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愛媛県バスケットボール協会 審判委員会

愛媛県バスケットボール協会 審判委員会からのお知らせ

平成 30 年度 第 1 回愛媛県ミニバスケットボール連盟審判講習会①

2019年01月14日 | 研修会報告

審判講習会 実施報告書

報告者 平成 31 年 1 月 9 日

     大尾 浩二

この度実施しました、審判講習会について報告します。 

講習会名 (大会名)

平成 30 年度 第 回愛媛県ミニバスケットボール連盟審判講習会

参加者 (報告者)

大尾 浩二 (所属カテゴリー)ミニ連 

期日

平成30年 12月 15日(土){平成30年 1216日(日)}

会場

宇和島市 宇和島総合体育館 

講師

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川村 貴昭氏

参加者

愛媛県ミニ連所属の日本公認及び希望者 

報告

12月15・16日に行われました第50回全国ミニバスケットボール大会愛媛県大会を活 用して平成30年度第1回愛媛県ミニバスケットボール連盟審判講習会を実施いたしました。 講師1名を招いての実技(ゲーム審判)講習と初日終了後にコート講習をさせていただきま

した。実技講習では全試合3POで実施いたしました。開講式時に講師より「正しい判定へ向 けて~新しい「BASIC」へ挑戦」と題しまして講義をいただきました。講義のおかげもあ り各審判員がより分かりやすくスムーズな動き、良い判定へとつなげていく場面が多く見受け られたかと思います。

コート講習におきましてはプレゼンテーションの再確認、3POにおける協力性の大切さの 再認識を得ることが出来ました。

ミニ連では3POの実戦経験がなかなかできないところではありますが、この二日間、貴重 な経験が出来たのではないかつ思います。今回の経験も活かし今後の審判活動に取り組んでい ただき、審判技術向上とともに正しいマニュアルの理解に役立てていただけたらと思います。

最後になりましたがこの度お世話になりました講師の方々、また愛媛県審判委員会の皆様に は大変お世話になりました。ありがとうございました。


U 28 YOC(ヤングオフィシャルキャンプ) 2018

2019年01月14日 | 研修会報告

審判講習会 参加報告書

平成31年1月4、5日

報告者 髙橋瑞紀 

 

 この度参加しました、審判講習会について報告します。

講習会名

(大会名)

U 28  YOC(ヤングオフィシャルキャンプ) 2018

参加者

(報告者)

髙橋瑞紀(社会人連盟)

期 日

平成31年1月4日(金)  から  平成31年1月5日(土)

会 場

ヤマト市民体育館

講 師

阿部氏、前田氏、加藤氏、有澤氏、堀内氏、熊谷氏、福岡氏、上田氏、宇田川氏、岩田氏、鈴木氏(順不同、敬称略)

参加者

全国から28名

報告

講義

□講  義  講師 鈴木淳 氏(JBA)  テーマ『インテグリティについて』

■講習内容

 JBAの理念は、「バスケで日本を元気に」である。理念実現に向け、「インテグリティの精神(誠実さ、真摯さ、高潔さ)」に基づき、人間力・指導力・組織力を高め、バスケットボールの価値を高めるための指針決定・啓発活動を目的とするインテグリティ委員会が設立された。

 中でも、「人間力」の高め方についてお話をいただいた。人間力を高めるために、

①大人のマインドセット 過去や未来にとらわれない、他者と比較をしない

            「OR(どちらか)の抑圧」をはねのけ「AND(どちらも)の才能」を活かす  

            プライドとpride 自己開示をするアイデンティティ

②大人の学び インプットよりアウトプット

       成功体験より失敗体験

       予習より復習  そして「つながり」を大切にする

       大人の学びは痛みを伴う

③大人のミッション 義務→自分のため→他者のため、世のため

④大人の行動指針 規則<規範

⑤大人の「つながり」 システム思考

以上のことが大切であると教えていただいた。

報告

講義

□講  義  講師 福岡敏徳氏 熊谷久美子氏 上田篤拓氏

       テーマ『3POメカニクスについて』

■講習内容 

 ビデオクリップを用いて、起こりうるケースの予測、プレカンファレンスでの内容等について教えていただいた。

 IOT(インディビジュアル・オフィシエーティング・テクニック)の確認。今までの4原則がなくなった訳ではない。新たな考え方として、理解しておく必要がある。

 PGC(プレゲームカンファレンス)では、基本的なメカニクスの確認、newルールの確認、対戦チームの情報について話す。3POでは、ローテーションやOT(オーバータイム)、重複することや基本的なことでも、必ずクルーで確認をするということであった。

報告

講義

□講  義  講師 加藤誉樹氏  テーマ『トップレフリーの取り組み』

■講習内容 

 国内唯一のプロレフリーとして活躍されている加藤氏のお話を聞いた。中でも、プレゼンテーションの大切さについてお話をしていただいた。判定に説得力を持たせるためにも、相手からの見え方を意識するようにする。2枚のレフリーの写真を見て、どのような印象を持ったかを話し合った。そこから、自分自身の立ち姿や態度・振る舞いをどのようにしていけば良いのかを考えた。

 また、FIBAレフリーとして国際試合を担当していることについて話を聞いた。アジア大会に派遣された時には、約2ヶ月前から組まれたトレーニングメニューに取り組んだり、派遣先の国で、事前のディスカッションやトレーニングがあるということを聞いた。

報告

講義

□講  義  講師 堀内純氏(有澤重行氏)上田篤拓氏

       テーマ『映像検証 英語でのディスカッション』

■講習内容 

 事前課題として、実際のBリーグの試合を1試合みて、presentation、mechanics、game control、judgement の4つの観点で気になるケースをピックアップした。そのケースの説明を英語で行い、質疑応答するというディスカッションを行なった。

 事前に同グループの受講者と連絡を取り合い、ピックアップするケースを決定し、クリップ動画を作成する人、意見をまとめる人、英訳する人など、分担して準備を行なった。当日はクリップ動画を再生しながら、英語で発表を行なった。質問をする際には、「my opinion」と言い、自分の意見を加えて質問をした。伝えたいことがあるが、言葉が足りず、上手に伝えられないことがほとんどであった。もどかしさを感じるとともに、英語の必要性を痛感した。

報告⑤

実技

 2日目のディスカッションのグループを中心に、クルーが組まれ、BリーグU15のフレンドリーゲーム(ハーフゲーム)を使って実技を行なった。様々な講師の方からアドバイスをいただいた。

・ ローテーションのタイミングをワンテンポ遅らせる(ポーズ)。

・ センターポジションの位置取り。コートの中で判定する。

・ プレゼンテーションの大切さ。歩く動作も大切にする。

・ 周りからの見られ方を意識する。

・ ニューセンターになった時、体をコートに対して平行にする。

・ 接戦の時、タイムアウト時に次のプレーについて確認をしておく。

・ センターからの判定を積極的に続けていく。

・ リードのメカニクスの再確認をする。

  (セットアップポジション、クローズダウンポジションの意識)

・ クロスコールをしてしまっている意識を持つ。

所感

 2日間を通して、28名の受講生とつながり、関わることができました。A級の方から今年度B級になったフレッシュマンの方まで幅広くいらっしゃいましたが、皆さんが同じ気持ち・同じモチベーションで臨んでいた講習会でした。私自身、本講習会に参加するにあたって、3POメカニクスや英語の勉強をしました。ですが、まだまだ勉強不足・力不足であるということを実感しました。理解しているつもりでも、実際に試合を通して経験し、振り返りをしなければ身に付かないと思いました。英語についても、普段から勉強し慣れ親しんでいなければ全くできないものなんだと思いました。

 3POが身近な試合でも増えてきている中、今回学んだメカニクスやクルーワークについて、県内でも共有し、普及していきたいと思います。また、「バスケットが楽しい、審判が楽しい」と感じてくれる人がこれからも増えていくよう、人間関係作りや環境作りに徹していきたいと思います。今回本講習会に参加して、私自身初心に返り、学ぶことができました。目標を高く持ち、県内県外問わず誰からも信頼される審判を目指して、これからも努力を続けたいと思います。

 最後になりましたが、本講習会を企画・運営してくださったJBA岩田様を始めたくさんの講師の皆さま、本講習会に派遣してくださった四国ブロック審判長柏原様、愛媛県審判長薦田様に厚く御礼を申し上げます。本当にありがとうございました。


平成30年度全国中学校体育大会 第48回全国中学校バスケットボール大会

2018年10月14日 | 研修会報告

 

審判講習会 参加報告書

平成30年 8月28日

報告者  二宮 光司 

 

 この度参加しました、審判講習会について報告します。

講習会名

(大会名)

平成30年度全国中学校体育大会 第48回全国中学校バスケットボール大会

参加者

(報告者)

 二宮 光司(中体連)

期 日

平成30年 8月 22日(水)  から  平成30年 8月25日(土)

会 場

維新百年記念公園スポーツ文化センター、ソルトアリーナ防府

講 師

玉木彰治氏、蒲健一氏、福岡敏徳氏、御手洗亮氏、星野由貴氏、武藤陽子氏、山内正隆氏

長谷川裕氏、東条輝正氏、小出聡子氏、大野哲広氏、砂川卓嗣氏 本部派遣S級審判員12名

参加者

本部派遣審判員S級12名A級16名、各県派遣審判員46名

開催地審判員23名 計97名

報告①

講義

実技講習

モデルゲーム 講師 玉木 彰治氏 他 上級審判員

 高校生女子 聖光 対 慶進 ハーフゲーム

  4名1グループになり、ハーフゲームを3POで担当した。第1試合の担当であった為、詳しいPGCは行わず、ローテーションのメカニクスについて確認しゲームに入った。

  試合後のミーティングでは、高い位置でボールが展開されたのでローテーションが重くなってしまっていたが、どんどんトライしていった方が良い。両チームに力の差があるのでコフィンコーナー近くでスティールが起こることが多く、特にCサイドでその状況になった場合に、Lが早くローテーションを行うとCが判定しやすくなったのでは無いかと指摘していただいた。また、メカニクスの事ばかりに意識がいっていたが、判定の内容についても4人でもう一度映像と共に確認が必要であるとご指導いただいた。

  日頃の3PO研修等でもクルーでBASICを確認し、実行していくことの大切さと難しさを感じていたが、今回初めてのクルーで、初めてのチームを吹くことになり、その事の重要性を改めて実感した。

 

レクチャー  講師 玉木 彰治氏  テーマ『3Person-Officiating』

 審判会議に先立って、玉木氏より講義が行われた。国内の大会でも3Personが主流になる中、映像を用いて、メカニックの理解とポイントについて講義いただいた。

○ 3PO BASIC

【LEAD】

Ball-side = Strong-side (ボールサイドがストロングサイド)

・CLEARLY below the FT line extended and down (フリースローラインより下のプライマリ)

Close down is the key (クローズダウンのタイミング→ボールがトップでクローズダウン)

・Outside-in/45Angle(アウトサイド・インと45度のアングル)

・Do not rotate at 5/24sec,or less(ショットクロックが5秒以下ではローテーションしない)

Scan the paint while rotating (ローテーション中のスキャン・ザ・ペイント)

Block/Charge involving NCSC concerns (ブロック/チャージのレフェリング)

・Lead NOT run the baseline(Sharp walking)(ローテーションは走らず、シャープに歩く)

・3Quick = No rotation(3クイックス=ローテーションしない)

 

【TRAIL】

・Above the FT line extended and up(フリースローラインより上のプライマリ)

Outside-in (アウトサイド・イン アングル) → Ball levelを意識(2 vs 3)

・Big Picture mentality(大きな視野でとらえる→T・Cの判定が多い)

・Know what Lead is refereeing on(リードが何を見ているかの把握)

Referee where Lead cannot (リードが見えない角度の判定)

Pick the paint while rotating into Center (センターへの移動中のピック・ザ・ペイント)

  T→Cの移動中にボールを視野から離す(check-out)

・Lead/Trail communication(リード/トレイルのプライマリ関係)

 

【CENTER】

・Strong Center(ストロング・センター)

・Start from Basic Center position(ベーシックセンターポジションからのスタート)

  フリースローラインにあるサークルの範囲をイメージ

Curl play/Post play (カールプレイ/ポストプレイの判定)

・Center-side quick drive(センターサイドからのクイックドライブの判定)

Run C to C (センターからセンターへしっかり走る) → プレスDF時との区別

・Lead/Center communication(リード/センターのプライマリ関係)

 

○ CLEAN GAMEに向けて

・プレーコーリングガイドライン

 全国どこでも同じプレイに対して同じ判定が下されるようにしていきたい。

・GAME IQ

 FEEL THE GAMEからKNOW THE GAMEへ

 クロック、ファウル、チームの戦術やタイムアウトからゲームの状況を把握し、アジャストしていく。最後はCONTROL THE GAMEへ

・REF IQ

 自分が何を管理しているかを明確にする。(ショットクロック、EOQ・EOG)

 プレイヤーの特性(利き手によるポジションアジャスト)

 ショット後のシチュエーション(ショット+リバウンドのセット)

・情報の共有

 VOICEを活用する

ファウルコールだけでなく、ショットクロックの残り秒数やFTプレイヤーの番号、スローインで再開される場所などを声に出して伝えることで、トラブルを未然に防いだり、ゲームのリスタートをスムーズにしたりできる。

報告②

ゲーム

 

□ゲーム 男子予選リーグ 関東 沼田西中(埼玉) 対 九州 西福岡中(福岡)

CC 報告者  U 松崎 祥学(兵庫) 

    コート主任 山内 正隆氏(長野S級)   

■講習内容 及び ミーティング内容

 2人で協力し、イリーガルな体のよせ方などが整理されていてよかった。予選なので選手も堅さが見られ、ミスによるトランディションが多かったが遅れること無く判定できていた。キーの位置から縦にドライブが来たときに、リードはクローズダウンからもう一歩進んで、ピンチ・ザ・ペイントの位置で判定に参加すると、Tサイドからは見えない手の接触が見えるので位置取りを修正してほしいとの指摘をいただいた。また、RSBQを考えると、マージナルでよい判定も少しあるので、映像を見返して精査してほしいとお話をいただいた。

報告③

ゲーム

□ゲーム 女子決勝トーナメント1回戦

 九州 二島中(福岡) 対 関東 相模中(神奈川)

CC 大野 哲広(奈良S級) U1 岩崎 光洋(山口) U2 報告者

    コート主任 加藤 暁生氏(東京A級)   

■講習内容 及び ミーティング内容

 それぞれのプライマリを3人がしっかり判定し、ゲームを整理できていた。相模中のガードが高い位置でドリブルキープをしながら左右に動くので、ローテーションが難しい場面もあったが積極的にストロングサイドを作っていたのがよかった。個人的な改善点としては、TのときにLに判定を預けてしまっている場面が少し見られるので、Tのプライマリやアングルをもっとはっきりと意識して強く判定していくと、更によくなると指摘いただいた。プレゼンテーションはとても分かりやすく、ボイスも積極的に使えていてよかったと褒めていただいた。

 

所  感

 今回の山口全中から、決勝トーナメントが全て3POに変わり、B級審判に求められるものも大きく変化してきている。来年度は、予選リーグも全て3POになる為、今まで以上に情報を自ら進んで収集し、コート上で挑戦し、身に付けていく努力を続けなければ今の日本の流れについていくことは難しいと感じた。それと同時に自分が学び、経験を積むことだけで無く、県内でも3POを実施する機会を設け、全国やブロックの研修会で得た情報を伝え、仲間を増やしていくことも必要であると感じた。特にU-15に関しては県内だけで無くブロック内でも協力して講習会も設け、レベルアップを図っていきたいと思う。

このたびの山口全中という素晴らしい大会に関わったすべての関係者皆様に深く感謝申し上げ、私の報告とさせていただきます。本当に有難うございました。


平成30年度 全国高等学校体育大会バスケットボール競技大会「彩る感動 東海総体」

2018年10月14日 | 研修会報告

審判講習会 参加報告書

平成30年8月7日

報告者   川村 貴昭   印

 

 この度参加しました、審判講習会について報告します。

講習会名

(大会名)

平成30年度 全国高等学校体育大会バスケットボール競技大会「彩る感動 東海総体」

報告者

 川村 貴昭(社会人連盟)

期 日

平成30年 7月 29日(日)  から  平成30年 8月3日(金)

会 場

一宮市総合体育館、パークアリーナ小牧、愛知体育館(ドルフィンズアリーナ)

参加者

愛知インターハイ研修生、インターハイ担当講師、開催地およびその他審判員

報告1

講義①

講義②

JBA主催 審判研修会

講師(敬称略):佐藤誠、有澤重行、須黒祥子、平出剛、阿部聖、堀内純、漆間大吾

テーマ:『よりよいゲーム運営のためのクルーワークの重要性~3POベーシックの確認と徹底』

 

講義① JBA PLAY CALLING GUIDELINE

1、PLAY CALLING GUIDLINEとは

・PLAY CALLING=審判がコートの上で判定することそのもの

・誰が審判になっても同じ現象については、同じように判定されるべきである。スピーディかつアグレッシブでありながらクリーンなゲームを目指すためにあるもの。情報については、日本全国のどの審判員もが知っている(知っておかなければならない)共通のもの。

2、「PLAY CALLING GUIDELINE」の内容

3、各項目についての追求

 実際の試合映像をもとに検証を行った。特に、高校生の試合で起こり得る項目について重点的に考察した。

 1.悪い手・腕・肘の整理(HAND-CHECKING含む)

 (1)基本的な考え方

ファウルの3原則

 (2)ディフェンスの悪い手・腕・肘(HAND-CHECKING含む)

 (3)オフェンスの悪い手・腕・肘

 2.スクリーンプレー

  リーガルスクリーン/イリーガルスクリーン

 5.アンスポーツマンライクファウル

  クライテリアとは

 

講義②3PO MECHANICS(映像を用いながら)

先だって…「意識」の大切さについての話

 目には入ってるけど、確認できていないことが往々にしてある。

  →これを起こさない(なくしていく)ために、どれだけ「意識」をすることができるか

   (意識できることを増やしていけるか)

1、TIMING OF ROTATION

 リードのローテーションのタイミングについて映像をもとに確認

  ・センターラインをわたった時にどちらにボールがあるか(ミッドラインを基準に)

  ・トリガー(きっかけ)は、ボールとTレフリーがセンターラインをわたるときに

  ・LとTのスピードは同じに(Tはスピードを落とさずにダイレクトにCへ)

  ・自分の視野にパートナーを入れておく

  ・Lはダイレクトに行かない(必ずCDを経由して)

  ・パスバックがあっても(逆にふられても)もう一度Lへ

(上記の繰り返し)

 リードのローテーションを中断するべきケース

  ・5秒以下は行かない(ショットがあるので)

…逆の速攻があると、Lが来たのに気づかないこともあるので。

  ・クイックショット・ドライブ・パス

   →ノーワーキングエリアで止まらない…プレイが近いと速く感じる(誤った判定に)

    バックペダルを活用すると有効

  ・Lのローテーションがうまくいかなくても、レフリーは必ず両サイドに位置している

   …仲間を信頼して(Lが見えないものはCが、Cが見えないものはTが、Tが見えないものはLが見えている)

 センター側でディフェンスのプレッシャーが高まっている時について

  ・約束事として、センター主導のローテーションはない(Lがローテーションを行う)

   →まずはCがワーキングエリア(3.6mの範囲内で)で頑張る

  ・ダブルチーム・トラップについては

   →キャリー(ダブルドリブル)、サイドライン、バックパスなどの見るべきものと、明確な理由を持って行く…プレイがそこで完結する場合が多いので、必ず行く。例外として、場合に応じては走って見に行く局面もある。(現場をおさえる)

2、OPEN ANGLE.POSITION ADJUST

 オープンアングルとは

  一例として、ファウルがあるかもしれないが、背中ごしに(見えていないのに)吹くのは×

  見に行かないと見えない、オープンルックを確保することが必要(見に行かねばならない)

  …そこには工夫が必要

 クロスコールについて

  Lからミッドラインを越えて判定すること…判定の精度が落ちるリスクがある

   →まずは判定を間違えない(ルール・ガイドラインの適用、オープンアングルでとらえる)

   1番良い位置でとらえることが大事(1番見やすくなるのは?)

 クロスステップについて

  有効的(合理的)な手段…プレイとすれ違ってアングルを取りに行く技術

  オフェンスのつま先を探す、ディフェンスを探す(レフェリーディフェンス)

   →1歩、2歩でアングルが変わる 1歩、プレイに先行する

 トレイルのレベル(高さ)について

  3ポイントラインのトップからセンターラインの間がベーシックポジションであるが、プレイに応じて、それよりレベルを下げてもOK(最後はしっかりベーシックポジションへ)

 プロテクトシューター

  シューターを怪我させないためのガイドラインの適用

   ポイントとしては、

→1.足を確認 2.ディフェンスを確認 3.フロア(オフェンスが正しく着地したか)

 +α オーバージェスチャー(フェイク)

 3Pショットに対するリードの協力

報告2

講義③

講義③Officials`Tools(3PO)/IOT(Individual Officiating Technique)

 とても幅広いトピックスで、3POを取り組む上で、常に努力し、追及していかねばならない。

今回は4つのTOPICSについて、グループでディスカッションを交えて深めていった

1、Last second shot

 上記の時間帯は、バスケットボールにおいて試合の結果や流れを左右する印象的なプレーが

行なわれる大切な時間帯

KEY WORD

 ・原則は、オポジットサイドのRefereeが時計

 ・Backcourtから4.9秒以下でスタートしたとき、

C(センターポジション)のRefereeが時計 (※フロントコートはオポジットが持つ)

 (但し、クルーワークとして情報をCrew全員が持っておく)

2、Out of bounds communication

 試合で非常に多く起こる。アウト・オブ・バウンズを適切に判定していくことは、スムーズな試合運営には欠かせない。正しく判定するために、Crew間での協力が必要な場面が多い。

KEY WORD

 ・原則は、プライマリのRefereeの判定(笛&ディレクション)

 ・ヘルプを求められたとき(アイコンタクトなどで求められる)・・・

   ヘルプを求められたRefereeが判定(笛&ディレクション)

 ・プライマリの判定が明らかに間違っているとき・・・

   100%の確証があれば、判定したクルーに近づいてcommunication

     判定したReferee自身必ず訂正する(笛&ディレクション)

3、Crew communication

 3POを行う上では、色々な場面でCrew間での協力は必要不可欠。その協力こそ3POの最大の強みでもあり、クルーワークが重要。そのクルーワークを発揮するためにも、ベーシックの徹底が欠かせない。

KEY WORD

 ・Crew communicationは、必要な場面で情報を持っている人から・・・。

 ・確認がほしいとき、Crewの意見を聞きたいときは、自分からCrew communicationを。

 ・持っている正しい情報は共有を・・・。それがCrew communication

  (後からではなく、できるだけ早く可能なタイミングで、スムーズに正確に)

 ・Crew communicationが何らかのノイズになることもあるので、方法にはクルー間の協力が欠かせない

 ・Crew communication後の(決定)判定は、はっきりと示す。

4、Team foul count

 試合では、審判のゲームコントロールはとても重要。そのためにも、我々はコート上で起こることをしっかり把握すること、知っておくことがとても大切。たくさんの情報をしっかり把握し、より良いゲーム運営を目指して取り組む必要がある。チームファウルの把握もそのひとつ。

報告3

コート研修①②

いくつかのケースについて、実際にコートで実践

つきつめていく方法として、ルールとメカニクスをどのように適用していくか

A.RUN C to C

B.OOBの訂正について、協力して正しい判定をする

C.3or2の協力(FlashとPeek)

 

プレゼンテーションの研究

 ビデオを撮り、自身の姿を振り返る

 一例)リバウンドファウルを判定した時のプレゼンの練習

報告4

モデルゲーム

講義④

□ゲーム  日時 7月31日(火)12時

       実践学園(東京)対 九州学院(熊本)

 

CC 桝岡 直久

U1 川村 貴昭

U2 村越 裕悦

講師 有澤 重行

■内容

Breaking down on the Game movie

 試合の映像を解剖することの重要性と、各ゲームで3人が協力して映像から学ぶ理由の大切さ

多くの成長は映像を解剖することから始まり、審判員が作り上げている「プロフェッショナリズム」につながる。

 How to break down;

  ・映像の必要なケースを見つける

  ・映像を止めてその場面で誰が何を見ているのかを確認

  ・プライマリとアングルを確認(2つを持っている人がまずは判定をする、プライマリでなくてもアングルを持っている人は判定に参加できる)

  ・映像を少し再生してボールやプレイヤーが移動したところで再度映像を止めて確認

  ・ボールやプレイヤーが移動したことでプライマリやアングルが変わっているかどうかを確認

  ・対応すべきケースに向けクルーでメカニクス等確認、具体的に対応策を共有

 What to look for(何を意識して映像を解剖するか):

  1)そのゲームの中でパートナー同士良くできた場面やケースを見つける

  2)修正や向上が必要なケースを見つける

  3)走り方、歩き方、立ち方、その他コート上でのプレゼンに注意を払う

  4)自分の癖や習慣、立ち位置や場面に合わせた対応、言葉を通さないコミュニケーションなどの確認・修正

  5)基本に沿ったメカニクスやマニュアルが徹底されているかを確認

 

上記に基づき、クルー間のみならず、同グループ全員で共有

講義④では、全グループでの取組を全員で共有

報告5

ゲーム1

男子1回戦

 

□ゲーム  日時 8月2日(木)16時10分

       コザ(沖縄)対 八戸学院光星(青森)

 

主審 浜本 伸

副審 川村 貴昭

■内容

ポスト・ゲーム(主任より)

 声を使ったバーバルサポート、OOBの2人のコミュニケーションなど、研修で学んできたことをしっかりと意識してトライしている場面が随所に見られて良かった。

 試合の立ち上がり、不要な笛(判定)を入れることなく、ガイドラインに沿って2人でテンポセッティングができたことは良かった。コザの激しいハイ・プレッシャーに対する判定は適格だったが、一方で八戸学院光星のディフェンスは、わかりづらいが真上の空間の権利を占めているように見せて、いくつか不当なものがあったので、それをおさえることができるとなお良かったのではないか。メカニクスについては、Lが右に行って厚く見る局面で、そのリスクをTと2人でどのようにカバレージしていくか、さらにつきつめてほしい。

 1試合を通じて選手はオールコートプレスから走り続け、試合途中のコートの板がずれるというアクシデントにも動じず、最後まで白熱した接戦でとても面白い試合だった。

報告6

ゲーム2

男子2回戦

 

□ゲーム  日時 8月3日(金)10時

       八千代松陰(千葉)対 羽黒(奈良)

 

主審 岩崎 晋也

副審 川村 貴昭

■内容

・ポスト・ゲーム(主任より)

 両チームの特性(3Pショット成功率が5割を超える選手が多数いる)を理解し、最初は少し気になる部分があったが、すぐに2人で修正して強いメカニクスでプレイをとらえていた。インパクトの大きなものについて、2人で必ず笛を入れて判定することができたので、激しい試合だったがスムーズに進行できたことが良かった。課題としては、Tの見方について、ポジションアジャストをより強く強調していくことで、信頼や安心感につながっていくので、さらに追求してほしい。

 終始接戦で、クロージングゲームにおいて、2人でコミュニケーションをしっかりとって無事に上手に終わらせることができた。ゲーム終盤のコミュニケーションは、何をどのように取り組んでいくのか、先の先まで具体的にコミュニケーションを行うと、審判の対応力が増すので、今後に活かしてほしい。

所  感

 変革著しい日本のバスケットボールにおいて、この愛知インターハイも、様々な変化を重ねている最中とのことであった。その中で、インターハイに初めて参加させていただいたこと、大きなチャンスを与えていただいたことにまずは深く感謝申し上げます。

 審判研修会の冒頭で、研修会主任講師の佐藤誠氏より、「連盟や年齢を越えて、今回全国から集まったすべての審判員が、1つのチームとして、共に頑張っていこう」と講話いただき、とても感銘を受けた。今回の新しい出会いは、私にとって大きな財産となり、今後の審判活動の糧となった。審判研修会すべてを通じて、講師の方々にはとても丁寧に熱くご指導いただき、たくさんの経験を得ることができた。これを地元の仲間と共有し、一丸となって取り組んでいく覚悟である。テーマにもある、クルーワークの重要性に改めて気づかされ、「協力」とは何か、どのようにコートで実践していくべきかを考える機会となった。それと同時に、協力することの難しさ、そして喜びを感じることができた。この新たな気づきを忘れず、一層つきつめていきたい。

また、今の審判員に必要な3つの条件についてのお話しもあった。「決断」「責任」「オープンマインド」。自分がしっかりと決断をし、その責任を負う。しかし、間違っているものについては、オープンマインドをもって謙虚に受け止め、自身を改めていく。今後の取り組み方の指針となるように強く感じた。

 本大会では、高校生バスケットボールの最高峰のレベル、白熱した試合が展開された。苦しい局面もあったが、クルーの支え、プレイヤー・ベンチの理解、そして試合を盛り上げる観客すべての方々の力で、グッドゲームとなった。チームの歓喜、そして涙を忘れずに、次のステップに向けて取り組んでいきたい。そして再び、このインターハイのコートに立てるよう、挑戦したい。

 今大会運営において、開催地審判員の方々はもちろん、多数の競技運営スタッフの方々の姿があった。最後になりましたが、このたびの愛知インターハイという素晴らしい大会に関わったすべての関係者皆様に深く感謝申し上げ、私の報告とさせていただきます。本当に有難うございました。