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元気印

2006年08月16日 | 過去の記事

何かマスコミって暗いニュースが好きというか、わざと暗く悪く書こうとしているように感じる事はありませんか?
少年犯罪のニュースが出るたび、「何で毎日こんなニュースばっかりなんやろう?」と思ったりするけど、用水路に落ちて足を骨折したおばあさんを救助した高校生達の記事は社会面で小さく扱われているだけですよねえ。

100匹目のサルという話をご存知ですか?
京都大学の今西錦司教授とそのグループが、もう50年も前の話でしょうか、宮崎県の幸島という小さな島にいる野生のサルの観察で、毎日イモをサルに与えていたら、ある時、群れの中の一匹のサル(確か後で花子と名づけられたと思う。)が海の水でイモを洗って食べたそうです。

その時、花子が「ん?海水で洗って食べたら、泥も落ちるし、ちょっと塩味も効いて中々いけるやん。」と思ったかどうかは知らないけれど、そのうち他のサルもその真似をして餌のイモを海水で洗って食べだしたんやそうです。
(最初にそれをしたのが花子というメスザルで、その後その真似をしてイモを洗って食べたのが他のメスザルと子ザルやったそうです。)

そのうち、幸島に住む群れ全体に広まっていき、その数が100匹に達した時、他の地域にいるサルが突然イモ洗い行動を始めたんやそうです。(百匹というのは便宜的にそう言ってるだけであって、ある一定の臨界点を超えたときということなのでしょう。)
国内だけでなく、イギリスでも、サルがイモを洗い始めるという現象が起こりました。

テレパシーでもあるかのようですが、心理学者のC・G・ユングは、このような現象をシンクロニシティーと呼んでいます。
ユング博士によれば、人間には意識・無意識の奥には深層意識というのがあって、そのもう一つ奥には集合的無意識があり、全人類は、この集合的無意識で繋がっているといいました。
(もちろん、そう言うだけの根拠はあったのですが、長くなるのでここでは省略します。)


また、1980年代には生科学者のルパード・シェルドレイクという人が「形態形成場と形の共鳴」という論文を発表し、当初はイギリスの権威ある科学誌「ネイチャー」で焚書モノとして酷評されましたが、今ではそうかも知れないという声が多くなってるようです。

形態形成の場が出来るとそれはずっと離れたところでも共鳴するという何やらわかりにくい話ですが、隠し絵に隠されてある絵をイギリスの限られた地域で放映したら、そこに隠されてある絵が何であるかと分かった人は少なかったのですが、答えを放映してそこに隠されてある絵が何であるかが分かった後日、アフリカで同じ放送を放映したら、答えを聞かされていないにもかかわらず正解が非常に多かったということらしい。
人種や距離を超えて共鳴するということをシェルドレイクは言ってます。

100匹目のサルにしてもシンクロニシティーにしても形の共鳴にしても、楽しいこと嬉しい事を考える人が増えれば、楽しい世の中になるということを示唆しているのではないでしょうか。

関西にも小さいながら「元気の出る新聞」や「明るい経済新聞」など、明るい記事ばかり集めて頑張ったはる人もいたはります。