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日々の写真のページです。

猫の目天気

2007年01月03日 | 過去の記事
元日は良いお天気で、昨日は雨が降ったり曇ったり。
そして今朝はえらい霧でした。
毎日こう天気が変ると明日は雪が降るかも。

さてさて、ホームページをいじった関係で、その作業に結構時間がかかっている年末年始です。
そんな訳で記事のアップがちょっと前のことになったりしますがご容赦下さい。
昨年12月、午後2時を過ぎてからでしたが、近鉄奈良駅から興福寺・ならまちを急ぎ足で散歩してきました。(散歩というよりは競歩に近かったかも)
奈良駅から東に少し歩くと興福寺があります。
奈良の歴史的建造物は京都に比べて雅やかさがないのかも知れませんが
しっとりとした落ち着き感は奈良の方があるように思えます。
彩度やコントラストも京都のほうがあるように感じます。
カメラの設定で言えば京都はビビット、奈良はナチュラルという感じでしょうか。
ちょっと例えが悪いかもしれませんがそんな感じがします。
でも考えてみれば歴史の古さや時代背景が違うので当然なのかも知れません。
天竺(北インド)から中国へ、中国から大和の国へと渡ってきた仏教。
シルクロードの到達点は南都・奈良だったのですから、そのようなことが
街の空気にも反映されているのかも知れませんね。



猿沢の池のそばで猫の写真を撮ってはる人がいました。
猫の方も人馴れしているのか、逃げる様子もなく、それよりも何か食べ物くれんかなーという表情がおかしかったです。
ここまできて猫の写真を撮るなんて、よほどの猫好きか
あるいは写真好きか、そうでなければ暇人なんだろうなあと思いつつ
でも考えてみれば、その場面を撮っている私の方が暇人なのかも知れませんね。(決して暇ではなく、空いた2~3時間あわただしくシャッターを切ってたのですが…)
公衆電話ボックスが写ってることに後で気がつきました。
今は携帯を持っていない人を探す方が難しく、電話ボックスの存在自体も忘れかけていました。
未使用のテレホンカードもあったはずなのですが、どこにいってしまったのかわかりません。
ま、猫もかわいいのはわかりますが
奈良で動物といえば、やはり鹿です。
奈良公園内には、かなりの数の鹿がいます。
ここには天敵もいず、人間がえさ(鹿せんべいなど)を与えるため
どんどんとその数は増えてきているのだそうです。
以前は奈良公園を含む春日の地域は、うまくバランスが保たれていました。
鹿のフンを処理するフンころがしという昆虫がおり、
そのおかげで特に清掃をしなくても、鹿のフンは分解され
そこから肥えた土地になり芝などの植物が
春になると青々として、また春日野の原生林もその姿をとどめていました。
しかしながら最近は鹿の数が増えすぎて、原生林の樹木が枯れ初めてきているようです。
人間が悪気があってやったことではないでしょうが、特定の種だけが増えすぎることは生態系のバランスを崩すということが現実に目の前にあるのです。
人間だって同じでしょう。
特定の種が増えすぎると絶滅の危機に陥る種があって、
それは生物だけでなく植物の世界でも同じことだと思われます。
奈良ではお土産屋さんも京都に比べて
何気に質素な感じがします。
京都のような雅やかさはないけれど
奈良もいい街だと思います。
興福寺~ならまち界隈の写真をギャラリーにアップしましたので
よろしかったら覗いてみて下さい。

☆平成18年12月 興福寺~ならまちフォトギャラリー