 00:00:00 | 日記
「ファンタスティック・フォー」(2015年米)

リード 天才少年(セッションの主役)
ベン リードの親友
スー ストーム博士の娘
ジョニー ストーム博士の息子
ビクター 研究の参加者

起:リードらは転送装置を実験。
承:異次元へたどり着くが、参加者の体に影響が出る。
転:参加者ビクターが暴れる。
結:4人が協力してビクターを倒し、チームを結成する。

 天才少年リードは転送装置を作るのが夢で、親友ベンと共に開発に取り組む。
 7年後。科学コンテストで装置を披露し、バクスター財団が技術に関心を持つ。
計画にはストーム博士の娘スー、息子ジョニー、そして問題児ビクターも参加。
転送された物は異次元へ飛ぶと判明する。
ついに装置が完成し、猿の転送に成功。
NASAに成果を奪われそうになった為、リードらは独断で装置に乗り込む。
未知の世界に到着するが、何かが爆発し、ビクターが巻き込まれる。
基地にいたスーが一同を呼び戻すが、彼女もまた影響を受ける。
 リードらの体には異変が起きていた。
リードは体が伸び、スーは透明に。ジョニーは体が燃え、ベンは岩の様な体となる。
能力を制御するスーツが開発され、ジョニーは能力を使って戦場に行く事を希望。
ベンは身を隠していたリードを見つけ出す。
スーと再会したリードは、全員の体を戻す事を決意する。
 再び装置を作動させて異次元へ行くと、生きていたビクターを発見。
ビクターはブラックホールを生み出し、地球を吸い込もうとしていた。
かけつけた4人が力を合わせ、ビクターを倒す。
 政府は4人との関係を維持する為、監視をやめて施設を与える事に。
彼らはファンタスティック・フォーと名付けられるのだった。

 と言う訳で、ファンタスティックフォーのリブート版。
旧シリーズはジェシカ・アルバの魅力で持っていた面もあったが、
知名度の高い俳優さんがいない本作は最初から苦戦。
物語はリードやベンら、チームメンバーが出会った所から描かれ、
その点は好感が持てる。
彼らは転送装置の実験に失敗するが、影響でそれぞれが特殊能力を身につける。
とは言え、およそ1時間半の映画で、そこに至るまで1時間。
しかも、どういう能力が身に付いたかの説明はほぼない。
終盤は異次元に取り残されたビクターが暴れて、4人が倒す展開だが、
ビクターは異次元で暴れてただけで、人類の危機と言う印象ではない。
これからはチームで頑張ろうと言う所で終わるエンディングは悪くないので、
中身がスカスカって事ですかね。
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