昨年からパソコンを使ってイラストを描いてます。
たまに「どうやって描いてんの?」と聞かれることがあるので、今日はどうやって描いて
るかということに関する記事をUPします。
昨年は一週間で約2点のペースで描いたので、年間100枚以上描いたことになります。
それぞれ描き方は違っているのですが、今回は近所のファミレスのイラストを紹介します。
使っているツールはパソコン、ペンタブ(マウスの働きをペンで入力する道具)、使用
ソフトはPhotoshop Elements 4.0です。
本来は写真の整理や修正を行うソフトですが、イラストを描くのにも使えます。
最初は線画を作ります。
フォトショップを知らない人にはわかり
づらいかも知れませんが、新規レイヤ
ー(透明の用紙のようなもの)を二枚作
って、下のレイヤーを白で塗りつぶして
ます。
塗りつぶしはバケツツールを使えば一瞬
にして塗りつぶせます。
その後で線画を作ってますが、写真から一発で線画を作る方法がありますが、出て
欲しいラインが出なかったり、逆に出なくてよいラインやブツブツが検出されたりして
新たに描き込んだり消したりする作業が必要になってくるので、このイラストでは白紙
の状態から線を引いていきました。
直線は始点をクリックしてシフトキーを押しながら終点をクリックすると、一発で引くこ
とができるので非常に楽です。(曲線はそういうわけにはいきません)
線画ができたら、新しくレイヤーを二
枚作って、影の部分と光の当たってる
部分を作ってます。
二階調化(白と黒だけ)すれば明るい部
分と暗い部分がはっきりとわかります。
後で色の調整が出来るので明るい部
分は青で塗って後からカラー調整で彩
度-100、明度+50に調整し、影の部分
は赤で塗って後から彩度-100、明度-50に調整してます。
その後この二つのレイヤーは通常モードからオーバーレイ(透かしのようなもの)に
変更しています。
実はこういうやり方はPC画をはじめる前に、趣味で水彩画を描いていたときに、時
間の経過と共に太陽の位置が変ってくるので、ゆっくり描いてると影の位置が変に
なってしまったことがきっかけで、先に白黒の絵を描いてしまうことを思い立ったのが
きっかけでした。
自分としては大発見だったのですが、こういう技法は昔からちゃんとあったそうでグリ
サイユ技法(グレー以外の単色で濃淡をつけていくのはカマイユ技法というのだそ
うです) というんやそうです。
レイヤーのモードをオーバーレイに
すると、先ほどの白黒画は画面上見え
なくなりますが、色を塗っていくとちゃ
んとその効果は現れます。
木の葉を塗りました。
使った色は3色だけですが、明るい部
分と暗い部分を先ほど作っておいたので、何もしていない部分とあわせて、3色×3
っつの明度で9色の効果が出せます。
次に屋根と庇の部分を塗りました。
これも使っているのは3色だけですが、
グリサイユの効果がでているのが、
おわかりいただけると思います。
あとは、色の塗ってない箇所にベタベタ
色を塗っていくだけですが、やはり一番
時間がかかるのは、線画とグリサイユ
の部分で、これができれば、ほぼ完成
みたいなものです。
私はたいてい、ここで一息いれて珈琲かお酒を飲みます(不謹慎かな??)。
たまには、ほったらかしといて写真をとりに出かけたりします(これも不謹慎かな?)
おすぎは…もといお次は窓とひさしと
外灯に色を塗ります。
窓もひさしも一色しか使ってません。
外灯は二色使ってます。
後は同じような要領で、空白部分に色
を塗っていって、出来上がったのが、
一番最初のイラストです。
上記しましたが、レイヤーというのは透明の用紙のようなもので、その一枚一枚に部
分的に描いていき、それを重ね合わせるというような感じです。
因みに途中は端折りましたが、このイラストを描くのに使ったレイヤーは11枚です。
説明がへたなのでちょっとわかりにくかったかもしれませんが、アニメのセル画のよ
うな感じでしょうか。
何枚もの透明の用紙(レイヤー)に部分部分を描いていき、それを重ね合わせて一
つのイラストになるということです。
(う~ん、余計にわかりにくいかなあ?)
大きなサイズのものはイラストアルバムに掲載してますので、よかったらこちらも覗い
てみて下さいね。