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明日香を歩く

2007年01月29日 | 過去の記事
いろんな石造物が点在する明日香村ですが、冒頭の写真は有名な石舞台です。

一時、これは宇宙人がやって来て造ったものだというような話もあったようですが

横穴式石室を持つ方円墳との見方が有力なようです。

建造は7世紀初め頃と推定されていて、既に古墳の上部の封土は失われ巨大な天井石

が露出した姿になってます。

被葬者は不明ですが蘇我馬子の墓ではないかといわれています。

石舞台の名前の由来は一般には石の形状からとされているようです。


石舞台地区から奥のほうにある祝戸(いわいど)地区の方に歩いていきました。

道路脇には飛鳥川が流れています。

水は綺麗なのですが、いかんせん空き缶やペットボトルなどのゴミが落ちていて、

観光に来る人のモラルが疑われます。

地域の人達が定期的に掃除はしているようなのですが…

村の名称は明日香ですが川や駅の名称は飛鳥です。

どちらも「あすか」ですが、どうして違う漢字なのかはわかりません。

誰かに聞けばよかったかなあ。


祝戸地区には小高い山があって上が展望台になっているようなので

登ってみることにしました。

ここにも何やら石がありますが、何も立て札が立っていないところを見ると

単なる石で石造物ではないようです。

この山の正式な名前は…忘れましたが、別名はフグリ山というのだそうです。

フグリというのは、いわゆる…、そのゥ…、男性のタマタマのことでして

何故この山がそう呼ばれてるのかは、この時点ではよくわかりませんでした。

そのような形をしているようにも見えないし…


展望台からの明日香村の眺めです。

曇っていてもひとつパッとしない絵ですが、晴れているときの夕陽なんかは

ここから見ると絶対きれいだという確信があります。

遠くに見えるコブのような山は

大和三山のひとつ畝傍山(うねびやま)です。

この祝戸地区は壬申の乱の前夜、再起を期した大海人皇子一行や

源義経と静御前や後醍醐天皇など多くの人達が

吉野を指して通り過ぎていったところでもあります。

展望台より広がるパノラマは私たちのご先祖様も歩いたかもしれない

遠い古の世界へと誘ってくれます。

それにしても、何故この山の名がフグリ山なのか…

そんなことを考えながら下っていくと

えらいものを見てしまうことになったのでした。

 To be continue