百合の花たち
毎日10分間スケッチを習慣化しようと思いつつ、全然できていません。10分間スケッチは、描くのに慣れるため。パッと見てサクッと特徴を捉えられるように。
涼しくなった夕方ごろにコオニユリをスケッチ。みているだけと、描いてみることでは、気づきが違ってきます。花弁のそり具合などは、描いてみると、見ている時よりも「なんで、こんなカーブを描いているんだろう?」「すごい勢い!」などいろんなことを感じます。
ちょうど、今週末からシュタイナー美術教員養成の講座が始まるので、宿題の水彩を描きつつ、絵の具が余ったので、コオニユリも描いてみました。
水彩は、よりその植物が色を通して語り掛けてくるものに気づきやすいのと、筆を動かすことで、形をつくる背後にある動きに、鉛筆で描いている時よりも気づきやすくなるように思います。描くプロセスで多くのことを感じました。
・花弁が上に向かう勢いは、炎のよう(色も)
・花全体の形が描いている時に玉ねぎっぽくなった。ゆり根もおそらく玉ねぎに似た形だなと思う
・ある意味、玉ねぎの形は炎のような形でもある。上昇する火の形
・ヤマユリは横向きに咲くけれど、コオニユリは下を向いて咲く。雌しべも雄しべの花糸もオレンジ色、雄しべは小豆色っぽい。光と熱
もうちょっと時間をかけたいところですが、そうしているうちに、花が終わり、また来年・・・となります。ヤマユリは今朝みたら、花弁がすっかり落ちていました。
シュタイナーは芸術的な取り組みを重要視しています。絵などは上手か下手かということではなく、それを通して何かを体験することがとても大事。
それは、ただ、植物を知ることだけではなく、生きることの様々なところに必要な力を養うことになるのだと思います。
もっと、そうしたことを分かち合えるように、週末の講座でいろいろ学んできたいと思います。