モデルゲーム 講師 玉木 彰治氏 他 上級審判員
高校生女子 聖光 対 慶進 ハーフゲーム
4名1グループになり、ハーフゲームを3POで担当した。第1試合の担当であった為、詳しいPGCは行わず、ローテーションのメカニクスについて確認しゲームに入った。
試合後のミーティングでは、高い位置でボールが展開されたのでローテーションが重くなってしまっていたが、どんどんトライしていった方が良い。両チームに力の差があるのでコフィンコーナー近くでスティールが起こることが多く、特にCサイドでその状況になった場合に、Lが早くローテーションを行うとCが判定しやすくなったのでは無いかと指摘していただいた。また、メカニクスの事ばかりに意識がいっていたが、判定の内容についても4人でもう一度映像と共に確認が必要であるとご指導いただいた。
日頃の3PO研修等でもクルーでBASICを確認し、実行していくことの大切さと難しさを感じていたが、今回初めてのクルーで、初めてのチームを吹くことになり、その事の重要性を改めて実感した。
レクチャー 講師 玉木 彰治氏 テーマ『3Person-Officiating』
審判会議に先立って、玉木氏より講義が行われた。国内の大会でも3Personが主流になる中、映像を用いて、メカニックの理解とポイントについて講義いただいた。
○ 3PO BASIC
【LEAD】
・Ball-side = Strong-side (ボールサイドがストロングサイド)
・CLEARLY below the FT line extended and down (フリースローラインより下のプライマリ)
・Close down is the key (クローズダウンのタイミング→ボールがトップでクローズダウン)
・Outside-in/45Angle(アウトサイド・インと45度のアングル)
・Do not rotate at 5/24sec,or less(ショットクロックが5秒以下ではローテーションしない)
・Scan the paint while rotating (ローテーション中のスキャン・ザ・ペイント)
・Block/Charge involving NCSC concerns (ブロック/チャージのレフェリング)
・Lead NOT run the baseline(Sharp walking)(ローテーションは走らず、シャープに歩く)
・3Quick = No rotation(3クイックス=ローテーションしない)
【TRAIL】
・Above the FT line extended and up(フリースローラインより上のプライマリ)
・Outside-in (アウトサイド・イン アングル) → Ball levelを意識(2 vs 3)
・Big Picture mentality(大きな視野でとらえる→T・Cの判定が多い)
・Know what Lead is refereeing on(リードが何を見ているかの把握)
・Referee where Lead cannot (リードが見えない角度の判定)
・Pick the paint while rotating into Center (センターへの移動中のピック・ザ・ペイント)
T→Cの移動中にボールを視野から離す(check-out)
・Lead/Trail communication(リード/トレイルのプライマリ関係)
【CENTER】
・Strong Center(ストロング・センター)
・Start from Basic Center position(ベーシックセンターポジションからのスタート)
フリースローラインにあるサークルの範囲をイメージ
・Curl play/Post play (カールプレイ/ポストプレイの判定)
・Center-side quick drive(センターサイドからのクイックドライブの判定)
・Run C to C (センターからセンターへしっかり走る) → プレスDF時との区別
・Lead/Center communication(リード/センターのプライマリ関係)
○ CLEAN GAMEに向けて
・プレーコーリングガイドライン
全国どこでも同じプレイに対して同じ判定が下されるようにしていきたい。
・GAME IQ
FEEL THE GAMEからKNOW THE GAMEへ
クロック、ファウル、チームの戦術やタイムアウトからゲームの状況を把握し、アジャストしていく。最後はCONTROL THE GAMEへ
・REF IQ
自分が何を管理しているかを明確にする。(ショットクロック、EOQ・EOG)
プレイヤーの特性(利き手によるポジションアジャスト)
ショット後のシチュエーション(ショット+リバウンドのセット)
・情報の共有
VOICEを活用する
ファウルコールだけでなく、ショットクロックの残り秒数やFTプレイヤーの番号、スローインで再開される場所などを声に出して伝えることで、トラブルを未然に防いだり、ゲームのリスタートをスムーズにしたりできる。
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