昨日の心身二元論につづき、心身一元論について。
(2014年9月14日 フェイスブックのノートより)
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なんだか、別な本を探していて、
『ソマティック心理学』という本を見つけたので買いました。
心理学の話だけではなく、関連するボディワークのことも
ケン・ウィルバーのインテグラル理論を使って整理されているので、
もやもやしていたことが、スッキリわかりやすく書かれています。
わたしがトレーニング受けたボディワークは、
エサレンマッサージとフェルデンクライスメソッドですが、
いずれも、ソマティクスと言われるカテゴリーに入ります。
マッサージとボディワークとソマティクスはどう違うんだっていう話ですが、
マッサージはリラクセーションや治療が目的ですが、
ボディワークやソマティクスと呼ばれるものは、
身体を介して気づきを高めるのが目的、と言ったらいいのかなと思います。
ボディワークとソマティクスの違いは、ボディワークという言葉は、
治療系のものも含んで広く使われるようになってしまったので、
最近ではソマティクスっていう言葉が使われているようです。
ロルフィング、アレクサンダーテクニーク、フェルデンクライスメソッドなどが
ソマティクスの三大メソッドと言われています。
で、心理学でソマティク心理学っていうカテゴリーがあるということ
知らなかったので、なるほどなーと思いました。
近代以降は心身二元論がすべての土台になっていますが、
ソマティック心理学もソマティクス(ボディワーク)も、
考え方の土台は心身一元論です。
心と体はつながった一つのもの。
あまり良いたとえとは思わないけれど、コインの裏表でもある。
しかし、表裏一体は「心と体」だけではなく、
「自分と他者」や「人間と自然」「個人とコミュニティ」も
表裏一体なのではないかと思います。
いきなり、自分と他者は表裏一体、とか言われても、は?って感じだと思うので、
まずは、「自分の」心と体のつながりを感じるところから始めるのが
バラバラな世界観に生きる我々が全体性を取り戻すには、
良い入り口なのかもしれません。
自然界と関わるのが、手っ取り早い感じもするのですが、
都会に住んでしまうと、そこまでの力を持った
本当の自然にどっぷりつかり続けるのも難しいかなと考えると、
四六時中、一緒にいる心と体を題材とした方が、
誰でもどこでも出来るわけですし。
わたしは心理系ではなく、身体からのアプローチのほうが本業なので、
その視点からいうと、身体が持っているメッセージというか情報というか、
それを軽視し過ぎているので、もったいないなと思います。
身体は単に、鍛えたり、美しく見えるように何かしたり、
疲れたらマッサージしたり、病気になったら医者に任せたりするだけの、
貧しいものでも、魂や精神の下僕でもないのです。
ソマティクスの基盤でもあるセンサリー・アウェアネスの創始者のシャーロット・セルバーは
「私たちのワークはセラピーであると考えるのは誤解です。
私たちの目的は、より健康に生きることではなく、
より意識的になるということです」といっているようです。
身体に対してでも、心に対してでも自然に対してでも、
なんでもいいのですが、より意識的になる、ということが
結果として、その人に必要であれば健康や幸福をもたらすのだと思います。
必要かどうか、というのは、魂が必要としているかどうか、
ということになろうかと思います。
言うほど簡単じゃないですけどね。
(転記はここまで)
ざっと読んでみて、身体は魂の下僕かどうか、
というのを、もうちょい深めたいかなと思いました。
この後、ソマティック心理学協会というのを見つけて、
シンポジウムに行き、とても学びになったのですが、
レポートを全然ブログにもどこにもアップしてなかったorz
ノートを引っ張り出してきてみました。
おおかたワークショップは終わったので、
これから冬籠り期間となり、考察、研究の時間とるので、
書き物もしたいと思います。
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磐梯朝日国立公園に位置する裏磐梯で、
個人セッション、ワークショップ、講座などをやっています。
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・魂とつながるエクササイズ
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などを行っています。
Anju Nakamori
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