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日々の写真のページです。

近所のファミレスを描く

2007年01月27日 | 過去の記事

昨年からパソコンを使ってイラストを描いてます。

たまに「どうやって描いてんの?」と聞かれることがあるので、今日はどうやって描いて

るかということに関する記事をUPします。

昨年は一週間で約2点のペースで描いたので、年間100枚以上描いたことになります。

それぞれ描き方は違っているのですが、今回は近所のファミレスのイラストを紹介します。

使っているツールはパソコン、ペンタブ(マウスの働きをペンで入力する道具)、使用

ソフトはPhotoshop Elements 4.0です。

本来は写真の整理や修正を行うソフトですが、イラストを描くのにも使えます。

 最初は線画を作ります。

フォトショップを知らない人にはわかり

づらいかも知れませんが、新規レイヤ

ー(透明の用紙のようなもの)を二枚作

って、下のレイヤーを白で塗りつぶして

ます。

塗りつぶしはバケツツールを使えば一瞬

にして塗りつぶせます。

その後で線画を作ってますが、写真から一発で線画を作る方法がありますが、出て

欲しいラインが出なかったり、逆に出なくてよいラインやブツブツが検出されたりして

新たに描き込んだり消したりする作業が必要になってくるので、このイラストでは白紙

の状態から線を引いていきました。

直線は始点をクリックしてシフトキーを押しながら終点をクリックすると、一発で引くこ

とができるので非常に楽です。(曲線はそういうわけにはいきません)

 線画ができたら、新しくレイヤーを二

枚作って、影の部分と光の当たってる

部分を作ってます。

二階調化(白と黒だけ)すれば明るい部

分と暗い部分がはっきりとわかります。

後で色の調整が出来るので明るい部

分は青で塗って後からカラー調整で彩

度-100、明度+50に調整し、影の部分

は赤で塗って後から彩度-100、明度-50に調整してます。

その後この二つのレイヤーは通常モードからオーバーレイ(透かしのようなもの)に

変更しています。

実はこういうやり方はPC画をはじめる前に、趣味で水彩画を描いていたときに、時

間の経過と共に太陽の位置が変ってくるので、ゆっくり描いてると影の位置が変に

なってしまったことがきっかけで、先に白黒の絵を描いてしまうことを思い立ったのが

きっかけでした。

自分としては大発見だったのですが、こういう技法は昔からちゃんとあったそうでグリ

サイユ技法(グレー以外の単色で濃淡をつけていくのはカマイユ技法というのだそ

うです) というんやそうです。

 

レイヤーのモードをオーバーレイに

すると、先ほどの白黒画は画面上見え

なくなりますが、色を塗っていくとちゃ

んとその効果は現れます。

木の葉を塗りました。

使った色は3色だけですが、明るい部

分と暗い部分を先ほど作っておいたので、何もしていない部分とあわせて、3色×3

っつの明度で9色の効果が出せます。

次に屋根と庇の部分を塗りました。

これも使っているのは3色だけですが、

グリサイユの効果がでているのが、

おわかりいただけると思います。

あとは、色の塗ってない箇所にベタベタ

色を塗っていくだけですが、やはり一番

時間がかかるのは、線画とグリサイユ

の部分で、これができれば、ほぼ完成

みたいなものです。

私はたいてい、ここで一息いれて珈琲かお酒を飲みます(不謹慎かな??)。

たまには、ほったらかしといて写真をとりに出かけたりします(これも不謹慎かな?)

 おすぎは…もといお次は窓とひさしと

外灯に色を塗ります。

窓もひさしも一色しか使ってません。

外灯は二色使ってます。

後は同じような要領で、空白部分に色

を塗っていって、出来上がったのが、

一番最初のイラストです。

上記しましたが、レイヤーというのは透明の用紙のようなもので、その一枚一枚に部

分的に描いていき、それを重ね合わせるというような感じです。

因みに途中は端折りましたが、このイラストを描くのに使ったレイヤーは11枚です。

説明がへたなのでちょっとわかりにくかったかもしれませんが、アニメのセル画のよ

うな感じでしょうか。

何枚もの透明の用紙(レイヤー)に部分部分を描いていき、それを重ね合わせて一

つのイラストになるということです。

(う~ん、余計にわかりにくいかなあ?)

大きなサイズのものはイラストアルバムに掲載してますので、よかったらこちらも覗い

てみて下さいね。