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愛媛県バスケットボール協会 審判委員会

愛媛県バスケットボール協会 審判委員会からのお知らせ

第44回 全日本クラブバスケットボール選手権大会 佐賀大会

2018年03月21日 | 研修会報告

審判講習会 参加報告書

平成30年3月14日

報告者  川村 貴昭 印

 

 この度参加しました、審判講習会について報告します。

講習会名

(大会名)

第44回 全日本クラブバスケットボール選手権大会 佐賀大会

報告者

川村 貴昭(所属カテゴリー)クラブ連盟

期 日

平成30年 3月 9日(金)  から  平成30年 3月12日(月)

会 場

佐賀総合体育館、諸富文化体育館、神埼中央公園体育館

参加者

全国クラブ連盟所属審判員、開催地審判員、その他審判員 合計100名程度

報告①

映像研修

実技講習

審判研修会 全審判員対象講習会

講師:日本クラブバスケットボール連盟審判委員会

   日本クラブバスケットボール連盟所属・S級審判員

実技講習≪モデルチームを使用した分解練習での実践講習【3人制+講師のシャドウ含む】≫      

テーマ:『3POメカニクスの徹底』

内容 ①映像を通しての研修

   ②実技研修(分解練習)

 

□講習内容

Bリーグの実際の試合のクリップ3つ(審判のメカニクスに着目したもの)を中心に、以下の3つのケースについての分解練習(よりよい習慣づけへ)を行った。

(以下の図、解釈については報告者(川村)が作成)

 

1、ベーシックローテーションのタイミング、プライマリーアングルの取り方をつかむ

 https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6d/4d/8917045a461d259b4e1a33a61ce632b0.png

・Check in(ボールを受け取る)、Check out(ボールを渡す)を意識し、スムーズにプレイを引き継ぐことが重要。

・LはClose Down、TはPick the paintを徹底する。

・Cはステイ(プレイにステイ)し、自分が元々持っているアングルを手放さない。

 

2、ピック&ロールからのクイックショット(昨今のパターンオフェンスの主流)への対応

https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/dc/ec35e62f602957b1ad4263a154b5e326.png 

・得点が3点か2点かというのはチームにとってとても重要。しっかりと確認するために、まずはTがしっかりとつま先を確認できるポジションをアジャスト(調整)し、かつプレイ(接触、ステップ等)を確認できるよう工夫する。

・上記を踏まえた上で、実はこのケースはTがとらえることが非常に難しいケースであることを認識する。そこで、LがPeek(視野をのばす意味)し、プレイをAssistする(3or2を確認し、Flash(2点か3点かをしっかりと示す))。Tはそれを確認し、3or2を示す。

※注意点1 あくまでも、Lは他に自分のプライマリでとらえるべきプレイがない時に行う。自分がbusy、もしくは自分がみるべきプレイが行われている時は、そちらを優先する。

※注意点2 わからないもの(確認できなかったもの)については、無理にしない。

・同じく、Cからの方がよりよく見えるものもある。特に、上の図では左サイドにスクリーナーがセットされているが、逆にセットされ、右側(Cに向かってくる)になるとCがクリアに見えることが多いので、Assistするべきである。

※ただし、Lと同様、注意点1、注意点2をおさえておく。

⇒3or2のみならず、ファウル等についても同様である。

 

3、オールコートトランジション(速攻)時のアウトサイドシュートに対する協力

 https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/72/0f/3ff43cfd8b3fda33b24eaab97f25043e.png

・2の3or2で取り組んだことを応用し、オールコートトランジションのケースで行う。特にnewT(新たにTとなるレフリー)は速攻時に遅れてしまうケースが多々ある。そこで、newLがしっかりとAssistすることで、3人の協力、信頼が強固なものとなる。

※注意点1 newTはバックコートでプレイヤーが残って何かがあることに配慮しなければならない。フロントコートにはCとLがいるので、その局面における優先順位を判断するべきである。

 

応用(ケース4)コフィン・コーナー周辺でのハイプレッシャーに対する対応

 https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/ec/d28ee1c066b3d91e0e2806cf80277a53.png

・上記のケースは3POの実践の中で非常に難しいケースである。フロントコートにボールが運ばれた時にプレッシャーをかける戦術も多い。

・C側でハイプレッシャーがあった場合、Lがローテーションを行う。(トリガー(きっかけ)は、Tがフロントコートに入ったタイミング)そしてCがnewTとなって、ダブルチームをとらえる。接触、軸足、バックパスなどの確認をする。TはすみやかにnewCとなって、Lがいなくなったところ(図でいえば右コーナーのショット等)をとらえる。

※注意点1 上記はあくまでもメカニクス(約束事)である。メカニクスがそうだからといって、CはLが来るまで何もしないというのは間違っている。現場(そのプレイを誰が見に行くのか)を押さえるために、Cは先に上がってプレイをとらえるということもあると思われる。

 

□講師講評

・今バスケットボールに関わるすべてが大きく変化しており、レフリーに関わることも、新しい情報が多く与えられている。本日の講習会で得たことを各ブロックに持ち帰って、それを伝える役割があるので、しっかりと情報共有してほしい。

・メカニクスは審判としての約束事で重要ではあるが、それをかたくなに守ることで目の前のプレイがおろそかになることは絶対に避けなければならない。メカニクスと現場はあくまでも違うということをしっかりと考えてほしい。

・明日からの3日間の大会に取り入れ、実践してほしい。

 

□講習会を取り組んで(映像研修、実技講習)

 審判の約束事(≒メカニクス、マニュアル)への3人の共通認識がまずあって、そこから信頼と協力があるということに改めて気づかせていただいた。そして同時に、試合中に起こりうるプレイは、その約束事だけですべて完璧に対応できるということはないことも強く実感した。メカニクス、マニュアルありき(それをやっていればいい、かたくなにこだわる)ということではなく、1つのプレイを3人で協力してとらえていくために、自分の役割を果たすことの大切さを学び、実体験として積み重ねることができた。時には3人のバランス、メカニクス、マニュアルが崩れる局面が出てくると思うが、その苦しい局面にこそ、いかに3人で協力し、信頼し、取り組むことができるのかを考え続けていきたい。1つの答えが出るとは限らないところに、決断と工夫が必要であると感じた。今後、前述したことも踏まえながら、しっかりとメカニクス・マニュアルの基礎的なところ(BASIC)を学び、よりよい習慣としていく。自分の意見を持ち、それを表現し、そして謙虚さを持ってクルーの意見に耳を傾けていきたい。

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報告②

ゲーム1

男子1回戦

 

□ゲーム  日時 3月10日(土)13時45分~

       チーム新潟(新潟)対 Black Jack(大阪)

 

R  古後 宏和 氏(本部/福岡)

U1 島袋 竹志 氏(関東・東京/次年度)

U2 川村 貴昭 (四国・愛媛/研修生)

主任 富樫 彰子 氏(本部/宮城)

■内容

・ポスト・ゲーム(主任より)

 1試合を通じて強く判定する姿が印象的で、1年前の全クラ群馬大会から、コートプレゼンスが大きく変化していることがうかがえた。メカニクスとしては、全体を通して3人で協力してスムーズに行えていたが、LのCDからスイッチサイドするまでのフォーカスの仕方をもっと工夫すると良い。Scan the paintの折に、もう少しワイドにとらえると、さらに景色が変わる。あとは、Rの方が試合の序盤にテンポ・セットしたものを自分がどう感じているか。自分も同じような判定を積み重ねていくという意識を強く持って、判定について取り組み、次に臨んでほしい。

報告③

ゲーム2

女子2回戦

 

□ゲーム  日時 3月11日(日)10時35分~

       VEAT(三重)対 QUEEN BEE(千葉)

 

R  梅田 香 氏(本部/福井)

U1 坂元 孝浩 氏(九州・鹿児島/研修生)

U2 川村 貴昭 (四国・愛媛/研修生)

主任 久保 裕紀 氏(本部/東京)

■内容

・プレ・ゲーム・カンファレンス

1、メカニクスの確認と両チームの情報共有(傾向と対策)

2、昨日(日頃)あった難しいケースについての共有と対策

・ポスト・ゲーム(主任より)

 3人がそれぞれのプライマリでしっかりと判定し、いい入り方ではじめることができた。1試合通じて大きなトラブルもなく、しっかりと試合を終わらせることができて良かった。強いて言うとすれば、試合中はお互いが「自分の意見・情報」を持っている。プレイの見え方が。アングルによっては違うこともよくあるので、当然のことである。そこで大事なのは、お互いの持っている情報をしっかりと「丁寧に」共有することが大事である。今回のケースは、アウト・オブ・バウンズが起こりそうな時に、プレイヤーが「ボールを持って出した」のか、「ボールを持ったときに線を踏んでいた」のか。お互いの情報は間違っていない。それを試合中にしっかりと速やかに話し合っていくことで、レフリーの信頼も増す。次につなげてほしい。あとは、3人の協力というところで、研修会でもあった3or2のFlashなど、学んだことを強く意識して取り組んでいる姿が好印象だった。しかし、ある局面では2人はわかっているけど3人目が気づいていなかったり、1人はわかっているがあと2人がわかっていなかったりといった場面もあったので、改善が必要である。メカニクスでは、TとLのストロングサイドで、TからLへ向かう45度のドライブの対応が重要となる。Lは見えないことも多いので、Tがしっかりと自分のプライマリ・アングルであるということを意識してとらえることが重要である。

報告④

ゲーム3

女子準決勝

 

□ゲーム  日時 3月12日(月)9時00分~

       NAVY(埼玉)対 ひらまつ病院(佐賀)

 

R  田中 豊弘 氏(本部/香川)

U1 近藤 巧 氏(本部/北海道)

U2 川村 貴昭 (四国・愛媛/研修生)

主任 柳生 志乃 氏(本部/兵庫)

■内容

・プレ・ゲーム・カンファレンス

メカニクスの確認と両チームの情報共有(傾向と対策)

全クラ女子準決勝を臨むにあたって

・ポスト・ゲーム(主任より)

 強く、声を使って(Verval support)新たなことに挑戦する姿勢がとても良かった。試合を見ながら、日頃の四国での指導がしっかりとなされている、ということを強く感じた

次に、(映像を見ながら)プレイをとらえるために、「何をどのように見に行くのか」ということをもっと意識すると、もっとよりよくなるのではと感じる。身体の向き、1歩によって、レフリーが何をとらえようとしているのかが伝わってくる。そこをつきつめていく、考えていくことを続けてほしい。

 その後、指導担当増渕氏から、後半のケースをクリップを見ながら一緒に振り返った。

動き方として、判定はグッドコールのものが多かったが、Cのレベルをプレイに応じてアジャストさせていくと更に良くなるというご指摘をいただいた。

所感

 長きにわたって続いてきた全日本クラブ選手権大会も、44回目のこの佐賀でファイナルを迎えた。特に、一昨年度は地元愛媛県で開催されたこの全クラは、自分を大きく変えていただいたきっかけであり、とても強い思い入れがあった。この大会に関わってきた方々への感謝を伝えるため、また、四国の代表として選んでいただいた思い、選ばれなかった仲間の思いも感じ、4日間、今の自分にできることをすべて挑戦し、最終日の割当を獲得したいという2つの思いを持って臨んだ。

 1年ぶりに会う全国から集った仲間との再会を果たし、そして新しい出会いもあった。普段なかなか会う機会の少ない方々もいたが、たくさんの励ましや応援、ご指導をいただくことができ、自分を見つめ直す機会にもなった。切磋琢磨する雰囲気の中で、優しく、温かく見守ってくださるクラブレフリーの風土は、自分にとって何よりの支えとなっていることを改めて実感することができた。

 今大会、自分の目標であった全クラの最終日割当をいただくことができ、今の自分にできることを出し切ることができた。が、まだまだ課題は多く、次に向けて準備をすすめていく。今の自分があるのはすべて、全国の仲間、日頃いつも支えてくださっている四国、そして愛媛の方々のおかげである。心から感謝し、これを力に変えていっそう励んでいく覚悟である。

最後になりましたが、全日本クラブ選手権佐賀大会に至るまでに、いつもそばで支え続けていただいた地元審判員の仲間、遠くからいつも応援してくださる日本全国のクラブレフリーの仲間、そして素晴らしい今大会に関わったすべての関係者皆様に深く感謝申し上げ、私の報告とさせていただきます。本当に有難うございました。 

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高松宮記念杯 第50回全日本実業団バスケットボール選手権大会

2018年02月25日 | 研修会報告

審判講習会 参加報告書

平成30年2月24日

報告者 木村 晃伸

 

 この度参加しました、審判講習会について報告します。

講習会名

(大会名)

高松宮記念杯 第50回全日本実業団バスケットボール選手権大会

参加者

(報告者)

木村 晃伸 (所属カテゴリー)中予ミニ連

期 日

平成30年2月10日(土)  から  平成30年2月12日(月)

会 場

大阪市中央体育館

講 師

 

参加者

日本実連、各ブロック実連審判長、各ブロック派遣審判員、地元審判員

報告①

□ 講義

□ 実技講習

☑ ゲーム

(該当に レ)

□ゲーム  主審 茅野 修司氏 (大阪府A級)   副審 木村 晃伸 (報告者)          コート主任 阿部 聖氏 (北海道S級)

 

■講習内容 及び ミーティング内容

ホシザキ 対 YKK《男子》                                                                        

 

【プレ・ゲームカンファレンスの内容】

 ・ガイドラインに沿って判定をしていく。

 ・ワンゲームを通して一貫した判定をすること。

 ・2POでは、どうしも確認できないことがある。その時、プレイヤーやベンチからのアピ

ールがあるが、判定できなかったからといって引きづらないこと。

 ・TOの管理

 

【ゲーム後のミーティング】

 ・自分のプライマリーエリアで、ビックインパクトがあり、プレイヤーが倒れるケースがあ

った。パートナーがフロッピングのシグナルを出し、プレイヤーとベンチにフロッピング

が起きたことを説明した。プレイヤー、ベンチへの説明は自分がしないといけない。そう

しないと何もしていないように見えてしまう。同様にジャンプ・ボール・シチュエイショ

ンになったケースでも、そうなるだろうと思っていたのであれば、パートナーに乗っかり

一緒にコールをすれば何もしていないようには映らない。

 ・ブロック・チャージについて、どこを見ていればわかるのか、オフェンスを見ているから、

ディフェンスが急に出てきたように感じる。オフェンスは見なくていいので、ディフェン

スを見ていればいい。

 ・リードでは、常に3Pラインの延長くらいにポジショニングをしている。今後、3POの

ことも視野に入れ、どの位置に行けば次のプレイに対応ができるのかを考え、ポジショニ

ングをすること。

 ・走り方をもっと格好よくすること。

 ・ファウルでレポートに行こうとした際に、もう一度プレイヤーの番号を確認する仕草があ

り、せっかくの判定が台無しになってしまう。ファウルで笛を鳴した直後、一度ステイを

して、ファウルをしたプレイヤーを確認する。プレイヤーからのアピールがあった際は、しっかりコンタクトとってからレポートで良い。

報告②

☑  講義

□ 実技講習

□ ゲーム

(該当に レ)

□講義

 テーマ 『チームとプレイヤーに信頼される、感動を与える審判』

①    テーマについて、日本実業団連盟審判委員長・針生淳男氏から説明。

これからのレフリーは、より、感性・嗅覚が求められること。3POをベースにした2POへの対応。

Bリーグの発足により、ゲームの映像がテレビやネットを通じて配信され、映像も残るようになる。映像を見直した際、誤った処置がされていた場合にトラブルになることもある。ゲーム中、クルーワークがより重要になってくる。必ず、自分一人で解決しようとしないこと。

レフリーも勉強をしていかないと、必ず乗り遅れることになる。

②    プレ・ゲームカンファレンスの事例紹介を阿部聖氏(北海道S級)より説明。

【会場の到着】

Bリーグでは、プレ・ゲームカンファレンスを試合会場で行う場合、試合開始の150分前までに到着する。(B3では120分前まで)

【プレ・ゲームカンファレンス】

60分以上実施。クルーチーフを中心に過去の映像を用いて情報共有。

過去の対戦、プレイヤーの特徴、スタッツ、キーとなるプレイヤーのマッチアップ等。

また、ヘッドコーチの特徴についても把握する。

3POのメカニクスの映像を何回も見て、ベーシックな動きの確認をする。

ガイドラインの確認。

クルーチーフだけが情報を提供するのではなく、各クルーが、過去に経験をしたことを情報提供し、クルー内で共通認識をはかる。ゲームに参加するそれぞれが準備をしている。

あたりまえのことを認識しているのか、ワンゲームを通してそれらを守りきれるのかをプ

レ・ゲームカンファレンスを通じて確認し、ゲームに臨む前の心構えをする。

③    年齢別グループディスカッション

年齢別に8つのグループに分かれ、グループディスカッションを実施。

テーマは『時代の流れに沿ったレフリングの変革に向けて、自分自身のベースとなる取り組み方について』グループ内でディスカッション。1人2分間の持ち時間で発表。

グループ内での意見では、①自身が担当をしたゲームを撮ってもらい確認をすること。修正すべき点や、チャレンジしたいことを次のゲームで実戦する。それを常に繰り返す。  ②Bリーグのゲームの映像から、トップ・レフリーのプレゼンなどを見て学ぶなど。③プレ・ゲームカンファレンスやゲーム中にもコミュニケーションをとること。他にも色々な意見があった。

報告③

□ 講義

□ 実技講習

☑ ゲーム

(該当に レ)

□ゲーム  主審 川崎 洋次郎氏 (東京都A級)    副審 木村 晃伸 (報告者)              コート主任 茅野 修司氏 (大阪府A級)

 

■講習内容 及び ミーティング内容

ナカシマ 対 クレバー《男子》

 

【プレ・ゲームカンファレンスの内容】

・決勝トーナメントをかけたゲームではないが、プレイヤーが気持ちよくプレイができるよ

うにすること。

 ・Lが右へ行くことについて、気になるのなら行く。そうでない場合はTに任し、ボクシン

  グ・インを崩す時間帯を少なくすること。

 ・悪い手の使い方については、ガイドラインに沿ってゲーム序盤に基準を示すこと。

 ・TOサイド側でTになった場合、リングの支柱でタイマーが隠れてしまうので、終了間際

  のショットの時は、Lもタイマーを把握しておき、Tのヘルプができる準備をしておくこ

  と。

 

【ゲーム後のミーティング】

・走り方についても前日に続いて指摘をされた。プレゼンについても改善を指摘。

・自分のアピールポイントをもっと主任に示してほしかった。

・良い判定をするためには、プレイを長くを見ること。それができていたから、グッドコー

 ルになっていた。今後はそれをもっと増やしていかなければならない。

・2P終了間際、Lでエリア4でのショットファウルをコールした。同時にピリオドが終了。

目の前のプレイを確認しながら同時に、プレ・ゲームカンファレンスで確認をしていた、

Lの位置でのタイマー確認も意識していたが、ショットファウルをコールした際、ブザー

が聞こえず、ファウルが先かピリオド終了が先だったのか確証が無く、プレイヤーからの

アピールもあり、どまどってしまった。最終的には、Tに確認をし、ショットファウルと

ほぼ同時だったので、フリースローの処置をしてからハーフタイムに入った。もっと余裕

を持っていれば、落ち着いた対応ができ、スムーズにピリオドを終わらせることができて

いた。このようなケースでは、ファウルをコールした直後、ステイし、すぐにTに目を当

て、確認をしてから処置をするようにとのアドバイスをいただいた。

所感

今回大会は50回の節目であり、また実業団の大会としては最後の大会でした。全国の各ブロックから多くの審判員が参加をされ、その中にはBリーグ・Wリーグのゲームを吹かれているトップ・レフリーの方々も多数参加されていました。

今大会に参加をし、全国の各ブロックのレフリーやトップ・レフリーが吹くゲームを間近で観て、特にプレゼンテーションに対する意識の高さが強く感じられました。私自身もまだまだ意識が足りないことを痛感し、同時に、普段からより強く意識を持って取り組んでいかないと変わらないことを改めて感じました。オンザコートでも、普段あまり吹くことができない、レベルのゲームを体験できたことで、新たな課題も見つかり、今後のレフリー活動で取り組み、自身のレベルアップに繋げたいと思います。また、自分が所属するカテゴリーでも、今回の体験をゲームを通して伝えていきたいと思います。

そして、コートサイドでは、常にトップ・レフリーの方々が観戦をされているので、ゲームを観ながら、自身の体験談を踏まえて解説をしていただき、貴重な意見を聞くことができ、充実した期間を過ごすことができました。

この度、今大会に派遣をさせていただいた、四国実連のみなさま及び愛媛県バスケットボール協会のみなさまには深く感謝申し上げます。


平成29年度 第2回愛媛県ミニバスケットボール連盟審判講習会

2018年02月10日 | 研修会報告

審判講習会 実施報告書

平成29年2月7日

報告者   大尾 浩二  

 

 この度実施しました、審判講習会について報告します。

講習会名

(大会名)

平成29年度 第2回愛媛県ミニバスケットボール連盟審判講習会

参加者

(報告者)

  大尾 浩二 (所属カテゴリー)ミニ連

期 日

平成30年 1月 20日(土)  から  平成29年 1月21日(日)

会 場

今治市 今治中央体育館

講 師

達川 友希氏    池田 隼人氏

参加者

愛媛県ミニ連所属の日本公認及び希望者

報告

 1月20・21日に行われました第49回全国ミニバスケットボール大会愛媛県大会を活用して平成29年度第2回愛媛県ミニバスケットボール連盟審判講習会を実施いたしました。

 講師2名を招いての実技(ゲーム審判)講習と初日終了後に座学講習をさせていただきました。開講式時に講師より「JBAプレイコーリング・ガイドライン」について講習をしていただき、各審判員がより良い判定へとつなげていく場面が多く見受けられたかと思います。      

座学講習におきましてはオンザコートでの取り組み(しなくてはならないこと)、役割についての再認識を得ることが出来ました。

 来年度からはミニ連の大会運営方法が変わります。この二日間、貴重な経験をいかして今後の審判活動に活かしていただき、審判技術向上に役立てていただけたらと思います。

 最後になりましたがこの度お世話になりました講師の方々、また愛媛県審判委員会の皆様には大変お世話になりました。ありがとうございました。

 

平成29年度全ミニ予選審判講習会風景


U32 YOC(ヤングオフィシャルキャンプ)  

2018年01月18日 | 研修会報告

                                      参加報告書

 

                                                                                     実業団           

                                                                                    池田 隼人        

 

<講習会・大会名>  U32YOC(ヤングオフィシャルキャンプ)    

<期  日>  平成3015日(金)      平成3016日(土)

<会  場>  浦安市運動公園体育館(千葉県浦安市舞浜2番地27                 

<参加者> 北海道ブロック2名、東北ブロック3名、関東ブロック 7名、北信越ブロック2名、東海ブロック4名、近畿ブロック3名、中国ブ

               ロック3名、四国ブロック3名、九州ブロック3

<講  師> 5日 上田 篤拓 氏、平 育雄 氏、加藤 誉樹 氏、片寄 達 氏、佐藤 誠 氏、漆間 大吾 氏


              6 上田 篤拓 氏、平 育雄 氏、関口 知之 氏、有澤 重行 氏、堀内 純 氏、細田 知宏 氏  

<内  容>  

      15()

      「平 氏によるU-32 YOCの目的について」

         若年層からのFIBA Refereeの育成が目的であり、ライセンス制度や国際審判員に必要要素や、日本のTOP Refereeの育成を併

                 せて行うプロジェクトという具体的なお話を頂きました。

 

                 「上田 氏による3POメカニクス解説」

         映像を使って基本的なメカニクスについての解説を行って頂きました。

      Primary AreaAngleの確認をし、CenterからNew Center(C to C)への移動は走ってすばやくSetup Positionまで動き準備す

               る事と、TrailからNew Leadまでは4秒で移動する事、Playに対してStayする事も大事であるとお話頂きました。

               Center sideにボールが進んだ場合、Centerがボールマンの方向に体を向ける(Angleをとる)事でCheck-inをおこなったサイン

               で、LeadRotationを開始しRotation完了したらCenterCheck-outをおこない、Trailになるという新しい動きをお聞きしまし

               た。

 

 

                 「加藤 氏によるELITE REFEREEに必要な要素についての講話」

                    Refereeとして正しい判定を行うと同じくらいPresentationが重要であり、Presentetion1つでそのRefereeの印象も決まり、

                 その印象を感じる大きな割合を占めているのがBody languageであり、立振舞いや走り方が最も重要で、そこへVoiceを使う事

                 で、強さが増すとお話頂きました。

                  始めに、[ELITE REFEREEに必要な要素は何か?]という質問から、受講生全員がホワイトボードに記入し、沢山の要素がある

                 中、様々な要因があるが、メンタルな部分が多いという事でメンタルトレーニングはとても重要であると感じました。

                  お話の中で、ゲームコントロールとゲームマネジメントという言葉をよく聞くなか、コントロールとマネジメントの違いについ

                 てのお話もして頂きました。

                 ・コントロールとは?→管理する。調整するという事

                 ・マネジメントとは?→起こった事に対処するという事

                  ゲームマネジメントも大事ではあるが、ゲームコントロールを重要視してコートに立つことが大事だと感じました。

 

                「実技研修」

                 初日は31クルーでB.LEAGUE U15 FRIENDLY GAME2018使用し、ハーフゲームを3試合担当しました。

              午前中の講話を頭に入れ、プレゲームカンファレンスで再度確認し試合に臨みました。

              ゲームのインターバル中でも講師の方々から助言を頂き、11つ修正しながらゲームを進め、ミーティングではもっと積極的に

                Rotationをおこないミスして感覚を養うのが大事であるとお話頂きました。

                Trail時のPenetrateの動き方がもっと中に踏込むと見え方がもっと違ってくる事と、Referee Defenseの位置取り、Angleの取り

               方も工夫が必要であると教わりました。

 

                「コート研修」

                 初日の実技を終え、受講生の大きな課題についての研修を、加藤 氏、漆間 氏が実践してくださいました。

               1つは、CenterTrailの視野のあて方やLead3ポイントショットのアシスト方法(Peak)や体の角度などの研修

              もう1つは声を使ったPresentationの実践をしてくださいました。声を使うことで強さが増し、自信にも繋がるとのことでした。

 

                 16()

                「ワークショップ」

                 この研修会に参加する上で、事前に配布されたB.LEAGUE 川崎vs千葉の試合映像をもとに各班(1班6名×5班)[Mechanics]

                 [Presentation] [Judgement]3つの観点から分析し、全て英語でディスカッションをして班で発表をするというものでした。

                 英語力のなさで班の仲間には迷惑をかけましたが、英語力はとても大事であると痛感しました。 しかし、英語ができないから

                といって黙っていてはだめで、知っている単語を身体で表現しながら積極的に伝えようとする事が一番大事であると実感しまし

                た。

                 恥ずかしがらず、間違えてもいいので伝えようとする姿勢が大事だなと思いました。


                「実技研修」

                 昨日と同様の大会を使用し、3POでの実技を行いました。

              決められた班の10名で、自分達で割当を組み、ハーフゲームを4試合担当しました。

              初日の最初の試合に比べると、スムーズなRotationができクルー間でアイコンタクトもとれるようになり、皆さんミスを恐れずト

                ライしていました。

                その中で、次のプレーを読む動きで先に位置を占めることが大事であると教わりました。

           

           

<所  感>      

 今回YOCに参加させて頂いて、非常に貴重な経験になりました。

 参加した受講生の皆さんのモチベーションの高さに圧倒され、自分自身もその気持ちに負けないよう今後も活動する上で常に準備して臨める

ように意識を高めたいと思いました。

 更に上のステップにいくためには今回痛感した英語力が必ず必要となる為、そちらの準備もしっかり行いたいです。

 これからは3POをしたことがない、知らないだけでは通用しないので、今回培った知識を県内の仲間にも伝えれるよう尽力していきたいと思

います。

   今回参加する上で、事前に資料等を準備してくださり、とても有意義な研修会を開催してくださったJBAの方、講師の方々、派遣にあたり推

薦してくださったブロック長をはじめ、日頃よりご指導頂いております県内の皆様に厚く感謝申し上げます。有難うございました。


第35回全関西中学生バスケットボール交歓大会

2018年01月09日 | 研修会報告

審判講習会 参加報告書

平成30年1月8日

報告者 木村 晃伸  

 

 この度参加しました、審判講習会について報告します。

講習会名

(大会名)

第35回全関西中学生バスケットボール交歓大会

参加者

(報告者)

木村 晃伸 (所属カテゴリー)中予ミニ連

期 日

平成29年12月28日(木)  から  平成29年12月29日(金)

会 場

広島県立総合体育館

講 師

田邊 真由美氏(公財)日本バスケットボール協会 指導委員

参加者

派遣審判員・地元審判員

報告①

□ 講義

□ 実技講習

☑ ゲーム

(該当に レ)

□ゲーム  主審 木村 晃伸 (報告者)   副審 森 雅美(兵庫県B級)          コート主任 堂本 りゆ子氏(福井県)

 

■講習内容 及び ミーティング内容

国泰寺 対 松山西《女子》                                                                        

 

 ゲーム序盤から国泰寺がオールコートでDFを仕掛けてきた。ボールマンに対する国泰寺の悪い手の使い方や体の寄せをファールとして取り上げていたが、ゲーム中盤、国泰寺の悪い手や体の寄せを取り上げなかった時間帯もあり、終始やめることはなかった。  

 序盤に取り上げていたものを最後まで一貫して取り上げなかったことで、国泰寺の選手及びベンチに基準を示すことができなかった。

 

 

報告②

□ 講義

□ 実技講習

☑ ゲーム

(該当に レ)

□ゲーム  主審 東出 俊一氏(滋賀県B級)    副審 木村 晃伸(報告者)              コート主任 來山 英明氏(広島県)

 

■講習内容 及び ミーティング内容

湖南 対 広島県選抜《男子》

 

ファーストショット後のリバウンド争いで接触が起こったが、ノーコールだったためベンチからファールではないかとのアピールがあった。

ブレイクが起こった時、リードで中に入りすぎたために、AOS時にDFが後ろから起こしたことを確認できなかった。ベンチからは、DFが後ろから押していたとのアピールがあった。

ブレイクが起こった時、リードでボールは右側を進行していた。パートナーがトレイルで追従をしていたが遅れていたにもかかわらず、ショートカットをして右に移動をしていなかったため、逆サイドで起こった接触を確認することができなかった。

インターバルやハーフタイムの時に、お互いプレーに遅れないようにすること、プレーはトレイルから始まるので、トレイルが積極的に判定をすることを確認した。

後半は前半での反省を意識し、修正を心掛けた。

ゲームの立ち上がりに起きたことを判定できなかったため、両ベンチに不信感を持たれてしまった。ゲーム序盤から常に危機意識を持ち、判定ができる準備をしておくこと。

       所感

当大会には各県から多くの審判員が参加され、貪欲に審判活動に取り組んでいます。

参加されている審判員は、向上心の意識が高く良い刺激になりました。

今回は二日間で二試合を吹かせていただき、ワンゲームを通して判定の一貫性を保つことの難しさ、パートナーがプレーに遅れている時のヘルプに行く意識、必ず見逃してはならないプレーであることを感じとる危機意識がまだ足りていないことを実感しました。

 オンザコートでは、ゲーム中に起こりうることを想定し、状況に応じて良いポジションと良いアングルを求め、判定ができる準備を常にしておくことを意識し、今後も審判活動に取り組んでいきたいと思います。

毎年、年末の多忙な時期に多くの地元審判員の方が大会の運営にご尽力され、各県から派遣された審判員と伴に学んでいく姿勢に広島県審判員の意識の高さと強い団結力を感じました。   

この度、大会の運営、派遣を受け入れてくれた広島県バスケットボール協会のみなさま及び愛媛県バスケットボール協会のみなさまには深く感謝申し上げます。